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ゆず
"それ"
紅葉(もみじ)
"それ"
紅葉(もみじ)
白いモヤモヤと喋ってると、不思議と何かを思い出しそうになる。
けれどハッキリ思い出すことが出来ない。
"それ"
"それ"
ポツリとつぶやく言葉に深堀はしなかった。
"それ"
"それ"
紅葉(もみじ)
"それ"
紅葉(もみじ)
"それ"
紅葉(もみじ)
"それ"
"それ"
寂しい声で喋る白いモヤモヤは多分僕を見て喋っている。
紅葉(もみじ)
"それ"
声色的にきっと、悪い笑みを浮かべて僕の反応を待っている。
紅葉(もみじ)
冗談半分で言ったであろう言葉を肯定すると、白いモヤモヤは黙ってしまった。
"それ"
そう言うと白いモヤモヤは僕を突き落として一言言った。
"それ"
"それ"が松里にかけた呪いは、松里が必ず紅葉のことを好きになって従順になる。という呪いだった。