紫久怜
それよりお前、名前なんなの。
紫黯
紫黯。
紫黯
雫石紫黯
紫久怜
へぇ。
紫久怜
じゃあなんて呼べばいい?
紫黯
んー…好きに呼べ
紫久怜
……じゃあ紫黯で
紫黯
はいはーい。
紫久怜
……
紫黯
家にお帰り。
紫久怜
……
紫黯
…何?怖いの?
紫久怜
……怖くねぇよ…
紫黯
w……嘘だ
紫黯
手が震えてる
紫久怜
……
紫黯
ん〜…
紫黯
はい、鎖
紫久怜
は、?
紫黯
これで、相手の首を絞めるの。
紫黯
簡単だよ。
紫黯
絞めてる間は、絶対力抜いたらダメだよ。
紫黯
抜いたら意味が無いからね。
紫久怜
……
紫黯
獣の君は、スピードと力があるからね。
紫黯
頑張って
紫久怜
……はいはい……
紫久怜
……
紫久怜
ほんとに…殺るしかねぇのかなぁ……
紫久怜
他に……方法ねぇのかなぁ……
紫久怜
かぁ……さん……
涙が零れる
紫久怜
……
紫久怜
どこ……だろ……
紫黯
きっと眠ってるんだよ。
紫黯
寝室、だよ
紫久怜
……
紫黯
まぁ寝てる間に殺すっていう作戦もありだけど、
紫黯
どうせなら起きてる状態で殺したいよね〜
紫久怜
……あぁ。そうだな。
紫黯
起きるの待ってる?
紫久怜
うん。
紫黯
寝るか?
紫久怜
そうだなぁ……
紫久怜
さっき寝たし、良いかなぁ。
紫黯
そっか、
紫黯
んじゃあこの間どうするの?
紫久怜
……
紫久怜
茶でもしばくか。
紫久怜
なんか飲みたいのあるか?
紫黯
紅茶、ある?
紫久怜
あー、あると思う
紫久怜
紅茶…紅茶……
紫久怜
お、あった。
紫久怜
はい
紫黯
ありがとう
紫黯
……
紫久怜
……
俺は朝になるまで 茶を飲みながら、
どう殺すかを考えていた。