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少女が痛みで顔を歪ませる
両手で破片を抜こうとするが一瞬…思いとどまった
…そういえばこういうのって傷が空いちゃうから駄目なんだっけな、
一旦,深呼吸してから少女は顔を上げる
チラリと視線を向けると父親は少しだけ呻き声を上げている
外を見る
久々に見た街は血の匂いと建物の崩壊で地獄と化している
少女は溜息を付くと黒猫が落ちた下を見る
もう少し覗くと壁から黒い液体が登ってきている
少しホッとするがそろそろ移動しないとまた攻撃が来るだろう
丁度黒猫の姿になり少女の目の前に現れる
少女は黒猫を無視し片足を引き摺りながら壁に手を置き歩き始める
黒猫は少しだけ自分の一部を操り少女の足にまとわり付かせる
黒猫は思った
絶対痛い筈なのに何で動けてるの…
足にサポートが付いた少女は走り出す
走り出した割には遅いがしっかり走れている
流石に日頃運動していないからか少女ははぁはぁと息を乱している
少女が扉を開けると階段が無い
高さは2階建てくらいだろう
黒猫は思考を巡らせる
確か他の所は破壊されて通れる所じゃ無い筈…多分
そもそも魔神族がいつ攻撃して来るか分からない
いっそココを飛び降りて私がクッションにな
黒猫が思考を巡らせていると横から動く気配がする
視線を移すと少女が飛び降りていた
地面が軽く血で汚れている
嫌な予想が脳内を駆け巡り黒猫は焦る
下を見ると少女は動いていない
黒猫は急いで飛び降りて少女の容体を確認する
瓦礫で怪我をした片足は飛び降りた衝撃であらぬ方向に曲がっておりもう片方は曲がっては居ないが折れているだろう
息はある
が
意識は無い
黒猫は少女を伸びて大きくなったら尻尾で担ぎ森の中に入る
黒猫は少女を下ろしもう一度容体を確認する
黒猫は枝を持ってきて足に枝を取り付け黒い物を巻きつける
これで可笑しな治り方にならないようにする
次は…
これは流石に治らないのでやる事は…
すると少女が目を覚ます
少女が続ける
黒猫は思った
コイツやばい