ホムラ
あのー!
ちょっといいですかね?

???
ん?
誰ですか?
こんなところになんの用が?

ホムラ
実はちょっと迷ってしまいまして…
良かったら道を教えてくれませんか?

???
…まあいいでしょう
別に怪しい人では無さそうだ。
そっちの人は?

シャオロン
俺もこいつと一緒に迷ってて、、
人に会えて良かったです、ありがとうございます!

???
でも、どこをめざしてたんですか?
こんなところ誰も来たことないですが。

ホムラ
お墓参りですよ!
この近くにあるはずなんですけど、見つけられなくて
お花も途中でスーパーがあるって書いてあったからそこで買おうと思ってたのにそれすらも見つからなくて

シャオロン
(ホムラめちゃめちゃ嘘上手いやん…
平気な顔していけしゃあしゃあと…)

ホムラ
それにしても…
俺達もそうですけど、あなたも大概こんなところにいるなんて変わってますね。
何されてたんです?

???
まぁ、色々とやることがあるんですよ。

ホムラ
あ、そうだ
自己紹介がまだでしたね。
俺はホムラです。
ここで会ったのも何かのご縁、名前くらいはお互い知っときましょうよ!

???
…そうですね、変わり者同士仲良くしましょうか。
私は蜘蛛岡です。そちらのお友達は?

シャオロン
俺はシャオロンです。
いやぁ、にしてもほんと助かりました。
こいつ方向音痴で…
俺も初めて行く土地だったので。
こんなところ滅多に人来ないですよね

蜘蛛岡
まあ、そうですね。

ホムラ
…最近、うちの職場によくイタズラで郵便爆発のようなものが送られて来るんです。

シャオロン
(え、結構直球!?)

蜘蛛岡
へぇ、それは大変だ。

ホムラ
その全てに共通するのが封筒から香る柑橘系の匂い。
あ、俺人より鼻が利くんです。なのでわかったことがあるんですけど。

蜘蛛岡
…一体何を?

ホムラ
さっきからあなたからも香ってくるんです。
同じ柑橘系の香りが。

蜘蛛岡
…そうですか、気づいたんですね。

そういった途端、蜘蛛岡は銃をホムラに突きつけた。
同時にコネシマ、ロボロ、シャオロンが戦闘態勢に入った。
ホムラ
やっぱりな。
銃を下ろした方が懸命やで蜘蛛岡。

蜘蛛岡
…ちっ、そのようだな。

ホムラ
なぜうちにあんなもん送ってきた?
誰かの指示か?

蜘蛛岡
ふふふ……
そうだよ、俺の愛する王様からの任務さ!
俺たちは軍事集団『K』。
お前ら我々軍に宣戦布告する!
俺達はお前らを潰してトップに立つ、そして世界を支配する!

ロボロ
…K……?

コネシマ
どうした?
なんか知ってんのか?

ロボロ
…じゃあ、お前らが、、兄貴を…
父さんと母さんを!

シャオロン
えっ、ロボロ!?

ロボロは突然蜘蛛岡に殴りかかった。
雑面の下の顔は怒りに満ちている。
コネシマ
おい、やめろ!
一旦落ち着け!

ロボロ
落ち着いてられるか!
こいつは俺の家族を奪った奴らの一員なんや!
56さんと気がすまん!!
離せやコネシマ!

コネシマ
ちょ、暴れんなや!
気持ちはわかるけど落ち着け!

シャオロン
いい加減にせえよ!
少しは周り見ろ!

シャオロンはロボロを蜘蛛岡から引き離した。
するとロボロはシャオロンを殴った。
ロボロ
お前に何がわかんねん!
あの時だって兄貴を放って逃げたくせに!

シャオロン
…お前っ、この期に及んでまだそんなこと言ってんのか!?

ロボロ
お前にはわからんやろうなぁ、目の前に仇がいる気持ち!

シャオロン
分かるわけないやろ!
言ってくれんとわからんに決まっとるやないか!

気絶した蜘蛛岡とコネシマ、ホムラの前で言い争っていると、コネシマが近づいていき、2人ともを殴った。
コネシマ
アホか!
後にせえ!
今はこいつを軍に連行するんが先やろ!

ホムラ
…言い争いは帰ってからしろ。
ちゃんと話し合って、分かり合え。
そうすれば互いの気持ちも晴れるんとちゃうか?

シャオロン
…ごめん

ロボロ
……

ホムラ
ひとまず蜘蛛岡を拘束しよう。
シャオロン、手伝ってくれ。
コネシマとロボロは先に戻ってて。

コネシマ
了解。

シャオロン
うん、、、
