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11 - 結局役目は友達【tn】

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2022年07月17日

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トン氏!

ふわふわ、肩にかかる位の髪の毛を揺らして駆け寄ってくるのは、同じクラスで気づけば仲良くなっていた○○って子。

んで、鬱の彼女なんだって。

tn

どうしたの、○○

いや、トン氏見つけたから声かけてみたの。

なんて、可愛らしいことを口にする彼女は柔らかく笑う。 その顔を見る度に、胸がキュッと苦しくなる。

分かるよ、鬱が惚れたのも。

こんなに可愛い顔を見せられたら、もう好きになる以外の選択肢なんてどこにもない。

でも鬱はもっと色んな顔見てるんだろうって考えたらなんか、彼女を奪いたい、って。

…なんて最低な考えを無理やり閉じ込めて、また今日もただの友人、という関係性で○○と接する。

それが多分、1番の過ごし方だと思う。

tn

…お前、鬱がいるんだからそんな可愛いこと言うなよ

え、可愛い?

なんのこと?と言いたそうな顔で俺の目を見る○○。その綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。

でもその目は、鬱と話している時みたいな恋している顔とは違う。

鬱以外のたくさんの人に見せる目と、何も変わっていない。

やっぱり、俺は特別にはなれない

ut

あ、○○ちゃん!と…トントン、

俺らを見つけた鬱が、声を上げる。 俺を見る鬱の顔は、ちょっとだけ不満そう。

愛されてんな、○○

鬱くん!

鬱を見る○○の顔は、やっぱり恋してる。

なんかもう、奪う気も失せるよな。こんなに幸せそうな2人を目の当たりにしたら。

仄かに色ずく○○の頬を染められるのは鬱しかいない。 俺じゃ、きっとだめなんだ。

ut

○○ちゃん、トントンと何話してたの?

ん、私がトン氏見つけたから声掛けただけ

そうだ、鬱くん。今日委員会の後一緒に帰ろうよ!

目の前で始まるリア充の会話。

俺だけ、ひとりぼっちな感覚。一緒に帰る約束までしちゃって。なんかもう、見せつけられているようにしか見えなかった。

しかも、そのまま俺を置いて2人でどこかに行きそうになっていたから、慌てて俺は声を上げた。

いや、気づかないうちに声を上げていた。

tn

鬱、

振り返る鬱を引き寄せて、耳元で呟く。

tn

隙なんて見せたら奪うから

ut

隙なんて見せへんよ、

即答で返ってくる鬱の返事

その返答を聞いて安心した。きっと、○○を幸せに出来るのは鬱だから。

俺が奪っても、きっと○○の目に俺が映る日なんて来ないから。

鬱くん、昼休み終わっちゃうよ!

ut

うん!今行く!

俺がどんだけ頑張っても、○○の友達以上の関係にはなれないから。

せめて心の中でだけは、○○に恋させて。

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