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#お友達探し
けいか🎼
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꒰ঌ甘咲ぬな໒꒱🍭
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ザーッ……と、世界を塗りつぶすような雨音が、鼓膜をひたすら叩いていた
冷たいしずくが額を伝い、睫毛を濡らし、視界をぐにゃりと歪ませていく
放課後の旧校舎、その屋上
鉄柵の向こう側に広がる街並みは、鉛色の雲の下で白く霞んでいた
東雲いるま
あの時——中2の頃の、激しい雨が降っていたあの日も、同じだった
物陰から聞こえてきた、教師たちのコソコソ話
「らんくんは優秀なのに、あんな問題児の東雲と一緒にいたら評判に傷がつく」
「あいつさえ離れれば、らんくんは完璧なリーダーになれるのに」
あの言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中は真っ白になった
らんの輝かしい未来を、俺の存在が泥で汚している
そう悟った俺は、自分で自分を嫌いになるくらい乱暴な言葉を並べて、らんを突き放した
距離を置き、遠くから見守るのが俺にできる唯一の優しさだと思って高校まで来たのに……
東雲いるま
ボソリと漏れた声は、雨音にかき消されて誰の耳にも届かない
俺がらんの近くにいようとした途端、またこうして過去の泥が噴き出して、生徒会長として頑張ってるあいつを苦しめている
黒幕が誰かなんてどうでもいい
問題なのは、俺が存在すること自体が、らんの枷になっているという事実だ
東雲いるま
屋上の濡れたコンクリートを踏みしめ、俺は静かに一歩、鉄柵の縁へと足を進めた
学校を辞めて、らんの前から完全に姿を消せばいい
俺さえいなくなれば、あいつはまた誰からも文句を言われない、綺麗な生徒会長に戻れるんだから
その時——
ガチャンッ!! と、背後で重い鉄扉が跳ね上がるような絶叫に近い音が響いた
桜井らん
荒い息遣い。雨を切り裂いて届いたのは、聞き慣れた、けれど今までで一番痛々しくかすれた声だった
息が切れ、肺が焼けつくように痛かった
生徒会室を飛び出し、階段を一段飛ばしで駆け上がり、重い鉄扉を全身で体当たりするように押し開けた瞬間
視界に飛び込んできたのは……雨の中にポツンと立つ、あの背中だった
冷たい雨に打たれ、今にも風に吹き飛ばされて消えてしまいそうな、細い背中
あの日と同じだ
中学のあの雨の日、僕に背を向けて、冷たい捨て台詞を残して去っていった時の
……あの絶望の光景が、脳裏に色鮮やかにフラッシュバックする
桜井らん
桜井らん
足が勝手に動いていた
濡れたコンクリートで滑りそうになりながら、俺は無我夢中で駆け寄り、その背中に後ろから勢いよく飛びついた
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
ガシッと、いるまの腰と腕を抱きすくめる
濡れそぼった制服の布地越しに、いるまの冷え切った体温が伝わってくる
骨が軋むほどの力で腕に力を込めると、いるまが苦しそうに息を吐きながら、首だけを振り向かせて俺を睨みつけてきた
東雲いるま
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
東雲いるま
いるまが強く身を捩り、俺の手を振り払おうとする
だけど、今日の俺は絶対に折れない
指が千切れても、この腕が壊れても、二度と離すもんか
東雲いるま
東雲いるま
東雲いるま
東雲いるま
東雲いるま
怒鳴り散らすいるまの声
だけど、その声は怒りじゃなくて……恐怖と絶望で激しく震えていた
距離を置いていたのも、今ここで消えようとしているのも、どこまでも俺の立場を守るためだったんだ
そのあまりの不器用さと愚かさに、胸の奥が張り裂けそうになった
視界が急激に熱くなって、雨水とは違う温かい液体が、目元からボロボロと溢れ出してきた
桜井らん
東雲いるま
俺が声を詰まらせて泣き出したのを見て、いるまの動きがピタリと止まった
俺は抱きしめた腕の力を緩めないまま、いるまの背中に額を押し付け、しゃがれた声で絞り出した
桜井らん
桜井らん
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
ゆっくりと腕を回し込み、俺はいるまの前に回り込んだ
濡れた前髪の間から見えるいるまの顔は、驚きと困惑で凍りついている
俺は震える両手で、いるまの冷たい頬をぎゅっと挟み込んだ
涙と雨でぐしゃぐしゃになった自分の顔なんて、もうどうだってよかった
桜井らん
桜井らん
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
桜井らん
桜井らん
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
一言一言、吐き出すたびに胸が痛む
だけど、今言わなきゃ、この頑固なバカには一生伝わらない
桜井らん
桜井らん
桜井らん
桜井らん
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
桜井らん
雨音の中に、俺の叫びが虚しく響き渡る
涙が止まらない
鼻の奥がツンと痛くて、呼吸をするたびに喉がヒリヒリと焼けるようだった
俺は子供みたいに声を上げて泣きながら、目の前のいるまの胸元に額を預けた
桜井らん
桜井らん
……耳を疑った
雨の中でボロボロと大粒の涙を流し、子供のように縋り付いてくるらんの姿
いつも完璧で、自信満々で、生徒会長としてみんなの光だったらんが……
俺一人のために、こんなにも醜く、こんなにも必死に泣いている
東雲いるま
胸の奥で、カチリと何かが外れる音がした
俺はずっと、「生徒会長のらんの評判を守ること」が正義だと思っていた
不良の俺が隣にいたららんの美しさが損なわれる
だから自分が離れるのが一番の優しさだと、疑いもしなかった
……だけど、違ったんだ
俺が勝手に作った「優しさ」という名の壁で、俺はらんを……ずっと独りにして、傷つけ続けていただけだったんだ
らんが欲しかったのは、誰からも汚されない「綺麗な生徒会長」の立場なんかじゃない
生徒会に入っていようがいまいが、泥まみれになろうが……
ただ、俺と二人で過ごす時間だったんだ
東雲いるま
自然と、乾いた笑いが漏れた
目元が熱くなって、視界が急激に滲んでいく
冷たかった指先に、じわじわと体温が戻ってくるのが分かった
東雲いるま
東雲いるま
桜井らん
文句を言いながらも離れようとしないらんの背中に、俺はそっと、自分から両腕を回した
ぎゅっと、強く抱き返す
雨に濡れたジャケットの冷たさの奥に、らんの温かい鼓膜の脈動を感じた
中学のあの雨の日以来……何年間も、俺がずっとずっと、喉から手が出るほど欲しかった温もり
自分から手を伸ばすのが怖くて、ずっと拒絶し続けていた特等席
東雲いるま
桜井らん
俺の腕に力がこもったのを感じて、らんが泣き顔のままパッと顔を上げた
俺はそっぽを向きながら、熱くなった目元を乱暴に袖で拭った
東雲いるま
東雲いるま
桜井らん
東雲いるま
東雲いるま
東雲いるま
東雲いるま
まっすぐにらんの目を見つめ返すと、らんの瞳が大きく揺れた
そこに映っているのは、もう「綺麗な生徒会長」の仮面じゃない
泥臭くて、愛おしい、俺の幼馴染の顔だった
東雲いるま
東雲いるま
東雲いるま
桜井らん
その言葉を聞いた瞬間、らんは再び俺の首に抱きついてきた
ドカンッとぶつかるような衝撃と一緒に、らんの温かい涙が俺の首元に伝わってくる
桜井らん
桜井らん
桜井らん
東雲いるま
東雲いるま
雨が降り続く屋上の隅で、俺たちはびしょ濡れのまま、笑いながら、泣きながら、固く固く抱き合い続けた
何年も止まっていた二人の時間が、今、本当の意味で動き出したのだ——
その頃、屋上へと続く階段の途中で——
暇崎なつき
手すりに寄りかかりながら、なつが息を吐いた
その隣では、すちがふわりと優しい笑みを浮かべ、傘を固く握りしめている
白鳥すち
白鳥すち
雨乃こさめ
雨乃こさめ
如月みこと
如月みこと
暇崎なつき
暇崎なつき
白鳥すち
雨がしとしとと振り続ける中、本当の絆を取り戻した二人
——忍び寄る黒幕・桐生蓮の影を完全に打ち砕くための準備は、もう整っていたのだった
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
コメント
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あやね🎼さん、第42話読み終えました……!雨の屋上、あの閉じた空間にあの日の傷が凝縮されていて、設定の巧みさにまず惹かれました。「泥をかぶるなら二人で」という台詞、本当に胸に響きました。らんが「いるまがいないと息ができない」と叫ぶシーン、あれこそこの物語の核心ですよね。長年のすれ違いが、ただの誤解ではなく「互いを思う不器用さ」から来ていた構造が美しいです。なつきたちが見守るラストも好きです……!