ないこ
If
ないこ
唐突な俺の言葉に、まろは一瞬目を丸くしてから、少し考える素振りを見せ、すぐに頬を緩めた。
If
これが、付き合ってない奴に対しての気持ちである。なんだこれ。俺実は今リア充と話してたりする?てか話の内容あっっっまいな?
ないこ
If
いや全部だよ。逆に何処見たら付き合ってない様に見えんのか教えてほしいくらいだよこっちは。
ないこ
なんて言葉をなんとか飲み込み、俺は質問を変える。
ないこ
If
迷いの無い即答。流石としか言いようがない。
ないこ
If
俺は今もしかして、ス○バの甘々な新作でも飲んでいるんだろうか。
あにきのことを考えているのであろうまろの目はとても優しい。こんな顔他では見たことない。甘っっ。
ないこ
If
ないこ
ずっと前から思ってることだし、思っているのは俺だけじゃない。
ついこの間まろにきが付き合っていないと言う事実を知ったりうらは、「あんだけ好き好きアピールしてんのに!?まろは何!?ヘタレなの!?」と叫んでいた。確かにここまで来て付き合っていないなんてヘタレなのかもしれない。うん、多分ヘタレだ。
If
ないこ
俺は目を丸くした。まさかとは思っていたが、本当にそんな答えが返ってくるとは。
まろは机に突っ伏して、だってさぁ、と呟く。
If
あ、結構くっついてることは流石に自覚あったんだな安心したわ。
If
うん、お前ら二人はいつもガバガバだよ。
If
・・・気まずくなる?え?普通に付き合って今までと変わらないか今よりもイチャイチャが増えるの間違いじゃ??
てかなんで普段あんなにイチャイチャしといて、断られるかもって言う考えが出てくんの?今すぐエリートって言葉撤回して欲しいくらいなんだけど。
If
俺が心の中で滅茶苦茶ツッコんでいる中、まろは口を開いた。
If
ないこ
ないこ
If
If
だから良いんだ、とまろは小さく笑って言う。
・・・普段散々いちゃついて、俺達を困惑させてくるくせに。
変なところで、臆病なんだから。
ないこ
If
ないこ
ウチの二人は、どうも簡単にはくっついてくれないようだ。