同居している祖母の古い友人が亡くなった
どうしても葬儀に出席したいと言うので、自宅から車で片道2時間以上かけて、私はこの小さな村にやってきた
亡くなったその友だちとは、祖母が村を離れても手紙などでやりとりをしていたそうだ
一歌の祖母
そう祖母が教えてくれた
葬儀の間、私は村の中をあてもなく散策していた
着いたのは昼過ぎだったのに、山に囲まれた小さな村はもう暗くなりはじめている
荒れた田畑を抜けて坂道を登っていくと、開けた場所に古い小学校が建っていた
少し寂しげなチャイムが鳴り響き、数人の子どもたちが、にぎやかに笑い声をあげながら校門から出てくる
これから家に帰るのか、もうすぐ暗くなってくる時間になっていた
うしろ姿を見送っていたが、こちらに気がついたのか、1人の女の子が振り返った
そして、すぐに坂道を駆け下りて見えなくなってしまった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!