冬の夜空に願いを
和泉舞白
短編小説
15年前
小学校の学校宿泊、
この頃のこの学校のジンクスとして受け継がれてきた、
“学校のお泊まりの時に夜好きな人との隣でお願いごとを願うと叶う”
結局15年経った今、
叶うことなく
それぞれの道を歩んだ私たち、
あーあ、
あのころのジンクスをろくに信じてる私は、
なんて純粋なのだろうか、
そう思っても
結末は何も変わらない
だから今日も変わらない今日を生きるんだ
大阪の田舎町、
田舎と言っても、
都会と田舎のほんの境目、
便利でもなければ不便でもない、
中途半端な土地、
その境目に住む私は、
あの頃信じ続けてしまっていた ジンクスの元である、
私の母校で
小学5年生の担任をやっていた、
「先生さようなら!」
そういう児童たちに癒される日々
日野美咲
日野美咲
教師歴たったの2年だけど、
2年でも生活は変わるものだ、
毎日のようにテストの採点
週末宿題の日記の読書、添削
この年頃になると放課後に恋愛相談に来る生徒も、
何気に私、恋愛経験ほとんどないからなんとも答えられないのが悔しいところ、
教員免許を取るまではひたすら学んでばっかで
正直毎日疲れていた、
でも、
こうして教師になった今、
仕事量は学生より明らかに多くなったけど、
児童と関わることにより、 仕事量なんか気にならないくらいに楽で、楽しかった
テストの採点も宿題の確認も終わらせた私は
普段より早く上がれることになって
日頃、定時過ぎに上がっていた私は
定時ぴったりに上がることが出来た
日野美咲
そう思って学校の近くにあるスイーツショップに寄り道ことにした
店内の甘い香りで心が踊る私
シュークリームとご褒美ついでに カップケーキも買っちゃおうかな、
でもマカロンでもいいしなぁ、
1度悩み始めたらキリがない私、
かれこれ10分は悩んでいた、
日野美咲
注文を終えたと思った途端、
後ろから声がした、
「カップケーキふたつも追加でお願いします!」
日野美咲
一瞬だけ、誰だかわからなかったけど、
顔と声を一致させれば、 完全に納得した、
日野美咲
びっくりしている私を横目に
財布を上着のポケットから出して
支払いを済ませようとしている
日野美咲
西畑大吾
西畑大吾
日野美咲
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
会話の内容はほんと高校生並みに しょうもなくて、たわいもなくて、
なんだか懐かしくなって、
見ない間に大人っぽくなったなぁなんて思って、
気がつけば大吾くんを見つめていたらしく、
西畑大吾
日野美咲
同じ地元で幼稚園から小学校、中学までは同じだったけど、
彼は芸能活動をしていたがために大阪の都会に若いのに一人で引っ越していった
それ以来、彼がテレビに出ることは多くなり
気がつけばあっという間に国民の誇る大スターになって
地元では帰ってくることはないと言われていた、
近くの公園のベンチで2人並んでスイーツを頬張る
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
日野美咲
日野美咲
西畑大吾
西畑大吾
日野美咲
何故か大吾くんの方を見なくなって、手で顔を隠してしまう、
西畑大吾
西畑大吾
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
西畑大吾
悪戯に笑う彼は、
多分ジンクスを1部聞き間違えている気がした、
日野美咲
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
西畑大吾
日野美咲
スイーツを頬張った私たちは
懐かしいあの雰囲気のまま 夕方の公園を出た
後編まで ♡400以上
♡と💬たくさん待ってます🧡𓈒 𓂂𓏸
コメント
1件
続き読みた過ぎて350回押しました!w