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episode one . ピアス
nk
この、淡い茶髪をなびかせた 背の低い男子高校生は、先程も話題に出した 中村湊である。 そして、俺は湊のことをnkと呼んでいるのがわかっただろう。
また、俺はnkからsmという愛称で呼ばれていて、お互い幼馴染という関係のもとで高校生活を送っている。
こいつは家が探偵の家系で、先祖の中には有名な探偵もいるという噂もあるらしい。 まあ、本人に継ぐ気はないようだが。
sm
nk
nkは変わらない声のトーンで、俺の手にある紙を覗き込んだ。
sm
...手に持ちっぱなしでいた俺がnkに反発する権利はない。
誤魔化す必要も、ここではないか。 慣れない手つきでnkに手紙を見せる。
nk
目の前で 唖然と、そして驚愕の表情が構築された。 nkは手紙と俺を交互に見て、また一言、「へぇ。」と声をあげていた。
sm
nk
にやり、とわかりやすい笑みを浮かべたnkは、暮れ始めた陽の光に照らされ、より幻想的に映る。
夏休み。 ...聞いて、心が躍る者とそうでない者とで分かれる単語なのではないのだろうか。
sm
nk
...nkの言う通り、俺は毎年 出された課題に手をつけるだけの機械と化しているのだから、反論はできない。どうせ暇だ。 それは俺もnkもわかりきっていることだった。
"他のみんな"とは、shkたちのことを言っているのだろう。
nk
nkははっと思い出した仕草を見せ、俺の手を引き 走り出した。
多くの種類の具材が入った、見るだけでも甘さを感じるクレープが並ぶ。
ここの店では 高校生の俺らからしたら、とても良心的な値段で提供してくれていて。 ...きっとnkのお気にでも召したのだろう。
俺は中でも一番あっさりしていそうなものを選んだ。 nkは俺と真逆に、胃もたれを起こしそうなほどのクレープを選んでいたのには、見て見ぬ振りをした。
店員
sm
nk
店員
...お金を渡す。そして、ふと ピアスをつけた店員さんの名札が目に入った。 "阿上 流玖"。その字に、どこか見覚えを覚える。
nk
nk
nkの真剣な眼差しが光る。それはどこか不気味とも取れるものだ。 ...その雰囲気が、nkを纏った。
店員
sm
店員
店員
その店員が ようやく絞り出せた言葉は、掠れていた。
sm
店員
店員
stay tuned....。.:*+