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三人の大冒険

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三人の大冒険

1 - 三人の大冒険

♥

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2019年11月03日

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おはよう。新稲

新稲

おはよ!

新稲

あのさ、花。

んー?

新稲

今日の夜、敦と肝試し行くんだけど二人だけじゃ怖いから一緒に行かない?コソッ

えっ肝試し!?

新稲

しっ静かに!

あ、ごめん……

新稲

こっそり学校に忍び込むんだから、誰かに聞かれたら大変

そうなんだ……

(怖いのはちょっと苦手なんだよねー…)

新稲

来てくれるよね?お願いっ!

(はぁ、友人の頼みだ。仕方ない)

良いよ。ただし、家に帰るのは遅くても11時。分かった?

新稲

えー!…まぁ、分かったよ~

新稲

学校見回りの先生が帰るのは、9時だから9時半に集合ね!

…ホントに行くんだね……

新稲

あったり前!夏といったら肝試し!

まぁどうせ、何もねぇよ。

(怖いのは私だけか…二人ともビビってないなぁー)

新稲

今回のミッションは!

ミッションってなんだよ(笑)ごっこ遊びかー?

新稲

もう、違うってば!

新稲

七不思議は本当なのかどうか確かめることっ!が任務です!

あー、七不思議かぁ。

新稲

いざ、出陣!!

新稲、夜中なんだから静かにしろ!ここ住宅街のど真ん中だぞ、馬鹿デカイ声出すな!

新稲

馬鹿デカイって何よ…!

コラコラ、二人とも……

新稲

侵入成功!コソッ

入ってしまった…

職員室も電気がついてないから、もう誰もいないはずだ。

……二人とも怖くないの、色んな事が

新稲

色んなこと?

バレたら先生と親に怒られちゃうし、もし校内に入って何か見ちゃったら……

はぁ、心配性だな。花は

新稲

大丈夫だよ。学校の中で何か見たらそれこそ大発見!スリル楽しめて良くない?

(赤信号も皆で渡れば怖くない…的なやつ?……ま、こんな明るい二人といたら怖くなくなってきたかも)

新稲

よし、玄関から入るよ~話はそれから!

新稲

よし、電気つけたよー

新稲

花も電気つけたら怖くないでしょ?

うん、まぁ…

七不思議の1つ目って何だっけ?

新稲

1つ目は…

新稲

「音楽室のベートーベン」

ギーー、ガッタン……

新稲

わ、暗。

電気が…つかねぇ

え、なんで……?

新稲

…たっ多分古くなってるんだよ。この学校、もう築60年以上だし!

懐中電灯持って来て良かった~

新稲

あー、そっちの方がぽいね!肝試しっぽい!

わ…私、入り口で待ってる。音楽家の絵が飾られているのは奥のピアノの上だよ。

新稲

あーあれね。分かったー見てくる

アイツ、一人でとか…肝据わってんな

うん、本当凄いよね…

にしても、夜の学校ってやっぱりテンション上がるな。

上がるかな…?

数分後

あ、来た

新稲

全然だった…異常なしっ!

凄い残念そうにしてるけど、何事もなくて良かったよ

新稲

次行くよ!

二つ目は有名だから知ってるぞ。

「動く二宮金次郎像」、だろ?

新稲

像ってどこにあるんだっけ?

この中庭に中心部に置いてあるはずだよ

新稲

……あ!

あれじゃね?

どこ?暗くてよく見えない…

ほら、あれだよ。あれ

…あー!

新稲

…近づいてみよ。

えぇ……

新稲

大丈夫。私達もついてるから。

うん…

私達は像の前まで来た。

銅像って夜近くで見ると凄い怖いね…

うん……なんか睨まれてるみたいだな

新稲

ちょっと敦!花震えてるから!

あ、ごめん、

新稲

おぉ、花から言い出すなんて

ま、全く動かないし次いこ!

こんなことさっさと終わらせて家に帰るよ。

確か三つ目は定番の「トイレの花子さん」だよね

校舎三階の女子トイレにて

新稲

もう!敦、男のくせにビビってさぁ

敦は男子なんだから入っちゃダメでしょ

新稲

誰もいないんだから、大丈夫なんじゃないの?

まぁ……

新稲

それか、もう女子になっちゃう?

敦子…とか?(笑)

新稲

そうそう!

あははっ……じゃなくて!

花子さんを呼ぶ方法は!コソッ

新稲

あぁ!えっと確か…

扉を三回ノックし「花子さん、いらっしゃいますか?」と訪ねる行為を手前の扉から奥まで三回ずつやる

すると三番目の個室から返事が帰ってくる…?

新稲

そ!まぁ、無いだろうけどボソ

新稲

どっちがやる?

…じゃんけん?

新稲

えっ!私、音楽室で結構頑張ったんだけどなぁ……?

うぅ、分かった。私ね

花は順に手前のからやっていく。そして三番目の個室の前に来た

コンコンコン…

は、花子さんいらっしゃいますか?

……

新稲

ほっ……良かった。

はぁ……めっちゃ緊張した。

新稲

三つ目もバツ!次に行こうか

うん、

トイレから廊下に出る。

新稲

うぉー、さっきより暗くない?

うん、ていうか

…敦は?

新稲

敦?……本当だ、いない。

新稲…これ……

新稲

ど、どう…する……?

もう出た方が良いよ、こんなとこ……行こ、玄関!

新稲

さ、探さなきゃ、敦を!

でも……っ!

新稲

どっかにいるって。待ってる間暇だったから散歩でもしてるんじゃない?

新稲

そんな遠くに行ってないはずだから私たちの教室行ってみよ

うっ……うん

ガラガラガラ…

敦ー…!

新稲

何でそんな声小さいの

いや、怖いからさ

新稲

!あれ……

あ!

よっ。終わったか?

新稲

……敦!トイレ前にいろって言ったでしょうがっ!

悪ぃ。ちょっと探検心が……

新稲

もう……夜の学校に興味があるのは分からなくもないけどあんまり一人でウロウロしてたら危ないよ?

気を付けるわ。

…四つ目、行く?

新稲

うん。

新稲

あ!敦は罰として私たちの後ろで周りを見張ってる役ね

え、怖。なにその役

新稲

反省しなさい

お前ら、俺がいなくてビビってたわけ?(笑)

新稲

ちっ違うし!!

……

敦は後ろ、私達は前になって歩き始めて新稲が私にこそっと言った

新稲

アイツ、何者だろうね

やっぱり気づいてた?

新稲

もちろん。気付かないわけない

…あれは敦じゃない。どうする?

新稲

とりあえずこのまま、気付いてないふり。いつも通りに接するよ

怖いはずなのに私達は案外落ち着いていた。

分かった。

それから私達は鏡の間や、理科室の人体模型など……学校の中を歩き回った。

その間の会話も普通に。いつも通りに。私と新稲はある作戦を立てていた。それは本物の敦を取り戻すための、作戦だ。

新稲

ふう、終わったー!

何で屋上なの

新稲

この学校デカイから、屋上からの夜景を見てみたかったんだ

新稲

まぁまぁ綺麗だね

そうだね、

あぁ。…もう終わったしそろそろ帰ろう

…うん。

(新稲。)

私は視線で合図を送る

新稲

(オッケー)

新稲

……敦、

敦。

ん?

の偽物っ!!

新稲

本物はどこにいるか白状してもらうよ!!

私と新稲は偽敦に向かって飛び付く

……

敦は今どこ!!?

新稲

2対1は勝負がついてるようなもんよ!諦めてさっさと本当のことを話すのね!

新稲

アンタ、八つ目の七不思議でしょ!

……

……ククク、ククククク……

新稲

…は……

何なの、コイツ…

私達は驚いて、力を弱めてしまい

きゃっ!!

新稲

うわっ!!

吹き飛ばされた。

クク、クククッ……!!

変な笑い方をしながらアイツは本当の姿を見せた。

謎の怪異

オ前ラ、ホントウのコトシッタ。

……ほ、本当のこと?

謎の怪異

イカシテオケナイ……ククッ、ククク……

新稲

生かしておけない……って……

新稲

私達を殺すつもりなの…!?

花と新稲は二人で抱き合い、フェンスにもたれかかっていた

花に至っては、もう涙が溢れて止まらなくなっている。

新稲も泣いてはいないが、怖くて足が震え立ち上がれずにいた

謎の怪異

コワイ……オレガコワイか?

謎の怪異

ホカのカイイもミンナオコッテル……オマエラニナ…

そう言ったとき花と新稲の耳に謎の呻き声や叫び声が聞こえてくる

いやっ……!

新稲

なにこれ…

謎の怪異

カイイのイカリダ…!

謎の怪異

お前ラ、モウ……オシマイ!!

と、その時!

待てや、バケモンーーーッ!!

謎の怪異

グハッ!

怪異の顔に横から蹴りを入れてきたのは

おうっお前ら!怪我はないか!?

新稲

あっ、敦~…!!

ほ、ほんもの……!?

本物に決まってんだろ!ここから出るぞ!早く!

花と新稲も勇紀を出して立ち上がり屋上ので入り口に向かって走る!

しかし

はぁっ!?開かねぇ!

新稲

扉に鍵をかけられた!?

内側からしかかけられないから向こうに誰かいるんだ!

新稲

まさか他の怪異?

マジか…何なんだよもう!

謎の怪異

オマエ…っ!ヨクモ……!!

怪異が起き上がりこちらに歩いてくる

マズイマズイ!どうするよ!?

新稲

もう終わりだ、私達……

…いや、まだ終わってないよ

え?

新稲

無理だよもう!他に逃げる方法なんて……

新稲

!もしかして花…

おいおい……

うん、ここから…

飛び降りる!

新稲

無茶だよそんなの!自殺行為じゃん!

グチグチ言ってないでほら行くよ!こっちに近づいてきてるから!早くしないと!

花はフェンスを上り始める

おいおい、マジでやる気か…?

新稲

敦、花についていくよ!

はぁ!お前まで……!

新稲

私は花を信じるだけ!

新稲

花は無策でこんな馬鹿みたいなことするような人じゃないの私知ってるからだから、信じるの

……あぁ、もう!分かったよ俺も行く!飛べばいいんだろ!飛べば!!

新稲と敦もフェンスを上り、そして

飛んだ。

ダン!!

鈍い音がした。足がじんじんと痛むがするけど、全く元気。

うおっ!生きてる~っ!!

よし!成功!二人ともここは二階だよ!

新稲

えっ何でいきなり四階の屋上から二階のベランダに…

新稲

あ!そういうことか!

屋上から飛び降りても真下の2階のベランダに着地するということ。

私はこの学校がどういう作りになってるかよく知ってるから。それで思い付いたの

ここからなら門の外へ行ける!

まただけどここから地面へ着地しよう

新稲

うう、足がまだ痛いけど……

アイツは学校の怪異。校外へは来れないはずだ。

よし、行こう!

私達は飛び降り、まだ震える足で学校の外へ出た。

はぁはぁ………脱出だ。

新稲

はぁ、良かった…

出れた…っ!

時刻は十一時半過ぎ。 親に叱られてしまうが今回ばかりは仕方ない。

今、私達は脱出成功の喜びで、三人でハイタッチをした。

ギリギリhappyend.

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