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コメント
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以上、不愉快な回想終了。
まあ、要するにアホな校長に面倒事を命じられたというわけだ。
ちなみに現時点でバスケ部員はゼロ。
休部が解けても、元バスケ部が顔を出すことはなかった。
というわけで、現時点では部員集めが急務である。
本当は無理矢理にでも断りたかったが、家康には様々な弱みを握られている。
具体的には、ストーカー現場や体操服の匂いを嗅ぐ現場を写真に収められている。
逆らえるはずもなかった。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
麻池丈太（まいけ じょうた）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
突然投げかけられた声に振り向くと、男が一人立っていた。
名は麻池丈太（まいけじょうた）。
長身に長い手足、細いフレームの眼鏡が特徴的な男だ。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
麻池丈太（まいけ じょうた）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
麻池丈太（まいけ じょうた）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
麻池丈太（まいけ じょうた）
麻池丈太（まいけ じょうた）
瞬間、丈太は制服の前をはだけさせた。
傍から見ればただのストリーキングである。
しかし違う。制服の下は裸ではない。
なんと、丈太の制服の下には無数のエロ本が収められていた。
そう、丈太はストリーキングではない。寝食をエロ本と共にする、エロ本の国の住人なのだ。
麻池丈太（まいけ じょうた）
丈太は校内で「楽園（エデン）」と呼ばれる相互扶助組織を結成している。
先述した通り、我が地元には娯楽が少ない。
それは青少年の性に関しても同じことだ。町内にコンビニが出来ようと、エロ本のバリエーションは最悪である。
その上、若い人間＝高校生という構図が町内に根付いている為、簡単に買うこともままならない。
そんな中、丈太は独自のルートでエロ本を仕入れ、全校生徒相手に商売をしている。
新興宗教のような名前だが、事実楽園の果実（エロ本）を売り物にしている。
一部では神とも呼ばれているらしい。
まあ、しかし、
木崎姫歌（きさき ひめうた）
麻池丈太（まいけ じょうた）
木崎姫歌（きさき ひめうた）
残念な男が目の前にいた。
丈太は特待生組だ。
元々は何かの運動部の特待生として入学してきたらしい。が、抑圧された環境下で遂には丈太の感情が爆発した。
まあ、つまりはエロなのだが。
そんな折、丈太が出会ったのは出来の悪いエロ漫画だった。
しかし、抑圧されていた彼にはそれで十分だった。いや、十分過ぎた。
一週間後、彼は特待生の身分を捨て、エロ漫画の収集・製作に心血を注ぐようになった。
その副産物が、「楽園」である。
要するにただのバカということだ。
麻池丈太（まいけ じょうた）
クイ。
眼鏡の位置を直す丈太。様になっているのが腹立たしい。
だがそうは言っていない。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
麻池丈太（まいけ じょうた）
わたしの注文に、丈太の顔が真剣味を帯びる。
「今週の御傘屋」はそれほどの商品である。
まあ簡単に言うと、御傘屋麻の盗撮写真なのだが。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
期待を抑え込み、努めて冷静に訊ねる。
が、丈太はなかなか答えてくれなかった。
木崎姫歌（きさき ひめうた）
怪訝に思って顔を覗き込んでみると、丈太は言い辛そうに切り出した。
麻池丈太（まいけ じょうた）
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