9話「扱い方」
ないこ
目の前に出されたのは 数々の【玩具】たち
りうら
「何かおかしな事でも?」 とでも言うかのような表情をするりうら
ないこ
りうら
「要らない」 そう言おうとすると りうらはまた冷たい表情をしながらじっと俺を見詰める
りうら
りうら
りうら
ぐいぐいと沢山の玩具を 俺の方へと押し付けてくる
りうら
頭のおかしいものを渡され 要らないと言っただけでこの反応
怒りたいのはこっちだよ
とは言ってもそろそろ俺もりうらの扱いには何となく慣れてきたような気がする
ないこ
ないこ
怒ってる内容に対して謝り 大体りうらの事を「嫌いじゃない」とかそういうことを言っとけば機嫌が治る
りうら
さっきまでの怖く冷たい表情もなくなり 少し嬉しそうな表情をしだすりうら
りうら
…とは言ってもこんなプレゼントは要らないのは事実だし、どうにかして引き返さないと
ないこ
りうら
俺の発言を無視しながら そういうりうら
ないこ
りうら
りうら
りうら
…バレた
さっきより怒ってるし… めっちゃ不機嫌になっちゃった…
ないこ
りうら
りうら
そう言い俺の首元に手をかける
ないこ
その手は少しずつ力が加わり 次第には呼吸が出来ないほど首を絞められてしまう
ないこ
りうら
りうら
ギリッとまた力が強くなる
ないこ
バタバタと手足を動かしてみてもビクともしない
やばい
死ぬ
りうら
りうら
りうら
りうら
ないこ
苦しい
呼吸の音が辺になる
そんな俺を見て パッと首元の手の力が弱くなる
りうら
じっと俺を見て 先程の返事を待ってる
ないこ
りうらなんて好きになれる訳がない
殺人を犯し誘拐し監禁まで行う そんな人間を好きになれる訳がない
でも、死にたくない
りうらと心中なんて絶対嫌だ
ないこ
生きて元の世界に帰り 幸せな生活に戻りたい
だから俺は嘘をつく
りうら
首を絞められたせいで力の入らない身体を無理やり動かしりうらに抱きつく
りうら
ないこ
違う男に好きと言い 抱きついてしまった罪悪感
でも、今はこうするしかない
ないこ
りうら
りうら
俺の涙を拭い 頬に手を添えながら謝るりうら
さっきの怖い表情は消え いつものりうらに戻った
りうら
ないこ
りうら
なんで嫌なの?って 嫌に決まってるだろこんなの
でも、そんな事言えるわけがない
何か、良い言い訳思いつけ…
ないこ
りうら
何か…言い訳を…
ぐるぐると頭の中で考えてみるが そんなもの思いつくわけ……
ないこ
あるじゃん、りうらが怒らずにプレゼントを受け取らなくても良いような言い訳
とりあえずこの場をしのげればいいし この言い訳でゴリ押すぞ…
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝今日
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!