TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

3年前──

俺がまだ中1の時だった

いいか、さとみ

S 💗

う、うん...

父に呼び出され、困惑していた

お前は二度と母さんに会うな

S 💗

...ぇ

衝撃の発言に驚いた

S 💗

ど、どういうこt...

母さんはな

浮気をしていたんだ

S 💗

え、え、?

子供ながらも浮気がどんなものか理解していた

だから、二度と会うな

会ったら...

S 💗

...?

いや、やめておく...

父はまだ俺に隠し事をしていた

S 💗

ッッ...

父と母は昔から仲が悪かった

毎日喧嘩ばかりだった

この日が来ることは知っていた

覚悟はしていた

でも

覚悟が甘かった

S 💗

ごめん

S 💗

父さん

俺は父に黙って

母の故郷に来た

S 💗

海が綺麗...

綺麗な海に目を奪われた

しかし海岸沿いで人影を見つけた

S 💗

俺は興味本位で近づいた

彼は泣きながら自殺をしようとしていた

S 💗

...!

子供だったから焦っていたけど

焦りも隠して、彼に言った

S 💗

それでいいの?

???

...え (ポロッ

太陽の眩しさで

彼の姿ははっきり見えなかったが

小さな体に綺麗な肌だった

S 💗

後悔しない?

???

ッッ...

S 💗

生き方は無限だぞ

俺はそう言ってその場を去った

俺は母の実家を尋ねた

はい...

S 💗

母さん!

母さんは俺の顔を見て真っ青になった

どうして...

どうしてきたの!!

母さんは僕に怒鳴った

この時察した

あぁ、俺は求められてないんだ

俺は母を連れずに一人で帰った

勝手なことをするな!

帰宅後も父に罵声と暴力をされ

俺は死にたくなった

S 💗

...

朝イチの電車で実家に帰る

お前はここに残れ

...あの子が来るから

S 💗

え...

父は子供を捨てた

いや、両親が、か

そして翌日

父がいなくて

広く感じる家に

満面の笑みのななが来た

N 💜

お兄ちゃん

ななは笑顔で話しかけてきた

S 💗

ん?

N 💜

帰ろっか!

S 💗

...

S 💗

おう

あの日から3年

ななはこんなに大きくなった

あの時...

自殺しようとしてた人...

S 💗

今は幸せかな...(ボソッ

俺は小声で呟いた

N 💜

なんか言った?

S 💗

言ってない

N 💜

うそ?!

S 💗

ほんと 笑

N 💜

あ、そーいえば!

2人で帰ってる途中

ななが急に言った

S 💗

どうした?

N 💜

莉犬先輩とは順調?

S 💗

え゛....

S 💗

あ~うん

S 💗

続いてるよ

N 💜

まさかびっくりだよね~笑

N 💜

お兄ちゃんが付き合うなんて...

ななは切なそうに言った

S 💗

なんかあった?

N 💜

な、ないよ

N 💜

なにもない (ニコッ

すぐにいつも通りの笑顔を見せた

S 💗

...

ポンポンッ──

N 💜

ッ?!

S 💗

なんかあったらすぐ言えよ

N 💜

ッッ...

N 💜

ありがとう(​ *´꒳`*​)

ななはそう言って

俺の手から離れて行った

S 💗

ただいま

N 💜

たっだいまぁ!

ななは制服のままソファに寝転んだ

S 💗

スカートの襞が崩れるぞ

N 💜

今だけ、今だけ...

そう言っていつもななは眠りにつく

S 💗

なな

S 💗

起きて

N 💜

...

S 💗

なな?

N 💜

お兄ちゃんはさ...

S 💗

うん

N 💜

莉犬先輩と...

N 💜

キス、した?

N 💜

えっち、した?

S 💗

えッ...?

ななは涙目で聞いてきた

N 💜

お兄ッ...ちゃん...

S 💗

ッッ...

ギュッ──

俺は無心でななを抱きしめた

S 💗

...なんかあったの

N 💜

...

N 💜

好きな人が...

N 💜

他の女の子といた...

S 💗

...そっか

N 💜

お兄ちゃんはさッ!

N 💜

莉犬先輩以外に可愛い!って思う子いないの?

ななはテンションを変えて聞いてきた

俺はななの質問に頭を抱えた

N 💜

って...ごめんね、w

S 💗

...

N 💜

莉犬先輩いるのn...

そして、知らず知らずのうちに

口を開いていた

S 💗

いるよ...

S 💗

すげぇ可愛い子

N 💜

...え

S 💗

気づいたら目奪われてて

S 💗

可愛いなって思う...

N 💜

ッッ...

俺がそう言うとななは顔を暗くした

N 💜

じゃ、じゃあさ...

S 💗

うん?

N 💜

莉犬先輩とッ...

N 💜

その子...

N 💜

どっちが可愛いと思うの...?

ななは恐る恐る聞いてきた

S 💗

ッ...

S 💗

俺が可愛いと思うのは...

S 💗

ふぅ

S 💗

外、落ち着くな...

俺はななに怒鳴られて家を飛び出した

怒鳴られた訳も俺が悪いんだけど...

S 💗

俺はあいつの方が可愛いと思う

N 💜

ッ...

N 💜

最ッ低...

N 💜

なんで彼女が1番じゃないの?!

S 💗

...

俺はななの正論に耳を塞ぐ

このまま正論を聞き続けると

きっと俺は...

S 💗

ごめん

N 💜

莉犬先輩が可哀想ッ!

N 💜

そんなことなら早く別れた方がいいのに!

ななは俺に怒鳴った

S 💗

なな、落ち着いて

N 💜

やだッ...

S 💗

...

S 💗

ごめん

確かの莉犬には申し訳ない

でも

それでも俺は

ころんのあの笑顔に

心を奪われてしまったんだ

S 💗

...

ぶー ぶー ッッ ──

S 💗

ん?

C 💙

今から会いたい

たった一言だった

俺は事情を聞くべく粘った

S 💗

どうした?

S 💗

なんかあった?

C 💙

会いたい

C 💙

そう思っただけ~🥳

S 💗

んだよそれ笑

明るくされている文面にも

きっと裏があるのだろう

S 💗

海岸で待ってる

C 💙

C 💙

会ってくれるの、?

S 💗

うん

S 💗

どうせ暇だし笑

C 💙

ありがとう✨

C 💙

急いでいくね🧏🏼‍♀️

S 💗

転ぶなよ

C 💙

わかってるって!

文面でも伝わってくる嬉しさ

その事実がまた可愛かった

数分後──

ガサガサッ──

後ろから足音が近づく

俺はゆっくり振り返った

???

ねぇ...

S 💗

えッ...
loading

この作品はいかがでしたか?

3,151

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚