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主
主
主
朝。5時。
ズキッ
いつもと同じ頭痛がした
今日はいつもより、気分が悪い
「んぅ」
俺は重い瞼を開けた
今日はなんだか、いつもより早く起きれた
空は、俺の事なんて忘れたかのように晴れていた
何も考えずにスマホを触った
そこには、黄君からLINEがあった
「赫。おはようございます。今日、3時に〇〇駅に集合ですからね。」
「あーそうだった」
黄君達と遊ぶ予定があったことをすっかり忘れていた
「おはよ。分かってるよ。」
と適当に返事を送る
重たい体を起こしてリビングに向かった
部屋は、薄汚くなっていた
掃除もろくにやっていない
冷蔵庫を覗いた
「はぁ」
何も無い
結局、めんどくさくて
何も食べないことにした
まだ、行くまでに時間があるから少し家事でもしようかな
…
めんどくさい
途中までやった家事も中途半端で終わらせ
スマホを見ることにした
Xを開くと
「赫君、いつもありがとう!」
「赫くん、めっちゃ可愛い」
「かっこいい」
そんな綺麗な言葉の中に
「赫、なんて辞めてしまえ」
「気持ち悪い」
「男女なんでしょ?キモ笑」
汚くて気持ち悪い言葉があった
最近は、こういうコメントが多いような気がする。
嫌になって、スマホを触るのを辞めた
「ふぅ」
体が重たい
少し、ふらふらする
そんな俺に気づかずに
黄君達との待ち合わせ場所に向かった
電車もいつもより長く感じる
電車には人がほとんど乗っていなかった
平日だからだろうか
まだ、降りる駅まで時間がある
スマホを見るのもさっきのことから拒み
少し寝ることにした
…
「次は、〇〇駅」
「次は〇〇駅でございます。」
んぅ
寝たら良くなると思った頭痛は
一層に痛くなっていた
集合場所にはまだ皆はいなかった
10分たっても来ない
時計を見た
集合時間より40分ほど早く着いていた
「遅い」
俺が間違えたのが悪いのに
誰かのせいにしてしまう気持ちがある。
そんな俺が嫌い
頭痛がすごくて立っていられない
少ししゃがんで、うずくまっていた
「赫?」
優しい声がした
そっと上を見ると橙君がいた
なんだか寂しくて
橙君に抱きついた
「うぉ」
橙君は驚いていた
「こんなことするなんて、雪でも降るのか…?笑」
なんて言うから
恥ずかしくなって直ぐに元の体勢に戻った
「なんや?体調悪いんか?」
声をかけられた
「いや」
「それならいいんやけど」
心配そうな顔をしていた
「赫に橙君!」
聞き覚えのある声がした
黄君だ
「なんかあったんですか?」
「まさか、橙君。赫に変なことでもしたんですか?」
「はぁ?違うし」
「じゃあ、赫はどうしたんですか?」
「さぁ、よく分からへん」
「そうですか」
喋らないでくれ
頭に響くんだ
そうは思いつつも声に出すことは出来なかった
「やっほ〜!」
と同時に2人の声がした
青ちゃんと桃君だ
2人も顔を見合せて
心配そうな顔をしていた
でも、深くは聞いてこなかった
「ごめーん!遅くなっちゃった!」
大好きな声。
聞いてるだけで、落ち着ける。
紫ー君だ。
「あれ、赫君どしたの?」
と声をかけられた
「なんでもない」
と返事をした
さっきよりも辛くなっている気がした
「それなら、いいけど…。無理はしないでね?」
「うん」
皆、俺を心配してる
また困らせてる
こんな俺も嫌い
「じゃあ、昼飯でも食べますかね!」
と、桃君が言った
「腹減った〜!」と青ちゃんも言った
慌てて立ち上がって
みんなについて行った
みんなのお気に入りのレストランに着いた
もう常連客だ
「いらっしゃいませー!」
と元気な声がした
「6人でーす!」と黄君が返してくれた
席を案内されて
みんなで、食べるものを決めていた
正直、今は何も食べたくない…
「赫君は何食べる?」
「いらない。」
「食欲ないの?」
「朝ごはん食べすぎだ。」
「でも何か食べなきゃ」
「俺と半分こしよ?」
と、紫君が言ってくれた
うずくまって座った
隣にいる桃君は優しく背中をさすっくれた
何かを悟ったのだろうか…?
俺はしばらくして眠りについた
いつからだろう…
全てがめんどくさく感じるようになったのは
思えば結構前な気がする
きっと、今まで色んな人に迷惑をかけてしまっただろうな
急な罪悪感に襲われ、考えたくもなくて眠りについた
〜赫くん以外の会話〜
今日どうしたんだろう?
さぁ?体調でも悪いじゃない?
おでこに手、当ててみてよ
ぴとっ
熱いな…
お熱さんかなぁ
じゃあ、食べたら赫の家行こうぜ
賛成です/そうだね、そうしよう。
赫は、運がいいことに食べ終わっても寝続けていた
さ!俺、おんぶするから皆荷物宜しく〜
と力持ちの桃君が言って
みんな、荷物を持った
皆、よく知っていた。
赫君が自分のことに関しては、とても適当なことに。
流石の昔からの仲だから
どう対処すればいいのかもよく分かっていた。
いつか、自分のことも大切にしてくれるといいなという願いと同時に
このまんまの、可愛くて、少し甘えるのが下手な赫のまんまでいて欲しい自分たちがいた。
…
気がつくと俺はベッドにいた
隣には、黄くんがいた
起きたことに気付いた黄君が
「もう、無理しちゃだめでしょ〜?」
と、優しく言ってくれた
「えへへ」
「なんか食べれます?」
「ううん。いらない。」
「そうですか…」
「でも、なんか食べなきゃなので」
「ゼリー食べましょ?」
「うん」
「じゃあ、取ってきますね」
黄くんがいない間寂しかった
いつの間にか、泣いていた
「ぐすっ、黄君っ…」
「赫ー?持ってきたよ〜?って」
「どうしたんですか?」
「寂しかったの…ポロポロ」
「そうだったんですね笑」
可愛いなぁ、もう笑
それ反則
今日はいつもより甘えてくれた
もちろん、皆に
急に抱きついたり
撫でてもらおうとねだったり
ほんとに可愛い
皆思った
そんな、赫がみんな大好きだった