琥珀
唐突にどうした?そしてなぜ私に言うんだ?
黒野
偶然近くにいたから言っただけだ。
黒野
あの女から俺と朱音の関係を聞いてから暫く考えてみたんだ。
黒野
そしてある一つの結論に辿り着いた。
黒野
黒野
朱音を縛っているのは俺なんじゃないか...と。
琥珀
...なるほど。
黒野
だから俺は朱音とは赤の他人になることに決めた。その方が朱音にとって自由な人生を送ることができるだろうからな。
琥珀
私は構わんが貴様はもう変えるつもりはないのか?
黒野
ああ。
琥珀
そうか。なら凛のところに行くがいい。記憶関連はお手の物だからな。
黒野
柊、お前に頼みたいことがある。
凛
はい、どうしました?
かくかくしかじか...
凛
事情は分かりましたけど本当にいいんですか...?
黒野
ああ、今更変えるつもりはない。
凛
じゃあ、少し待っててください...
タッタッタッ
黒野
これでいい。これでようやく朱音は楽に暮らせるだろう...
琥珀
これから街を元に戻す。小鹿、頼んだぞ。
燐堂
任せて‼︎
スッ
ポワァァァァッ‼︎
蘭丸
凄いっすね...あんなに荒廃してた街がもう元通りっすよ...
翠
やっぱり時間を操れるのっていいな。
琥珀
さて、次は“仮想空間”に送り込んだ人間達の記憶を“こちら”に戻すぞ。
凛
途方もない作業ですね...
蘭丸
大丈夫っすよ、みんなで力を合わせれば笑
翠
大将に任せるのは大変失礼極まりない...だから私はここからあそこまでを担当する。
燐堂
ええっ⁉︎翠、流石に多過ぎじゃない...?
翠
大将のためなら私は何でもできる。
黒野
なら俺はそこまでを担当する...
凛
さあ、手際よくやって行きましょう‼︎