まなか
ねぇ!きいた?!
千尋(ちひろ)
うわっ!耳元で叫ぶな!!
紫月(しずく)
ど、どうしたの?まなか。
優風(ゆう)
まなかの事だ。またつまらない話だろ。
まなか
ちょっ?!優風!それ言い過ぎだよ!
千尋(ちひろ)
それで話はなんなの?
まなか
……出たんだって。あの子が。
紫月(しずく)
ま、まさか。あの?
千尋(ちひろ)
お前、まだあのこと言ってんの?
あの事?なんだそれ…。
優風(ゆう)
なんだよ、その話。聞いた事ねぇぞ。
まなか
え?!ほとんどのみんな知ってるのに?!知らないの?!
優風(ゆう)
俺はそーゆ物にはあまり関わりたくないものでな。
じいちゃんに言われてきてんだよ。
「お前は、得体の知れないものに関わるな」ってな。
その理由はまだなんでか分からないけど。
まなか
もうっ!知らないのアンタと、千鶴さんくらいだよ!
優風(ゆう)
まなか、人をそんなふうに言うな。千鶴が可哀想だろ。
紫月(しずく)
でも本当のことだからね〜。
優風(ゆう)
はぁ、紫月もそんなこと言うな。
千尋(ちひろ)
そうだぞぉ!モテねぇぞー!
まなか
うるさいわね!
紫月(しずく)
千尋…黙りなさい。
千尋(ちひろ)
……すみませんでした。
優風(ゆう)
(可哀想に。)そんで、早くその話言ってくれよ、まなか。
まなか
…この話が出たのは2ヶ月くらい前、最初は中学生くらいの女の子の自殺から始まったの。
優風(ゆう)
ふーん。それで?
まなか
それで、その子はその怨念と共に、自分をいじめた子達に復讐をしているって。実際、いじめたこのうちで死んじゃった子もいるんだって。
復讐……ね。
優風(ゆう)
要するに、復讐を果たすまで、現れていると。
まなか
けど、今回はねなんかおかしいんだって。
千尋(ちひろ)
は?どういうこと?
まなか
その子が死んだのは西町でしょ?西町って私たちの町から隣の隣じゃん。けど今回殺されちゃった子は、私たちの隣町の野々村なんだよ。
紫月(しずく)
野々村って、結構近いじゃない。
優風(ゆう)
全然関係の無い人が殺されてると。
ぜってぇなにか裏がある。
そうじゃなきゃ、他の人を殺したりしない。
ガタッ!
千鶴(ちづる)
あ、ごめんなさい。大きな音出しちゃって。
千尋(ちひろ)
いや、大丈夫だぜ!
優風(ゆう)
……。
そういや、千鶴が転入してきたのも
ちょうど2ヶ月前だったな。
優風(ゆう)
おい、千鶴。
千鶴(ちづる)
ビクッ…な、なに?
優風(ゆう)
あとで、昼休み屋上に来て。話があるからさ。
千鶴(ちづる)
え、……わ、わかった。
優風(ゆう)
自殺した女の子…ねぇ。
じぃちゃん、ごめん。
俺今回ばかりは話によって関わっちまうかもしれない。
そんときはほんとにごめん。
❤くれたらめっちゃ喜びます😳
続きは書く予定です。だけど遅くなりますのでご了承ください。