陽
......
陽
(怪我...痛っ)
陽
...
わたし屋上で靴を脱ぎかけた時に
陽
誰かいる...
三つ編みの先客に声をかけてしまった
陽
ねぇ、やめなよ...
三つ編みの子
え...
口をついて出ただけ
本当はどうでもよかった
先を越されるのがなんとなく癪だった
三つ編みの子は語る
どっかで聞いたような事
三つ編みの子
運命の人だった...どうしても愛されたかった...
陽
ふざけんな!!!!
三つ編みの子
え?
陽
そんな事くらいで私の先を越そうだなんて!!!
陽
欲しい物が手に入らないなんて、奪われたことすらないくせに!!
三つ編みの子
!!!
三つ編みの子
三つ編みの子
話したら、楽になった...
って
陽
、、
消えてった。
陽
さあ、今日こそは...
靴を脱ぎかけたらそこに
背の低い女の子
また声をかけてしまった
背の低い子は語る
クラスでの孤独を
背の低い女の子
無視されて奪われて
背の低い女の子
居場所がないんだ...
陽
ふざけんな!
背の低い女の子
!
陽
そんな事くらいで私の先を越そうだなんて!
陽
それでもうちでは愛されて、温かいご飯もあるんでしょ…?
背の低い女の子
...
背の低い女の子
おなかがすいた…泣
陽
、、
消えてった。
そうやって何人かに声をかけて
追い返して
私自身の痛みは誰にも言えないまま
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かに会ったんだ
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
うちに帰る度に
黄色いカーディガンの子
増え続ける痣を、消し去ってしまうため
黄色いカーディガンの子
ここに来たの(*´˘`*)
口をついて出ただけ
本当はどうでもよかった
思ってもいないこと
でも...
陽
ねぇ、
陽
やめてよ......
黄色いカーディガンの子
、、
ああどうしよう...!!
この子は止めれない...
私には止める資格がない!‼️
陽
それでも、、ここからは消えてよ...
君を見ていると
陽
苦しいんだ...、、
黄色いカーディガンの子
じゃあ今日はやめておくよ、
って
黄色いカーディガンの子
(目を伏せる)
消えてった。
陽
今日こそは誰もいない!
陽
わたしひとりだけ
陽
誰にも邪魔されないし、邪魔してはくれない!
カーディガンは脱いで
三つ編みをほどいて
背の低い
陽
わたしは、
陽
今から飛びます...