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そういって眩しい笑顔を浮かべる彼女は夕日よりも眩しくて嫌になる。
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絶えず笑っている彼女に呆れて、思わずため息がこぼれた。
少し後ろを歩いていた彼女がぱたぱたと足音を立てて隣を歩く。
全く…同級生に見られたら責任をとってくれるんだよな。
そう言う彼女の顔はいたずらっ子の少年を連想させるようなものだった。
梅雨と呼ぶには暑すぎる気温に、じわじわと額に浮かぶ汗と、その彼女の顔に嫌気がさす。
隣で、なんで怒られてたの?と騒ぐ彼女の口にバツマスクでも付けてやりたい。
shp
自分から聞いてきてなんなんだ
俺の隣で呑気に鼻歌を歌いながら歩く彼女はやけに楽しそうだ
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突如彼女の口から飛び出してきた、攻撃力の高い言葉に戸惑う。
そうやって期待だけさせといて、どうせすぐ”あの先輩かっこいい!"とか言うんだろ。
目の前でふわふわ揺れる綺麗な黒髪が、何故か急に見てられなくなった。
shp
彼女の口から溢れ出す、止まらない言葉が苦しくて仕方ない
それならお前が彼女になればいいのに、なんて口が裂けても言えないから
shp
首を傾げる彼女の頬が、心做しか赤く染る
そんな彼女の顔を見る度に心のどこかで期待してしまう自分が本当に嫌だ。
今までだってそう。期待だけさせられてすぐに手放された。
もう、想うだけ無駄だって分かりきってるのに。
ついに彼女の口から零れた言葉に、考える間もなく俺の口から言葉が滑り降ちる
shp
乱暴に吐かれた言葉が、俺の頭でこだまする。
言ってしまった。この関係を壊したくなかったのに
俺よりも数センチ背丈の短い彼女が、俺を覗き込むようにして言う。
その顔が、どうも嘘をついているようには見えなくて
shp
柔らかな彼女の髪を掬いあげて問うと、小さく頷いた。
少し濡れた眼に吸い寄せられるように彼女に近づいて、艷めく唇に触れるだけのキスをする。
今まで期待だけして終わるのが辛くて、蓋をしていた感情が、沢山溢れ出してくる。
もう、何も考えなくても愛し合っていいんだよね、○○。
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