賢一
歩香
賢一
歩香
賢一
『教えてあげよっか?』 え、誘われてる? 嬉しい! そんなはずないよね、 だって、賢一くんは モテてるんだよ、 こういう時は好きな人に 教えるもの、 なに、本気にしてるの、 お世辞に決まってるじゃん、
歩香
賢一
歩香
い、言ってしまった、 失礼極まりない、
賢一
歩香
え、なに、 好きな人と付き合うことになったから もう一緒に、帰れないとか? もう喋れないとか? いやだよ、そんな、 やっと好きだって自覚したのに、
賢一
歩香
賢一
あ、思い出した、
賢一
この、質問のことか、
賢一
歩香
賢一
歩香
つ、付き合えたとか? ご報告なんて、いらない、 私は、無意識に制服を握る
賢一
歩香
逃げ出したい、 今すぐに、
賢一
やっぱり、これは 叶わない恋なんだよ、 澪菜、叶う恋じゃなかった、
歩香
賢一
歩香
なんで、聞くの? 期待させないでよ、 もしかしたら、私のことが 好きかもって期待しちゃうじゃん、
賢一
歩香
そうだよね、 おめでた報告だよね、 素直に喜べるかな?
賢一
賢一
今、賢一くんが私の前で 頭を下げている。
私に対しての言葉? 私が、好き?
歩香
なんで泣いてるの私、 泣いちゃダメ、
賢一
賢一
ちがう、ちがうよ、 賢一くん、
歩香
賢一
優しく待ってくれている、 言わなきゃ、 せっかくのチャンスを 逃しちゃダメ、 叶わない恋でも、 少し頑張るって決めたんだから、
歩香
歩香
賢一
賢一
歩香
歩香
なに、この言い方、 もう少しマシな言い方っていう ものがあるでしょ、
賢一
歩香
賢一
歩香
泣いちゃダメ、 嬉しいことなのに 泣いちゃダメだよ、
賢一
歩香
賢一
賢一
歩香
俺は、好きな人に告白した。 帰ってきた返事は 『私のことが好きなの?』 だった。 そして、泣き出してしまった。 そうだよな、 急に言われたらびっくりしちゃうよな、
賢一
賢一
ごめんな、 好きな人を悲しませるなんて、 最悪な事をしてしまった。
歩香
歩香無理しなくていいから、
賢一
おれは、普段より優しい声を意識して、 相槌をうつ、
歩香
歩香
え、うそだろ、 ほんとか? 好きなのか? 俺のことが? 両思い? 付き合える? それとも、嘘?
賢一
賢一
歩香
歩香
賢一
考えるより先に、言葉が出た。 自分から告っておいて、 付き合わないとか そんなはずないだろ、
歩香
賢一
歩香
また、泣いてしまった、 でも、これは 嬉し涙として 受け取っていいよね、
賢一
歩香
そして、私達は、 付き合うことになりました。 手を繋いで 笑いあっています。 とても幸せです。 恋は急にやって来ました。 恋は一緒に帰るだけで とても幸せになれる 魔法のお薬です。 賢一くんがいれば、 なんでも乗り越えられそうです。 恋は、恋をすると、 強くなれます。 賢一くんがいれば、学校だって、 頑張れそうです。 私達のはじめての恋は これからはじまります。
あとがき
mapleです! 完結しました! はじめての小説にしては うまくいったんじゃないかなと 思っております。 完結はしたのですが、 付き合ったあとも 書いてみたいので 番外編(?) みたいなのを 書ければいいなと 思います。 ここまで読んでくださり、 ありがとうございました! ぜひ、番外編もよろしくお願いします!
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