前回の続きです。
雨の日にしかお店にやってこず、そのうえ古書を見るでもなく
僕と話をしているだけ、という。
雨の日には客入りがほとんどないから、話し相手になることは
構わなかったが、そんな男性のことがどうしても掴めなかった。
男性は、俺よりも三つ年下らしかった。
初対面で二十歳になったばかりだということを告げると
sungmin
sungmin
と言っていた。
仕事はしておらず、学校に通っているわけでもないらしい。
だからか、男性は俺の他愛のない大学生活の話を興味深げに聞いていた。
そんなふうに、俺にとって男性は、
“友達”でも“客”でもなく、
雨の日限定のバイト中の話し相手、くらいの認識だった。
だから梅雨に入って会う頻度が増えたのは、当然と言えば当然だっただろう。
sungmin
スンミンさんはなにかにつけ俺に質問をした。
俺に興味がある、というよりも、この古書店内で興味の対象になり
得るのが俺という存在だけという感じだ。
こんなにも素敵な古本たちに囲まれているのに、それには見向きもしない。
じゃあ、どうして男性は古書店なんかに
来ているのだろうか、という出会ってまず抱いた根本的な疑問に回帰しそうだ。
でも、悪い気はしなかった。
いいや、少し、少しだけ、嬉しいと感じてしまっていた。
はら なまめ ↓ ↓
背まで伸びた黒の髪は雨の湿気を孕んで艶かしく反射し、
セーターの上からウエストに絞められたベルトは身体の線を強調し男性を異性だと意識させる。
そしてなにより、その常に憂いを含んでいるような伏せがちな二重の奥の瞳が、僕は好きだった。
sungmin
hyunjin
hyunjin
sungmin
こう、俺が気になることを会話に挟んでも、スンミンさんは一切取り合おうとはしなかった。
はばか ↓
だから、この名前のない関係性の俺が男性の領域に踏み入ろうとすることは憚られた。
向こうが話を展開しないのなら、
hyunjin
本当に難しい言葉ばかりですみません。
ずっとこの調子かもしれません。
考えている言葉が全部ムズカヂクって…w
ごめんなさぁ〜い
いいねしてくれると嬉しいです☺️
안녕!
コメント
2件
ありがとうございます😭
続きが楽しみ😊