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翌日
バレンタインチョコを渡して甘やかしてもらった私は明らかにホワホワしていた
川中 双葉
堀田 真菜
堀田 真菜
川中 双葉
説明中……
堀田 真菜
川中 双葉
堀田 真菜
川中 双葉
年が明けてから受験が近づくのを理由に
私と柊弥は自分の将来ために連絡をしたりすることをガマンした
その間に私自身、辛いことが多かった
川中 双葉
川中 双葉
年が明ける前からも「こんなこと」が
よくある
川中 双葉
その「こんなこと」が
年明けから酷くなった
人間、誰しもあると思う
いわゆる「病み期」
人間関係、クラスの空気、
全てが自分への負荷になった
川中 双葉
仲良いと思ってた人にネットで陰口書かれてたとか
保体の時間にあるカースト上位の女子達の圧や勘違いから生まれる陰口とか
彼氏の柊弥、親友の桃音とかに言い出せるはずなのに
言い出せない
川中 双葉
川中 双葉
私は過去の経験からずっと自分の伝えたいことを口で伝えることが苦手だ
自分の好きと考えが否定されていく中で
偽りの仮面だとしても笑い続けなければクラスの女子に絡まれる
周りに心配もかけたくない
だから言い出せない
川中 双葉
音楽は私の言いたいことを言ってくれる
絵の中の世界は自由をくれる
裏垢は気持ちを整理させてくれる
だから
「楽」だな
になる
川中 双葉
気持ちは全て絵に現れる
それらは言葉、歌声、音に現れる
そして顔に現れる
川中 双葉
川中 双葉
柊弥の存在はとても大きい
暖かい人
寂しいも辛いも受け止めてくれる
優しい人
だから
川中 双葉
堀田 真菜
川中 双葉
川中 双葉
私の心
もうしばらくは大丈夫
かな
そう思ってた
バレンタインチョコを渡したあたりから
浮かび上がってた1つの疑いが
私をさらに締め付ける
数日後
和倉 福
和倉 福
川中 双葉
川中 双葉
川中 双葉
いつもみたいに
柊弥の肩を軽く叩いて呼ぶ
城崎柊弥
川中 双葉
ただ前をじっと見つめ動かない
背を向けている柊弥がどんな顔してたとかなんて
想像したくもないが
これは確実に、
冷めている
そう錯覚してしまうくらい
川中 双葉
川中 双葉
一気に血の気が引いた感覚
真冬の今、冷水を触るように
お風呂のお湯をずっと放置したみたいに
柊弥の雰囲気が
とても冷たい
今思えば
あの瞬間の柊弥の目線の先に
全てを繋ぐ
ヒントがあったのかもしれない。
確証なんてない
この目で見た訳でもない
でも
仮に「目線の先の人」を見つめてたなら
その表情は
いつも私に向けられていた
口角の上がる口元が隠されている
少し林檎色に染まる優しい眼差しで
川中 双葉
川中 双葉
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