竜崎から煙草を買ってから 2日が経った
早川
不在着信
早速来やがった
竜崎から煙草を買ったと 報告があったのだろう
実はあの煙草は まだ恐ろしくて吸っていない
早川
蓮
早川
早川
蓮
早川
早川
そこで早川の声 は途切れた
洒落た店で待ち合わせた
14時50分 15時に落ち合う手筈になっている
15時半まだ来ない 膝を揺すった
貧乏くさいこの癖 自分が嫌になる
7本目の煙草 に火をつけたその時だ。
ドアの鈴を鳴らして 背の低い男が入ってきた
背の低い男
男は小さな声で 店員にそう伝えた
男の服装は 上下黒のセットアップ
どこにでもいそうな男だ
男はしばらくコーヒーを嗜んだ そして男はこう続ける
背の低い男
蓮
蓮
背の低い男
背の低い男
蓮
蓮
蓮
背の低い男
蓮
あの野郎。 てめぇで呼び出しておいて
背の低い男
背の低い男
そう言うと男は立ち上がり 辺りを舐め回すように見た
最後に俺を見て笑った
しかし、目だけは俺を掴んで 離さなかった。
この会社の奴らは みな目が笑っていない
静かな店だ
個室なら ナマい話も悪くない
背の低い男
蓮
浮島
蓮
蓮
蓮
浮島
付き人までいやがるのか あのオヤジ
蓮
浮島
蓮
蓮
浮島
浮島は鼻で笑いながら そう言った
思った通りだ 早川、そしてこの浮島。 こいつらと竜崎は 親密ではない
浮島
蓮
俺は机にエイシャン・シーを 放り出した。
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