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ザクッ……ザクッ……
ヒタ……ヒタ……
ユウタ
来る……
ゲンタ
間違いない……あいつだ……
ヨウコ
嘘……
ヨウコ
嘘よ……ここで見つかるなんて……
ヨウコ
いや、いや、
ヨウコ
やめ……て……
アンナ
まだやられると決まった訳じゃないわヨウコ
アンナ
落ち着た方がいいわ
リンタロウ
落ち着けたらいいよ……
リンタロウ
でも、そうも言ってられない……
ケイ
もうすぐ近くだ……
ペタッ……ペタッ……
ユウタ
……なんだあの不気味な足音は？
ケイ
多くの人の返り血が足についてるんだろう……
ヨウコ
ひっ……
ヨウコ
いや、いや、いやよ！いや！
リンタロウ
殺される……
その時、確かに六人は見た……
ユウタ
うっ……
ケイ
うわっ……
アンナ
なっ……
リンタロウ
ひっ……
ヨウコ
いや……いや……
ゲンタ
··········
仮面に隠れた顔は、見えなくともドス黒い感じを覚える
右手には大きな三本のカギヅメに 左手はナイフのように尖っている
強靭な体から生える足には、血がびっしりとついていて、鋭い針が足から生えている
六人はこの最恐の殺人鬼に今までで1番の恐怖を覚えた……
ユウタ
あれが……
ケイ
殺人鬼……
リンタロウ
見るからに強そうだ……
ヨウコ
いやぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ！
ぁぁぁぁぁ！
ゲンタ
皆、止まるな！
ゲンタ
逃げろ、ひたすら逃げるんだ！
ゲンタ
誰彼構わずとにかく走れ！
ゲンタの言葉に、みんなは我に返った。·····一人を除いて。
リンタロウ
ヨウコ！早く逃げなきゃ！
ヨウコ
いやぁぁ！殺さないで！
リンタロウ
ホントに殺されるよ！早く!!
皆が走り出す中、リンタロウはヨウコの手を引っ張って走り出した
アンナ
ナイスフォローよ、リンタロウ！ヨウコは任せたわ！
リンタロウ
OKだ!!
ユウタ
皆、無事を祈る!!
こうして、六人は殺人鬼から逃げようと、下水道で散り散りになったのだった……
それからだいぶ経って……
なんとか逃げ切ったユウタ
ユウタ
·····
ユウタ
あれからどのくらいの時間が経ったのだろう？
ユウタ
結局皆は散り散りだ……
ユウタ
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不在着信
ユウタ
不在着信
ユウタ
不在着信
ユウタ
おーいみんな!!
ユウタ
返事してくれよ……
ユウタ
クソっ……
ユウタ
まさか皆……
ユウタ
そんな……そんな……
ユウタ
信じないぞ……誰一人殺されてないぞ……
ユウタ
僕が逃げ切れたなら運動神経のいいケイや、足の速いゲンタもきっと……
ユウタ
アンナだって女だけど強いし……
ユウタ
リンタロウやヨウコも……
ユウタ
この2人でも……
ユウタ
きっと……
ユウタ
不在着信
ユウタ
不在着信
ユウタ
なんでだよ……
ユウタ
頼む……皆生きててくれ……
無我夢中で走り逃げ切ったユウタ しかし、仲間と連絡は取れず、安否は不明
果たして、他の5人は？
To be continued……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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