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【第11話】
エマは自分に向かって拳銃構えていた
ロディ
ロディ
エマが何か話しているが 僕の頭の中に入ってこない
エマの行動の理由が理解出来ず ただ眺めることしか...
ロディ
僕はやっと気づいた
エマが“自殺しよう” という事に
エマ
エマ
ロディ
僕はやっとの思いで足を動かし 手を伸ばした
しかし...
パーンッ
バタッ
ロディ
僕の手は届かなかった...
大きな銃声とともに エマの体はゆっくりの地面に倒れた
僕はゆっくりとエマに近づいた
ロディ
ロディ
僕はエマを抱き抱えた
エマの頭から流れる血は まだ少し暖かく感じた
ロディ
エマの顔は何処か寂しそうで でも少し笑顔だった...
ロディ
ロディ
エマを強く抱きしめると 胸の奥から強く哀しみが溢れてきた
ロディ
エマを守れなかった罪悪感
何も出来なかった 僕への愚かさ
人間の理不尽さ
全てが嫌になるほど 僕の感情はグチャグチャになった
他の人たちはただ僕達を眺めるだけ...
“自分は悪くない” と思い込んでいる人間達
ロディ
ロディ
僕はゆっくりとエマを下ろした
ロディ
僕は立ち上がると マイクさんの胸ぐらを掴んだ
ロディ
マイク
ロディ
ロディ
ロディ
マイク
マイク
ロディ
ロディ
ロディ
マイク
ボコッ
ロディ
俺はマイクさんに殴られ 地面に倒れた
ロディ
ロディ
ロディ
僕はただ皆に考えて欲しかった だけだった...
ただ生まれた種族が違うだけで 同じ見た目をした“人間”なのに
なんで“人狼”はこんなに 苦しく生きなければいけないのか...
そこからの記憶は僕にはなかった...