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泣いた
CHINARIさん、 ありがとうございます!! 実際考えたら身近にいた人がいなくなるほど怖いものなんてありませんよね…
泣いちゃったじゃん…ホントにいなくなったらって考えると怖くてたまんない… ママ、いつもありがとう
お父さん
のん
お父さん
のん
のん
お父さん
のん
お父さん
お父さん
のん
のん
お母さん
のん
お母さん
お母さん
のん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
のん
お母さん
お母さん
のん
のん
のん
お母さん
お母さん
のん
あれから8年。
私は中学二年生になった。
お母さんには病気が見つかった。
お母さんはもう長くない。
みずぼらしいお母さんを見ると
イライラしてくる、
なんで私は普通のお母さんがいないの?
その不安は
怒りに変わる。
その怒りは
貴女へと当たる。
お母さん
のん
お母さん
のん
お母さん
のん
のん
のん
お母さん
お母さん
お母さん
のん
のん
お母さん
お母さん
弱々しい母の声は
逆に私の心に火をつける。
ムカつく。
ムカつく。
最悪。
なんでこいつは私の世話も出来ないわけ?
なんで普通じゃないわけ?
なんで私は家事もしなきゃいけないわけ?
何してんの?私。
こんなのさっさと死ねばいいのに。
こんなのさっさと死ねばいいのに。
それは思い過ぎだと
私は心の中でさっきのことを取り消した。
しかし顔に出ていたようだ。
お母さんは察したのだろう。
お母さん
のん
私は何も返事はしなかった。
お父さんが帰ってきた。
お父さん
のん
お父さん
私は病室を出た。
お父さん
お父さんは私に呼びかけた。
私は無視をした。
いまさら一言なんてかけれない。
かけたって、イライラするだけだ。
私は無視をした。
お父さん
お父さんは私の肩を掴んだ。
のん
私は振り払った。
そして静寂が訪れる。
のん
お父さん
お母さん
私はその空気の場にいれず
早足で病室を出た。
ドアを閉める時に目が合った。
苦しそうな目だった。
だけど無視をした。
私は家へと帰る。
幼い子供と母親が手を繋いで帰っているのを見た。
きっと買い物帰りなのだろう。
私はその光景に目が離せない。
なんで普通じゃないのだろう。
友達のお母さんはまだ笑っているのに。
まだ立っているのに。
なんで私のお母さんは
笑わないし、立たないのだろう。
不安は怒りへと変わる。
きっとそれが怖いことだ。
お母さんが生死をさまよって1年が経った。
私は中学三年生だった。
高校受験のために勉強に励む毎日だ。
だんだんと病院に行かなくなった。
だんだんと家族と喋らなくなった。
家に帰っても誰もいない。
おかえりなさいと言ってくれるお母さんはいない。
夜に帰ってくるお父さんもいない。
こんなの8年前にはあった光景なのに。
なんで
もうすぐ授業参観があった。
いつものように友達のお母さんはゾロゾロと来るのだろう。
「ゆんのお母さんは?」 など聞かれて
「今日も来てないみたい」 と誤魔化すだろう。
来てないんじゃない。
来られないんだ。
だけど久しぶりにお父さんと話した時に
衝撃のことを言われた。
お父さん
のん
のん
お母さんが来る。
あのみずぼらしい姿をして
汚い弱々しい姿の母が来る。
きっと友達に、男子にからかわれる。
そんなの嫌だ。
次の日私は病室へと駆けつけた。
のん
のん
お母さん
のん
お母さん
のん
お母さん
のん
のん
のん
お母さん
お母さん
弱々しい声だけど
驚いてるのは分かった。
のん
のん
のん
お母さん
お母さんの顔は見てない。
だけどブツブツブツブツ
私は続けた。
のん
のん
のん
のん
のん
のん
のん
のん
のん
お母さん
のん
いけないことだと分かってる。
だけど止まらない。
心に貯めてた不安という怒りが溢れ出す。
のん
のん
言いすぎたと後悔をする。
お母さんが口を開く。
反論するんかな。
お母さん
お母さん
のん
のん
私は病院を出た。
そして走った。
走りに走りまくった。
後悔はしてるけど
悪いことって分かってるけど。
私のこと
少しでも分かってくれたかな。
その次の日
授業参観の前日だった。
明日は授業参観というので夜は早く寝ようと
お風呂に入り終わった瞬間に電話が鳴った。
お父さんからだった。
その事を聞いた瞬間
私はパジャマで外へ出た。
病院へ急いで向かった。
─お母さんが危ない。
─きっと最期だ。
のん
たくさんの看護師さん達で見えない。
のん
酸素マスクをつけられている。
苦しそうに息をする。
のん
私は必死に叫ぶ。
のん
のん
本音がポロポロでる。
本当は
のん
本当は
のん
本当は!!!!!!!!
のん
お母さん
お母さん
のん
そして息を引き取った。
のん
のん
のん
涙が溢れた。
後悔した。
お母さん
昨日はあんなこと言ってごめんなさい。
お母さん…
お母さん……
その日は
母の日だった。
忘れらない
母の日だった。
別の意味の
母の日だった。