TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

幼児になっても黙って食べれん

一覧ページ

「幼児になっても黙って食べれん」のメインビジュアル

幼児になっても黙って食べれん

4 - 2-1「2人」が「4人」になった日①

♥

38

2025年08月09日

シェアするシェアする
報告する

今回は施設入所時代の話です

すこし暗い話なので苦手な方は 御遠慮ください

風斗

はぁ…

絵を描くのは好きだ。 クソきしょ現実のことから目をそらせる。 でも、施設の中にあるものは 大体描き尽くした。 ぬいぐるみ、窓から見える風景 そして職員さんの顔

風斗

つまらん( •̅_•̅ )

俺は画用紙とクレヨンを片付けボックスにしまい、あてもなく施設の中を フラフラしていた。 まぁここに半年もいるから、新鮮味とかはないんだけど。

広場に行くと、窓の外を眺めている子を 見つけた。

俺はその子のことがなんとなく気になって 近づいてみた。

直樹

……

ボロボロになったくまのぬいぐるみを 抱きしめて窓の外を眺めてる。 何がある訳でもない。 少し広めの運動場と花壇 そして塀の向こうにビルが見えるだけ。

風斗

外見るの好きなん?

直樹

Σ(๑ °꒳° ๑)ビクッᵎᵎ

風斗

あ、ごめん、脅かすつもりとかはないねん。
みぃひん顔だから。新しく来た子?

風斗

あ、おれ大阪から来た「風斗」。お前は?

直樹

……なおき

風斗

なおきかぁ……直樹はどこから来たん?

直樹

………

直樹

ねぇ、パパとママ、戻ってくるかな。

風斗

え?

直樹

「ここでいい子にしてたら迎えに来るから」って…「わがまま言わない子になったら迎えに来る」て…

風斗

ああ……うん……せやね…

新しく来たヤツは 「親が迎えに来てくれる」事を 信じてる子が多い。 オレはあんなクソ親どもと離れてホントに清々してるからそんな事思わんかったけど。

直樹

迎え、来るよね?ぼくもう泣かないし、わがまま言わないから大丈夫だよね?

風斗

……知らん。

直樹

…そっか……

風斗

なぁ、ここら辺探検しよか?

直樹

((> < )=( > <)) フルフル

風斗

こんなとこいても楽しないやろ?俺が案内するから!

俺は少しだけ強引に 直樹を部屋の外に連れ出すことにした。

風斗

……で、ここが和室。
ここは読み聞かせとか勉強とかする場所やな。

直樹

へぇ…

どこ連れてっても反応が薄い。 オレが返事待たずに無理やり誘ったから 本人は乗り気じゃなかったんだろうな…。

風斗

ココにも少しだけ本とか図鑑があるんよ。

直樹

あ…

棚の上に数冊置かれた本の中から 直樹が何かを見つけた。

直樹

これ……ママに読んでもらったやつ…

風斗

「ぐりとぐら」かぁ。俺もそれ好きや

直樹

どうして……なんで…

気づいたら目に涙をためて 静かに泣いていた。

風斗

直樹…

直樹

うぅっ…グスッ…

風斗

直樹!これからはおれがお前の兄ちゃんになってやる!

風斗

やからもう泣くな!

直樹

…ふえ?

風斗

お前になにがあってここに来たかなんて俺は知らん。

風斗

でもお前が泣いてるの見るとなんかこっちまで辛くなってくんねん。

風斗

寂しいならおれがそばにおるから!おれがお前の兄ちゃんになってやるから!

風斗

ここにいる間はおれを頼ってほしい。な?

直樹

う、うん…グスッ…ありがと…

風斗

よし、もう泣くのはおしまいや!そろそろ3時やから広場行こ?

風斗

ここ3時になると職員さんがお菓子くれんねん。はよ行こ!

直樹

う、うん!

そんなこんなで俺は こいつの兄になった。 大雑把な説明? 4歳じゃこんなもんやろ。 子供に語彙力求めんな。

一方その頃………

浩一

しゅんちゃん、ちょっと話があるんだけど…

何ー?ちょっと待ってなー?

台所の洗い物を済ませて けむの隣へ座る

んで?話とは?

浩一

あのさ、前から「子供欲しいね」て二人で話してたじゃん?

浩一

なんか色々調べてたらさ、「里親制度」てのがあるらしくて。

へぇ……

浩一

もししゅんちゃんが嫌じゃなかったら…なんだけど…どうかな……?

……けむぅ…色々考えてくれてたんやね(;_;)グスッ

浩一

同性だから子供ができないのは当たり前だけど、やっぱり諦めきれなくて…

ええやん!俺も大賛成!!

浩一

経済能力とかは多分大丈夫だと思う。俺一応サラリーマンだし。

同性夫婦の場合って断られてまうんやろか…

浩一

わかんない。そこは児相の人に聞いてみないとね。

浩一

次の休みにでも相談行こうか

とにかくほんっまにありがとう!!俺もっと頑張るわ!!

浩一

あ、しゅんちゃん?そういう時は大体…

ガッシャーン!!(お皿を割る音)

おうわー!!!やってもーた!!!

浩一

ああやっぱり……まって瞬!!触んないで!!!俺がやるから!!!ちりとり持ってくる!!

2人があの子たちに出会うまで あと〇〇日……

幼児になっても黙って食べれん

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

38

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚