彩希
彩希
今日は図書館で奏斗と勉強する日
彩希
彩希
お母さん
私は思い切って玄関を開けた
────はやく 奏斗に 会いたい
奏斗と何話そう
私はそんなことを思いながら 空を見上げて 図書館へ 向かっていた
何度も何度も
身だしなみを確認した
彩希
私が図書館の方へ向かっていくと 奏斗がコンクリートの上に寄りかかって待っていた
────なんて話しかけよう
────私は奏斗の前に来て何でこんなこと思ってるんだろ
奏斗
彩希
彩希
奏斗
奏斗
彩希
手が冷たい 急ぎすぎて 手袋してくることを忘れた
奏斗は手で顔を包んで 息を吹きかけた
奏斗
彩希
私たちはそんなことを話しながら 中へ入った
図書館には自習用の教室があった
奏斗
彩希
────奏斗と隣 あまり人がいない教室
彩希
奏斗
彩希
奏斗
奏斗
彩希
奏斗
奏斗は少しふてくされた様に言った
2人のシャープペンの音が鳴る
奏斗
奏斗が近づいてくる ────近い 近すぎるよ
奏斗
彩希
奏斗が分からないと一気に距離が近くなる
奏斗
彩希
奏斗
奏斗
そしてまたシャープペンの音が鳴る
奏斗
奏斗
彩希
奏斗は私がやっている問題集を 見ていた
奏斗
彩希
奏斗
彩希
彩希
奏斗
彩希
奏斗
奏斗は頭を抱えながら書き出した
────奏斗は 分からないとすぐに 頭を抱える
奏斗
彩希
彩希
奏斗
彩希
奏斗との距離が また近くなる
奏斗
彩希
どれほど勉強したのだろうか
時間は5時近くになっていた
放送
放送
放送
奏斗
彩希
奏斗
彩希
奏斗
彩希
私と奏斗は 近くの サイゼリアへ駆け込んだ
奏斗
彩希
奏斗
彩希
奏斗
彩希
奏斗
彩希
彩希
奏斗
────奏斗の急な誘いに私は 胸の鼓動が高鳴った
彩希
奏斗
奏斗
奏斗
奏斗
奏斗
────私と勉強するのが 楽しい…?
奏斗のいきなりの言葉に 私は喉に言葉が詰まった
奏斗
彩希
奏斗
奏斗は急に慌てだした私を見て
────笑った 私が好きな奏斗の笑顔 優しくて 安心する笑顔
彩希
奏斗
彩希
私と奏斗は次の約束をした
私と奏斗は 夕日が差し込む店の中で
ずっと 話した
奏斗の話を聞くだけで 私は心が軽くなる
いつも通りの会話 いつもの笑顔
────でも いつもと違う
────今日は奏斗との2人だけの時間だった
奏斗
彩希
奏斗
彩希
奏斗
彩希
奏斗は私の手を握った
奏斗は何も言わないで 私の手を握った
今 きっと──── 胸が破裂するほど 音がはやい
────でも 奏斗の手は大きくて 暖かくて 優しく握ってくれる
奏斗はどんな事を思っているのかな
きっと 私と同じ思いだと思う
白い息をはきながら 私と奏斗は手を握った
コメント
1件
早くどっちかが告って欲しいww