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ジシン
あの地震から3ヶ月が経った
アイツは僕の夢の中に 現れるようになった
僕が眠りにつくと
ソイツは現れ 静かに微笑む
「久しぶり」
いつも現れるのに どうしてそんな事を言うの?
僕が聞くと
「さぁ…何でだろうね」
「君と会うのが 久しく感じるからかな?」
ソイツは困ったような顔で答えた
ソイツは僕に手を差し伸べ
「行こうか、今日は歩きたいんだ」
僕はソイツと手を繋ぎ ゆっくりと歩き始めた
『ねぇ』
『君の名前は何て言うの?』
僕が聞くと
ソイツはしばらく黙り
「…君が名付けて」と言った
僕はちょっと考えて 答えた
『セイギ』
ソイツは驚いた顔をした
『僕マサヨシって言うんだ』
『漢字で正義って書くんだよ』
『素敵な名前でしょ?』
ソイツはちょっと 嬉しそうな顔をして
ありがとうと言った