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HIT MEN 〜少し変な俺らの日常〜

第5話 - 闇バーへ潜入捜査【前編】

136

2024年03月18日

#snowman

しょこらどぉなぁつ🍩

ガチャ……

渡辺

うぃーっす、、

ラウール

10分遅刻ですよー。

渡辺

そんぐらい大目に見ろ。

朝からラウールに呼び出された。

新しい依頼が入ったそうだ。

渡辺

で？今日のターゲットは？

ラウール

神崎洋子。42歳。

ラウール

大手アパレル企業のCEOです。

渡辺

聞いたことあるな。

渡辺

事業拡大のスピードが速すぎるって話題になってた。

渡辺

結構なやり手らしいけど、

渡辺

こんな奴がなんで依頼されるんだ？

ラウール

神崎は裏の顔がやばいみたいで。

ラウール

歌舞伎町にバーを経営しているんですけど、

ラウール

それは表向きで、

ラウール

裏では薬物の密輸、違法賭博、売春などやりたい放題みたいです。

渡辺

なるほどな。

ラウール

しかも、神崎は若い男が好みのようで、

ラウール

そのバーに借金を抱えた男を働かせて、

ラウール

淫らなことをしているみたいです。

ラウール

何人か自殺した人もいるそうで。

渡辺

最低最悪のクズだな。

ラウール

引き受けますか？

渡辺

当たり前だ。

ギラギラとした光が飛び交う歌舞伎町。

俺たちは神崎を殺すためにここへ来た。

ラウール

翔太さん、本気で潜入する気ですか。

渡辺

あぁ。

渡辺

ガードは固いし、企業の方から潜入するのは不可能。

渡辺

そしたらこっちしかないだろ。

ラウール

そうですけど、、、

渡辺

ここか。

表向きはどこにでもあるようなバー。

こんな所に神崎がいるのか。

オーナー

バイト希望か？

ラウール

え、あ、そうです。

オーナー

俺はここの店のオーナーを任されてる。

オーナー

この店が普通じゃないことは知ってるな？

オーナー

覚悟あんのか？

渡辺

あぁ。

渡辺

借金が返せたらどんなことでもやってやるよ。

オーナー

分かった、採用だ。

オーナー

今からでも働けるか？

ラウール

もちろんです。

オーナー

着いてこい。

ラウール

めちゃくちゃすんなり入れましたね……((ﾎﾞｿｯ…

渡辺

ああいう奴ほど鋭いからな、気をつけろよ。((ﾎﾞｿｯ…

オーナー

とりあえず、マニュアル呼んで酒の作り方覚えろ。

オーナー

俺、今から出るから、お前らで店回せ。

そう伝えるとオーナーの男は店を出た。

ラウール

えー……投げやりだな……。

渡辺

まぁ、ここに来る目的は大体酒じゃねぇし、

渡辺

神崎殺せたらバックれるからいいだろ。

ラウール

ですねー。

ガチャ……

神崎

あら、オーナーはいないの？

黒のスーツを着ている男3人を引き連れ

神崎洋子がやってきた。

ラウール

……神崎洋子、

神崎

新人さん、？

渡辺

あー、そうです。

渡辺

俺たち、借金を抱えてて。

神崎

そう。

神崎は俺たちをジロジロと見て

神崎

秘密を守って、しっかり働いて。

と言い席に着いた。

ラウール

神崎洋子、ガードが硬そうですね。

渡辺

あの男はボディーガードか？

ラウール

多分ヤクザでしょうね。

ラウール

神崎は繋がりが広いですから。

渡辺

どうやって殺す？

ラウール

こっから銃で撃ちますか、

渡辺

あのヤクザに殺されんだろ。

ラウール

翔太さんなら大丈夫でしょ。

渡辺

めんどくせぇって。

ラウール

お酒に毒でも盛りますか。

渡辺

そうだな。

ラウール

事務所にあるんで、明日決行ですね。

渡辺

とりあえず今日は普通に働くか。

その時、神崎がこっちを見て言った。

神崎

ねぇ、新人の2人。

渡辺

…はい、どうなさいましたか？

神崎

シャンパンをお願い。

渡辺

かしこまりました。

渡辺

……俺、酒分かんねぇんだけど。

ラウール

多分これですよ、見たことあります。

渡辺

ほんと何でも知ってんだな。

渡辺

神崎にそれ持ってって。

ラウール

え、、いや、

ラウール

翔太さんが持って行ってください。

渡辺

めんどくせぇもん。

渡辺

頼むわ。

ラウール

嫌です。絶対無理です。

渡辺

なんでだよ。

ラウール

それは、、

渡辺

なんだよ。

ラウール

僕、女の人と話せないんです。

渡辺

は？

渡辺

お前もしかして、、

渡辺

経験ないのか、？

ラウール

………悪いですか、

渡辺

あー、、、そういうこと。

渡辺

じゃ、克服だな。

ラウール

え、？

渡辺

経験は誰しも必要。

渡辺

行ってこい。

ラウール

ちょっ、ほんとに無理ですって、！！

ラウール

えっと、……おまたせ…、しました、、

ラウール

シ……シャンパンです、、

神崎

あら、緊張してる？笑

ラウール

いや、、すみません……、

神崎

そんなに気にしなくていいのに、笑

神崎

よかったら、私と一緒に飲まない？

ラウール

え、、いや、、

ラウール

すみません……失礼します、、！

ラウールが走ってこちらへやってきた。

渡辺

ふはっ、笑

渡辺

お前緊張しすぎ、笑

ラウール

今度からは翔太さんが行ってください。

渡辺

まぁ今いる客はあいつらだけだし、

渡辺

当分大丈夫だろ。

ラウール

ならいいですけど。

渡辺

でも、気をつけろよ。

渡辺

あの女、お前を呼ぶ前に酒に薬を入れてた。

渡辺

多分、お前のことを狙ってる。

ラウール

なんで僕が、狙うなら翔太さんでしょ。

渡辺

お前、自覚ないかも知んねぇけどさ、

渡辺

結構顔整ってるよ。

渡辺

あーいう女は、お前みたいなのがタイプなんだよ。

ラウール

そういうもんなんですか、？

渡辺

ま、次は俺が対応するから。

渡辺

とにかく気をつけろよ。

神崎

あの子、いい男ね。

神崎

次はあの子にしましょう。

おい。来てくれ。

神崎の隣に居た男だ。

渡辺

……俺が行く。

ラウール

お願いします、

渡辺

はい。なんでしょう。

トイレが詰まったんだ。

直してくれ。

渡辺

はーい、、

渡辺

……ここですか、？

ゴッ……

渡辺

っ……て、、

お前の友達は頂く。

そこでじっとしてろ。

渡辺

っおい、、待て……、

頭がグラグラとして体が動かない。

バタンッ……

その間に、トイレの鍵が閉まった。

3分ほど経った後、

翔太さんと一緒にいた男が出てきた。

ラウール

あれ、翔太さんは、、？

その時、

僕の後ろに誰かが覆いかぶさってきた。

ラウール

……、！

ヤクザの男2人だった。

1人が僕を羽交い締めにして、

もう1人が薬を飲ませようとしていた。

ラウール

やめろ……！！

ラウール

っ……はなせ……、！

大人の男2人の力に勝てる訳もなく、

薬を飲み込んでしまった。

おそらく睡眠薬だろう。

すぐに意識が朦朧としてきた。

神崎

あなたは……、

神崎

私の次の玩具ね、笑

僕は意識を失った。

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