美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
そう言った彼は
目を細めて口を手で抑えながら クククッと笑った
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
アナウンスのお姉さん
アナウンスのお姉さん
美晴
美晴
美晴
美晴
美晴
エーミールも星を見るのが好きだったな
今みたいに、あの星はなんだとか…
あ
泣きそう
美晴
せっかく楽しかったのに
エーミールを思い出すと
一気に現実に戻されて
落ち込んだ気持ちがずぅぅん…と入ってくる
アナウンスのお姉さん
美晴
美晴
結局、男の人はずっと楽しそうにはしゃいでいたけど
私は楽しい気分にはならなかった
美晴
美晴
美晴
美晴
と、言って男の人は私の顎をそっと持ち上げた
私はそこでやっとその人の顔を見た
透き通るような白い目
そして
イルミネーションの光でキラキラと輝く薄茶色の髪
すると、どんどん顔が近づいて
唇に温かい感触が伝わった
美晴
美晴
そう言った彼は私のおでこに軽くキスをして
寂しそうに笑った
そして、瞬きをした瞬間
目の前から、彼が消えた
ヴー…ヴー…
スマホに着信が入り、見てみると
美晴
美晴ママ
美晴ママ
美晴
美晴
美晴ママ
美晴ママ
美晴ママ
カシャン…ッ
手に力が抜けて、スマホが地面に落ちる
こんな真冬なのに冷や汗が止まらなかった
……行かなきゃ
私も、君に伝えたいことがある
案内されたのはエーミールが眠る場所
そこに白い布を被って寝ている人がいた
私は布をそっと取ると
いつもと変わらない、目を閉じてかわいい寝顔をしたエーミールがいた
美晴
美晴
視界がぼやけて、エーミールの顔を見ることが出来ない
あぁ、私もあの時
エーミールのこと好きだよって言えば良かった
美晴
美晴
彼の声が頭に響く
「ハルちゃん」ってずっと呼んでくれた
私ね、エーミール
エーミールにハルちゃんって呼ばれるの本当に好きだった
美晴
美晴
ほっぺたに生温かい雫がこぼれ落ちる
…だけど、泣くのはもうこれで終わりにしよう
だって君が笑えって言うんだから
指で涙を拭って、思いっきり笑った
エーミール、見てる?
美晴
月日は流れ…
春がやってきた
1年生たちが入学してもうすぐ1週間が経つ
そろそろ部活勧誘を始めたいと、先輩たちが言っていた
そう
私はテニス部に入部した
練習は確かにキツイけど、その分楽しかったし、自分に合っていた
そして今、先輩や同級生達と部活勧誘をしている
校門や中庭に立って、紙を配る作業
周りはみんな笑顔で
どの部活に入ろうか、楽しそうに話している後輩たち
だけど1人
その中で無表情の子がいた
1度その子に紙を配ったことがあるが
「勉強に集中したいので」って断られた
私はその子の笑顔が見たい
きっと可愛いはずだから
美晴
美晴
美晴
茜
美晴
美晴
美晴
いつか
あなたを笑顔にしたい
コメント
3件
繋がってる、、、 しかも茜ちゃんの話ちょーどさっき読んでたw
やばぁ、鳥肌立ったw まじですごいです!!!
本気で言ってます!? え?繋がってるんですかぁ!? 思い出せばこれ、番外編でしたね… あの、元気な花岡先輩にまさかそんな過去があるとは思いもしなかったです! エミさんが亡くなってしまったのは悲しいですが、花岡先輩と最後に遊んでいて花岡先輩もエミさんも楽しそうで!すっごいほっこりしました(?) 最後、茜ちゃんだとわかった瞬間に台パンしました☆今回も面白かったです!次の本編?も楽しみに待ってます!