ドイツ
彼の領土で、彼の名を呼んでみる。
こんなことをしても、ただの自己満足でしかない。
俺はどれだけ謝って償っても、許されないことをしたから。
あれから数十年が経過して、
ある程度自由に動けるようになった。
東西統一もしたし、そろそろ私的な行動ができるようになった頃なのだが...
…だからといって、何故イタリアに会いに来たのだろうか。
オーストリア
後ろから声をかけられる。
その声を聞いたのは...酷く久々な気がする。
かつて一緒に行動をともにしていた、オーストリアだ。
ドイツ
ドイツ
あんなことをしておいて何を言っている。
…それに、現場も見たはずだ。
最中のことは見ていないはずだが...
…あの時、俺に向かって言ってくれたあの言葉。
お前は優しいから言わなかっただけだろうが、きっと、
…『大嫌いだ』...と、そう一言言いたかったのだろう。
正直それより前のことは...まぁ、正気じゃなかったから覚えていないが...
でも、あの一言で、
俺が正常に戻ったのは...事実だ。
聞いたら、また突き放されるかもしれない...
…だけど、聞かずにはいられなかった。
オーストリア
ドイツ
あぁ、本当にどうしようもない自己満。
俺は一体、何をしているんだか...
オーストリア
オーストリア
ドイツ
困惑したような、
絶望したような、
そんな、顔。
…申し訳ないけど、こうするしかないから、
仕方ない...よな。
オーストリア
オーストリア
オーストリア
オレ、あのあと、考えたんだ。
殺すことは出来ないなら、
どっか遠い場所にイタリアを監禁しちゃえば良い、って。
そうすればドイツと接触が出来なくとも会う可能性を0にできる。
…そして、
オレがどんな嘘をついても大丈夫、ということも。
ドイツ
オーストリア
オーストリア
オーストリア
ドイツ
まぁ面倒だったけど、仕方ない。
全部、ドイツのためだ。






