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監禁

第1話 - 監禁

2019年01月27日

#ホラー

#監禁

#遊び

ピーナッツ

ツキシマ

おいシロダ、お前なんで今日学校来てねーんだよ

アカイ

ホントだよ。心配してんだぞ

クロキ

ただでさえ馬鹿なのに…ったく。

シロダ

ごめんみんな！

シロダ

実は今俺、変な場所にいて…

アカイ

変な場所？

シロダ

なんか、広さはけっこうあるんだけど、

シロダ

机と椅子、

シロダ

あとシュレッダーしかないんだ。

ツキシマ

なんだそれ

クロキ

ついに頭がイカれたか？

シロダ

本当だよ！

シロダ

冗談言ってる暇あったら俺学校行ってるって！

ツキシマ

わかったわかった

ツキシマ

とりあえず、扉は。

ツキシマ

開きそうか？

シロダ

いや、全然。鍵がかかってんだ。

ツキシマ

扉って一つだけか？

シロダ

えっと…

シロダ

あっ。もう一つあった。

クロキ

おいおい。扉が２つあることに気がつかなかったのかよ

クロキ

とんだ馬鹿だな

アカイ

やめろよクロキ

アカイ

こいつ多分マジだぞ。

アカイ

なぁシロダ。俺もクロキも協力する

シロダ

あぁ！ありがとう！

ツキシマ

んでシロダ、その扉開きそうか？

シロダ

あぁ！開くよ！

ツキシマ

よし。扉の向こうに何かないか調べてくれ

ツキシマ

何かあったら報告な。

シロダ

了解！

シロダ

なぁ、段ボールの中になんか平べったい細い四角い棒と

シロダ

クリップ。あの、銀のやつ。

シロダ

あれが入ってた

クロキ

あっ。

クロキ

それ２つ使って扉開くぞ。

シロダ

え？

クロキ

ほら、よくあんじゃん、

クロキ

スパイ映画でさ。

クロキ

ガチャガチャっとね

シロダ

そんなうまくいくか？

シロダ

俺、素人だし。

アカイ

試してみる価値はあるんじゃないか？

シロダ

まぁ、やってみる

ガチャガチャ…ガチャガチャ…

ｶﾞﾁｬｯ

シロダ

開いた！！

ツキシマ

よし、でかした

シロダ

んでさ、外には出たんだけど…

ツキシマ

どうした？

シロダ

次はなんか…

シロダ

ぬいぐるみがめっちゃある部屋にでた…

アカイ

ぬいぐるみ？

シロダ

あぁ。なんか、

シロダ

ウサギが多いな。

シロダ

しかも黒。

クロキ

危険な感じがすんな。

シロダ

あとさっきからどこかでピチャピチャ音がしてんだけど。

アカイ

音？？

ツキシマ

その出所を調べてみたらどうだ？

シロダ

うん…

四分後…

シロダ

分かった！

アカイ

なんだった？

シロダ

蛇口…

クロキ

手洗い場があるってことか？

シロダ

それが、壁に直接蛇口がつけられてる感じで。

ツキシマ

それってさ…まぁけっこう時間はかかるだろうけど。

ツキシマ

いつかは部屋が水いっぱいになるんじゃないか？

クロキ

お前それ一年ぐらいかかるだろ。

ツキシマ

そうか？

クロキ

今んとこ部屋は３つ。

クロキ

おそらく水滴が出ている状況の蛇口。

クロキ

一年以上かかる気がする。

アカイ

いや、水止めろよ

クロキ

あぁ…

ツキシマ

おぉ、天才

アカイ

お前らなぁ…

シロダ

そのこと、なんだけど。

シロダ

いくら回してもなんにも変化ないんだ。

シロダ

もちろん左右どっちも試した。

シロダ

それで止まるどころか勢いが増してんだよ

クロキ

どうやら一年はかからなそうだな

アカイ

とりあえず脱出するのに使えそうな物は？！

ツキシマ

さっきの方法でどうだ？

シロダ

いやそれが扉に刺さったまま取れない

ツキシマ

どうやったらそうなるんだよ…

クロキ

ﾁｯ

アカイ

他に使えそうなものを探そう

五分後…

シロダ

マイナスドライバーがあった！

ツキシマ

よし。使えるぞ。

ツキシマ

あと一つ聞きたいんだが、

ツキシマ

そのドアってどんなのだ？

シロダ

俺が知ってる限りこれ多分

シロダ

プライバシーハンドルだよ

ツキシマ

よしそれならマイナスドライバーでいける。

ツキシマ

マイナスドライバーを鍵穴に突っ込んで回せ

ツキシマ

運がよければ開くぞ

シロダ

運って…今度のは運任せかよ

ツキシマ

まぁやってみろ

ツキシマ

つか水の調子は。どうだ？

シロダ

靴底のとこまでたまってきた

クロキ

早くねーか？！

アカイ

時間の問題だな…

１分後…

シロダ

開いた！！！

ツキシマ

よし。

ツキシマ

その先は。どうなってる？

シロダ

えっと…なんだろう…ここ。

クロキ

なんか特徴とかねーのか？

シロダ

扉が…ない…

クロキ

は？！

アカイ

扉が、ない？

ツキシマ

けどそしたらどこから…

クロキ

入れたんだから出口だってあんだろ。

クロキ

きっと。

シロダ

あっ…

シロダ

天井に窓が…

ツキシマ

窓？

シロダ

なんつーんだろ。上に開くタイプのやつ。

ツキシマ

あーはいはい。

ツキシマ

なんとなくイメージはついた。

シロダ

そうだ！

ツキシマ

どうした？

ツキシマ

お、おい？シロダ？

二分後…

シロダ

あったんだよ！脚立が！

クロキ

備えがいいんだな。その部屋

シロダ

しかも窓に届く！

アカイ

水は？どうなんだ？

シロダ

それが水の音がしないんだ。

シロダ

多分、止まった

アカイ

神が味方しんだな

ツキシマ

なぁ、落ち着いたとこで聞きたいんだけど、

シロダ

なんだ？

ツキシマ

誰が、なんの目的で入れたんだ？

ツキシマ

俺の予想だと、多分犯人はシロダで遊んでる。

アカイ

なんでそう思うんだよ

ツキシマ

さっきクロキが言ったように備えが良すぎる

ツキシマ

それに蛇口の水がいきなり止まるか？

ツキシマ

誰かが裏で操作してるんじゃ…

アカイ

確かに…

シロダ

そんなことはべつにいいんだ。

シロダ

俺が知りたいのは誰がってことだ。

シロダ

もし、俺の知り合いだったら…

クロキ

まさかお前、俺らのこと疑ってねーよな？

シロダ

……

アカイ

ちょ、ここまで協力したのになんだよそれ！

シロダ

ツキシマは犯人は俺で遊んでるって言ったな。

シロダ

俺もそう思う。

シロダ

それで思ったんだ。

シロダ

なんでそんなに鍵について詳しい？

シロダ

なんでそんなに冷静でいられる？

シロダ

普通は警察に通報とか…いろいろあっただろ？！

クロキ

じゃあ聞くけどよ、

クロキ

なんでお前は警察に連絡しなかったんだ？

シロダ

気が動転しててな。

シロダ

ただ冷静になって今思ったんだ。

シロダ

けど気が動転してた俺とは違い

シロダ

お前らは冷静だった。

シロダ

警察という考えが浮かんでも、おかしくはないと思わないか？

アカイ

なんだよそれ！

アカイ

俺らがお前を遊んでる？

アカイ

ふざけんな！

ツキシマ

アカイの言う通りだ！

ツキシマ

俺らだって必死なんだよ！

クロキ

大切な親友で遊ぶような人間に見えんのか？

シロダ

ご、ごめん。

シロダ

やっぱ俺まだ動転してんのかも。

シロダ

ごめん。本当に

ツキシマ

いや、いいよ。

ツキシマ

それより外に出ろよ

ツキシマ

窓には届くんだろ？

シロダ

それがさ、開かないんだ。

ツキシマ

は？

シロダ

鍵は開いてんだけどよ、

シロダ

外から開かないようにしてるっぽい。

アカイ

おいおい。

クロキ

せっかくここまできたのに。

アカイ

もう一回アノ部屋に行けば何かあるんじゃないか？

ツキシマ

なぁ、段ボールっていくつぐらいあった？

シロダ

４つぐらいあった。

シロダ

一つは布が入ってて

シロダ

もう一つは細かい鉄の部品。

シロダ

もう一つは工具。

シロダ

もう一つは空

クロキ

頼るとしたら工具だな

ツキシマ

ハンマー…とか？

アカイ

そう都合よくあるか？

シロダ

とりあえず、探してみる

二分後…

シロダ

あった。

ツキシマ

何があった？

シロダ

あの…ボルト回すやつ。

シロダ

デカくてゴツいやつ

アカイ

あれな。

クロキ

なんとなく想像はつく。

ツキシマ

よし。それで窓をぶっ叩け

三分後…

シロダ

あ"ぁ～

ツキシマ

どうした？！

シロダ

ダメなんだ。窓がなんどぶっ叩いても割れねぇ！

シロダ

それどころかヒビすら入らねぇ。

アカイ

だいぶ頑丈なんだな。

クロキ

ったくしょうがねぇ。

クロキ

警察に電話する。

シロダ

ありがとう！！

シロダ

俺も脱出方法考える！

五分後…

クロキ

ダメだ…１０回かけてもでねぇ…

シロダ

俺も体力的に限界が…

アカイ

警察は頼れないな…

ツキシマ

なぁシロダ、お前も警察に連絡したらどうだ？

シロダ

あぁ。やってみる。

四分後…

シロダ

ダメだ。

シロダ

繋がらない

アカイ

なんでだ…

ツキシマ

まさか携帯も誰かが操って…？

シロダ

？！

クロキ

どうした？！

シロダ

み、水が…

ツキシマ

マジかよ…

シロダ

あっ…

アカイ

今度はなんだよ？！

シロダ

と、扉が…閉まって…

クロキ

は？！

シロダ

ソラ…

アカイ

ソラって、お前の彼女の…

シロダ

ソラが…いた。

ツキシマ

は…？

ツキシマ

ソラが黒幕だって言うのか？！

シロダ

認めたくねーけど…

シロダ

あれは確かにソラだ…

クロキ

っ…

アカイ

マジかよ…

ツキシマ

シロダ…

その後仲間との連絡がとれなくなりどんどんと水が溜まっていった。「だ、ダメだ。」ついには腰まで水が溜まっていった。そしてどんどんと水が溜まっていきついには息をするのも大変になっていった。「ソ、ラ…」俺は最後まで彼女の名前を言い続けた。

バットエンド

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ピーナッツ

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