恵理
会社の給湯室で恵理がため息混じりに呟いた。
美咲
後輩の美咲もうんざりした様子で同調する。
そんな2人の話し声が耳に入り、俺は給湯室を覗いた。
春樹
恵理
美咲
春樹
恵理
美咲
美咲の言葉に思わず俺は吹き出した。
春樹
美咲
春樹
恵理
春樹
恵理
春樹
美咲
春樹
恵理
美咲
春樹
恵理
美咲
春樹
美咲
春樹
恵理
美咲
恵理
美咲
春樹
その時だった
林課長
噂をすればなんとやら…
林課長が現れた。
春樹
林課長
春樹
つまらないオヤジギャグと共に吐き出された息。
確かにこの匂いは… 生ゴミ?刺激臭?もう宇宙だ。臭すぎて宇宙だ。
同じ部屋に居た2人も思わず顔を下に向けている。
林課長
恵理
林課長
恵理
恵理の肩をつかみ、思いっきり顔の前で息を吐き出した林課長。
恵理の顔が真っ青になっていっている。
春樹
林課長
ご機嫌で給湯室を去る林課長。
ふと、下半身に視線を移した。
春樹
勃ってやがるー!!!!!
確信犯だよ!!あいつ狙ってやってやがるよ!!!
課長が去った給湯室。
今にも吐きそうな恵理と、それを介抱する美咲。
美咲
恵理
春樹
俺は営業部であまり林課長と接点はないが、今日のことで分かった。
春樹
恵理
美咲
春樹
春樹
春樹
恵理
春樹
春樹
春樹
恵理
明後日。
今日が決行の日。
春樹
林課長
昼休み、食堂で食事をとっている林課長に声をかけた。
性懲りも無く、餃子定食を食べている。
春樹
林課長
ふと、椅子にかけてあるスーツを見た。
胸ポケットからマスクが出ている。
ブレスケアスプレーも入っているのが見えた。
きっとこのマスクとスプレーで、今日の会長との挨拶を乗り切る気なんだろう。
その時
恵理
林課長
恵理
林課長
春樹
林課長
そう言って、恵理と共に食堂から出た林課長。
もちろんこれは俺の作戦だ。
あ、至近距離で話すから恵理にはマスクをしてもらっている。
そして俺は、大筋の作戦を決行した。
2時間後
会長
会長が経理課へとまわってきた。
俺もこっそりと廊下から中の様子を伺った。
慌てて胸ポケットへ手を入れ、マスクを取り出す林課長。
その時
ブチッ!
マスクの紐が切れてしまった。
林課長
これではマスクがつけれない…と、慌ててブレスケアスプレーをプッシュする。
しかし
林課長
中身は空っぽだ。
そうこうしていると
会長
林課長
林課長
会長が林課長へ近づいた。
会長
瞬時に鼻をおさえる会長。
会長
林課長
会長
林課長
会長
林課長
会長
会長
会長に指摘され、両手で口を塞ぐ林課長。
会長
会長
会長
林課長
会長
会長
口を抑えたまま、コクッコクッと頷く林課長。
その顔は真っ赤になっており、涙がじんわりとたまっていた。
その日の出来事は、すぐに会社内で広がった。
以来、林課長は歯をしっかりと磨いているようで歯医者にも通っている。
もちろん、あのはぁ〜っ!も、もう無くなった。
恵理
美咲
今日も俺らは給湯室で昼休みに話をしている。
春樹
そう、俺がしたことは、林課長のマスクのヒモギリギリまで切ったことと、ブレスケアの中身を全て抜いたこと。
まあ、匂いに敏感だという噂の会長が会社へ来る日をわざと狙ったんだけどね。笑
恵理
美咲
春樹
恵理
その時
林課長
林課長が給湯室へ現れた。
春樹
恵理
美咲
林課長
春樹
林課長
春樹
林課長
春樹
林課長
そう言って給湯室を出ていった林課長。
恵理
美咲
春樹
良しとしましょうか。笑
コメント
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臭テロww