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Lua*・🎼🍍
Lua*・🎼🍍
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暇72
すち
LAN
いるま
こさめ
みこと
暇72
暇72
暇72
そう
綺麗な星たち
頬を撫でる潮風が
生温くて擽ったい
海辺をぶらぶら歩きながら
上を見上げていた
暇72
暇72
いつもは掛けない
赤い縁の眼鏡がずれてきたので位置を直す
ほんとは…
暇72
暇72
スマホと財布を鞄に入れて
ただ1人電車を乗り継いできたこの場所
昔あいつらと遊びにきた海が
なんだか寒く感じてしまう
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この海の近くには
森林公園がある
しっかりと整備されてるため獣はいないし
夜間でも出入りができる
そんな中見つけた一つの大樹に
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大樹に着いた頃
シトシトと雨が葉を濡らしていた
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思わず滑って転けてしまう
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立ち上がろうとして足首に痛みを感じた
暇72
この大樹には大きな、人1人入れる大きさの穴が空いている
そこに入り包まる
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雨も降り、秋とはいえ少し肌寒い
でも、帰りたくはない
だってもう
暇72
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俺はいつもいじめられていた
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泣いて喚いても
やめてってて懇願しても聞いてはくれなかった
しばらくストレス発散に殴られて蹴られて
時にはカッターで切られたし
バットでも殴られた
それでも助けてとは言えなかった
持ち物は確定で無くなってたし
机にはいつも落書きがあった
暇72
いじめられてた原因
それは明確にあった
そう_
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ただ単に視力が低い訳じゃない
生まれた時から他の人より断然視力が悪かった
所謂障害者
そう
差別の対象だ
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辛かった
悲しかった
悔しかった
痛かった
助けて欲しかった
でもみんな笑うだけだった
嗤った
ワラッタ 嘲笑った
ワラッタ 失笑った
ワラッタ 苦笑った
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笑顔が作れなかった
偽物の笑顔…それすらもできなくなっていった
だから
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外を見るとさっきよりもずっと暗かった
ことから夜になっていっていることはわかった
だけど
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暇72
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雨が止んでるのを確認して
穴から外へ出る
暇72
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捻った足首を引き摺りながら歩く
少しした所に大きな花畑を見つけた
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水色、桃色、紫色、黄色、緑色
そして赤色
全てが混ざり合って綺麗な世界になっていた
ただ一輪
枯れた赤い花を見つけた
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俺は足の痛みなんか忘れてしゃがむ
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ああ
帰りたい
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暇72
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すち
その時背後から聞き慣れた、大好きな声がした
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外は真っ暗で
それでもわかった
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すち
暇72
暇72
すち
すち
暇72
すち
すち
すち
すち
すち
暇72
暇72
暇72
すち
すち
すち
暇72
そっか
多分俺
見つけて、欲しかったのか
雨が上がった空に虹の橋が掛かってた
この頬を濡らすのがやっと、涙だって気付けた
だから俺は精一杯笑った
暇72
暇72
俺の逃避行は幕を閉じた
Lua*・🎼🍍
Lua*・🎼🍍
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