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冬の星空に願いを

後編

夜8時、

約束通り、公園に行くと

既に彼はベンチで待っていた

日野美咲

お待たせ

西畑大吾

おっ来た来た

日野美咲

待っちゃった?

西畑大吾

ううん

西畑大吾

全然待ってへん

柔らかく甘えられてるような優しい声に

大吾くんを好きだったあの学生の感覚を思い出してしまう

西畑大吾

じゃあ学校には入らんけど

西畑大吾

学校の授業として

西畑大吾

展望台に校外学習や!

と言って元気に走り出した彼、

日野美咲

ちょっと、!

いきなり走り出すものだから ついていけずに諦める

西畑大吾

も〜相変わらずおっそいなぁ!

日野美咲

大吾くんが早すぎるだけやわ

そう反発したら

西畑大吾

なら足速なるようにしたる

そう言って私の手を取る

日野美咲

え、?

西畑大吾

走るで

そう言って走り出した大吾くんに ついて行く、というより

引っ張られるように走る私

子供の頃もあったな、こんなこと、

色んなことが子供の頃の感覚とリンクして、

胸がドキッとする

展望台に着いた時には2人とも息が切れていて、

日野美咲

はぁ、はぁ、

西畑大吾

はぁ

西畑大吾

疲れた

日野美咲

それ大吾くんが言う?

西畑大吾

おん

日野美咲

おんって

目的地には着いているのに 手は繋がれたまま

私たちが産まれる前からある古い展望台の柵から見える星は綺麗で、

日野美咲

綺麗、

西畑大吾

綺麗やね

そんな会話をしていた

そんな時だ、

西畑大吾

小学校の時のさお願いごと今言わへん?

日野美咲

え??なんで?

西畑大吾

なんか言いたなったから

へらっとした笑顔で言う彼は まるで確信犯

日野美咲

大吾くんが言うならいいよ?

西畑大吾

いくらでもゆーたろ

日野美咲

どうぞ?

別に対したことでは無いのだろう

そう思った私の耳には大きすぎる 声のボリュームで

私の脳には入り切らない爆弾を送り込んできた

西畑大吾

美咲に好きって気持ちが伝わりますよーに!!!

日野美咲

声大き過ぎやろ、、、

日野美咲

ってえ、?

日野美咲

うそやろ?、

西畑大吾

うそやろって?

日野美咲

だって、

日野美咲

今、好きって、

西畑大吾

言った

西畑大吾

伝われぇえって

日野美咲

私ら、再会したの10年振りだよ?

西畑大吾

うん

日野美咲

なんで、

西畑大吾

なんでってなぁ、

西畑大吾

だって、俺の気持ちは15年前のあのガキの頃からなんも変わってへんで?

日野美咲

え?

西畑大吾

あの頃に願ってたんも

西畑大吾

“美咲に好きって伝えられますように”

西畑大吾

やったし

日野美咲

ほんと、なんだ、、

西畑大吾

まぁ伝えられず終いで都会に行ってなんなら東京出てもうたしな、

西畑大吾

やけど俺は

西畑大吾

15年間ずっと美咲で頭いっぱいやったで

まっすぐな瞳と優しい笑顔で話す彼はやっぱり変わらないあの頃のまんま

日野美咲

じゃあ、私のさ、

日野美咲

あの頃のお願いごと、

日野美咲

なんだったか当ててよ

西畑大吾

え?

西畑大吾

むずない?

日野美咲

隣でお願いしてたんだから知ってるでしょ?

西畑大吾

無理やわ

日野美咲

あはっ

西畑大吾

けど

西畑大吾

すぐ答え教えてくれるんやろ?

日野美咲

え、言っていいの?

西畑大吾

自分でゆーといて言わんの?

日野美咲

しょうがないなぁ

日野美咲

昔のお願い事はね

彼だけに聞こえるように

耳元に近づいてそっと手を添える、

“大吾くんとこれからも 一緒にいられますように”

聞いた途端に顔を赤くする彼は 多分、

あの頃の私の気持ちを知らなかったみたい

お互い、ほんと純粋だったね

そう笑って行けるのはこれからの話

もし、私たちが2人で願うとしたら、

“2人だけの指輪を 薬指に通せますように”

END

次の短編まで ♡400以上

なんか書き溜めてあったいつぞのかの短編たち

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