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マシュー
昼休み、図書室の隅
窓際の席でマシューはいつものように控えめな声で言った
俺の幼馴染で菊とフランシス以外の相談相手
机に身を乗り出す
アルフレッド
マシュー
マシュー
アルフレッド
アルフレッド
マシュー
マシュー
マシューはほんのり笑う
マシュー
アルフレッド
マシュー
アルフレッド
フランシス
菊
アルフレッド
アルフレッド
マシュー
菊
フランシス
放課後の図書室
西日が差し込む窓際
金色の光が静かな空間を包み込んでいる
窓際
やっぱりアーサーはそこにいる
今日も彼は分厚い本を読んでいる
真剣な横顔。長いまつ毛。静かな空気。
アルフレッド
いつもなら向かいに座るところを───
今日は隣
椅子を引く音にアーサーが視線だけ動かす
アーサー
アルフレッド
アーサー
アルフレッド
アーサー
アルフレッド
アーサー
小さく喉で笑う
その一瞬の柔らかい表情に胸がぎゅっと締め付けられる
アルフレッド
それ以上は話さない
ノートを広げ、勉強を始める
ページをめくる音
窓の外の風
遠くの運動部の掛け声
静かだ
肩と肩がほんの少し触れる
逃げない
アーサーはちらりと横を見る
アーサー
アルフレッド
視線を落としたまま聞く
長い、長い沈黙
心臓がうるさい、やばい、逃げるな、逃げるな
アーサー
アルフレッド
微かな声
アルフレッド
アーサー
ぶっきらぼう
でも
席は立たない
むしろ、ほんの少しだけ距離が近づいた気がする
アルフレッド
夕陽がアーサーの横顔を照らす
金色に染まる睫毛
伏せられた緑の瞳
アルフレッド
触れそうで触れない
でも、確かに触れている
会話はない
むしろ────
心地いい
二人で並んで歩く廊下
いつもより、声が近い
アーサー
アーサーがぽつりと呟く
アーサー
アルフレッド
アーサー
ほんの少し、口元が緩む
アーサー
アルフレッド
"悪くない"
それはアーサーの最大級の肯定
HERO、前進中
確実に
1歩ずつ
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