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其の日の昼休み。
敦と芥川が保健室へ遊びに来た。
中島 敦
失礼します…
未だ保健室に来るのに慣れて居ない敦。おずおずと扉を潜って来る。
芥川 龍之介
早く入れ。愚図めが
後ろから芥川が口元を押さえて入って来た。
中島 敦
何だよ其の云い方！
芥川 龍之介
事実を述べた迄…白猫風情は黙って居ろ
中島 敦
僕は猫じゃないって何時も云ってるだろ！？
何故か芥川は敦の事を猫と呼ぶ。
太宰が理由を訊ねた時には、仕草故 の一点張りだった。
中原 中也
ま、まぁ…今のは芥川が悪いぞ…
芥川 龍之介
…先輩方の御前で、失礼した
太宰 治
して、用は？
中原 中也
如何せまたジェンガだろ？
芥川 龍之介
然り。此奴が行こうと五月蠅かった故…
中島 敦
五月蠅かったのはお前の方だろ、一回やったら直ぐ嵌っちゃって
太宰 治
はいはい、口喧嘩はお終い
太宰 治
やるならやるよ！時間無いし
中原 中也
太宰教諭…生徒以上に乗り気ですね…？
太宰 治
何事も楽しく、自殺も楽しく！
中島 敦
そう云う事って生徒の前で云っても善いんですか…
少し呆れ乍らジェンガの準備をする敦。
全員、定位置と成りつつある席に座った。
太宰 治
勝った人から時計回りね
却説、今回罰ゲームに当たるのは誰だろうか？
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