彼が私の隣に座り 、 ブランコの鎖をかちゃりと鳴らす 。
キタツジ
キタツジ
キタツジ
不謹慎な言動に思わず 苛立ちを覚える 。
君になんて 、 到底分かりやしないのに 。
ミト
ミト
ミト
キタツジ
覚えてたんだ 。
そのことが意外で 、少し目を 見開いた 。
君にとっちゃ 、 心底くだらない事だろうに 。
ミト
キタツジ
キタツジ
… 〝 まだ 〟?
キタツジ
先程の言葉が 私の脳内をぐるぐると駆け巡る 。
まだ ?
それじゃまるで 、君が私を ずっと狙っていたみたいじゃないか 。
キタツジ
ミト
あまりにも心配そうに 顔を覗かれ 、 少し動揺してしまう 。
然し 、そんな心配する気持ちが 伝わったとしても 、 私は彼を好きではいられない 。
ミト
ミト
キタツジ
ミト
キタツジ
キタツジ
ミト
キタツジ
キタツジ
彼の言う通りだ 。
私は昔から何も変わっちゃいない 。
周りにどんどん突き放されて行くばかりで
大人になる方法を知らぬままだ 。
ミト
キタツジ
キタツジ
私には 、私だけには分かること 。
それは 、その瞳の奥に 、 昔と同じ〝 何か 〟があることだ 。
恐らく 、人はこれを 優しさと呼ぶのだろう 。
私には全く関わりのない 、 美しい言葉 。
ミト
キタツジ
キタツジ
少し寂しそうな笑みを溢す君を見て 、 それが酷く可笑しく感じた 。
それと同時に 、 君のあの頃の感覚が脳裏を過ぎる 。
ミト
キタツジ
キタツジ
To be continued .
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