奏音
私はごく一般的な女の子
奏音
まぁ、そこら辺にいる女子高生だ
奏音
あの裏路地に入るまでは……
下校時
奏音
私あっちだから!
奏音
じゃあね!
トコトコ
奏音
ん?こんな所に裏路地あったけ……?
奏音
入ってみようかな……
奏音
うん!時間はまだまだあるし…いいよね!
奏音
トコトコ……
数分後
奏音
あれ?
奏音
出口どっちだっけ?
奏音
あれあれ?ここどこ?
奏音
見た事無い道?
奏音
あぁぁぁ……もう嫌だよォ!
数時間後
奏音
あぁ……喉乾いた
奏音は倒れてしまった
奏音
ん?
狐火
あら?起きたのね……
狐火
いらっしゃい……
奏音
(この人…お面をしてる…)
奏音
(なんで?)
奏音
あのっ……なんて呼べばいいですか?
狐火
狐火と呼んで!
狐火
あなたの名は?
奏音
奏音です……
狐火
やっぱり人間の子か……ブツブツ
奏音
あのー
奏音
今何時ですか?
狐火
ん?時間?
狐火
この村には時間その物が存在しないのよ?
奏音
えっ?
狐火
まぁ、難しいわよね…
奏音
早く帰りたいのですが……
狐火
帰りたいの?
狐火
……
狐火
ほぼ無理ね……
奏音
えっ?
奏音
唯一出られる方法ってなんですか?
狐火
ここの村でここの住民になり、何年も何万年も生きなくてはならない
狐火
それが条件ね
奏音
……
奏音
住みます!
奏音
私…ここに住みます!
狐火
あら!よく言ったわね!
奏音
住む条件とかあるんですか?
狐火
えぇ、あるわよ!
狐火のお面が取られ
狐火
私達狐人ならないとね!住めないわよ!
奏音
早く行きましょう!
狐火
せっかちなんだから!
狐火
ここ……久しぶりに来たなぁ……
村長(狐水)
おっ、狐火か
狐火
あっ!村長!
奏音
お目にかかります。村長様……
村長(狐水)
敬語は要らぬ
村長(狐水)
ここの住民になるからな!
奏音
えっ!はい!
村長(狐水)
山に行って儀式を始めるぞ
村長(狐水)
あっちじゃ
数時間後
村長(狐水)
着いたぞ……
奏音
はぁはぁ……
狐火
ふぅ……
狐火
村長始めちゃってください!
村長(狐水)
お前さんここに座っとれ……
奏音
あっはい
奏音
(よく見たら村長もお面を付けてるなぁ…)
村長(狐水)
カサノミノアンダブラアカミノキツネェエエエ
奏音
何この霧……
奏音
よく見たら空からは光が落ちてる?
霧は奏音を包み込み……
光は落ちてる……