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奏音視点
黒酔 奏音
篠 皐月
黒酔 奏音
「それじゃ行きましょう」と言いかけた時、皐月さんの横を幽霊のような女性が通り過ぎた。…いや、書類の束を持っているから幽霊ではないはず。それに透けていないし。
彼女は長い黒髪を前に流して結び、白衣を着ている。目にクマがあるから寝れていないんだろうか?でも、僕達の先輩だろうし、挨拶をしておくべきだろう。
黒酔 奏音
???
???
一瞬不思議そうに…いや、めんどくさそうにこちらを睨んだ彼女だったが、僕達を見て新人だと分かってくれたらしい。
黒酔 奏音
篠 皐月
???
黒酔 奏音
沙叶先輩…皐月さんのお友達…そもそもここにいる人なんだろうか?
杏音 礼紗
黒酔 奏音
杏音 礼紗
黒酔 奏音
何というか…冷たくて口が悪い先輩だな。僕はなるべく関わりたくはないタイプだ。
杏音 礼紗
黒酔 奏音
杏音 礼紗
僕の言葉に何も返さず、彼女は早足でどこかへ行ってしまった。少し申し訳ない。
黒酔 奏音
篠 皐月
黒酔 奏音
篠 皐月
黒酔 奏音
彼女は僕に笑いかけ、鍵が掛かっていない1つの白い扉を開けた。
扉を開けると、そこは一面真っ白だった廊下とは一変して落ち着いた色の部屋だった。お昼ご飯を食べている人もいるし休憩室だろうか?そこには2人の女性がいた。
???
最初に僕の目に映ったのは桃色の髪を黒いリボンで横に結び、白衣を着ている女性だ。彼女の指には金色の指輪が輝いており…美味しそうにカツ丼を食べている。ちなみに机にはカツ丼のお皿が5枚ほど置かれている。大きさ的に大盛りだよな。あれ。
???
橙色の髪を横で2つのお団子にし、白衣を着た女性は一口一口オムライスを口に入れている。少し片言で話しているように聞こえる。
???
???
???
黒酔 奏音
桃色の髪の彼女は僕達に気付いたのか少しきょとんとした後、こちらに近寄ってきた。
???
夜鐘 恋呼
彼女はかわいらしい笑み…というより元気いっぱいな笑顔を浮かべた。さっきもカツ丼バクバク食べてたし、結構エネルギッシュな人なのかもしれない。
黒酔 奏音
篠 皐月
夜鐘 恋呼
???
レノ・マキスティア・ベル
なるほど。確かに綺麗な青い目と片言の喋り方…ドイツから来てたのか。
夜鐘 恋呼
レノ・マキスティア・ベル
あの先輩、プロジェクトリーダーだったのか。じゃあさっき持っていた書類はプロジェクトの…
夜鐘 恋呼
黒酔 奏音
沙叶先輩…さっき篠さんが教えてくれた人か。
夜鐘 恋呼
恋呼先輩はジェスチャーで伝えてくれた。しかし建物の構造が分からないため何を言われても正直よく分からない。
黒酔 奏音
夜鐘 恋呼
迷いながら暗室に辿り着いた。名前の通り真っ暗で何も見えない。
黒酔 奏音
篠 皐月
???
壁を伝いながら歩いていると、突然目の前に女性が現れた。暗いのもあって本当にお化けみたいだ。
黒酔 奏音
僕が短く悲鳴を上げると、奥から慌てた男性の声が聞こえた。
???
???
???
暗室から出て、改めて彼らの姿を見る。さっき驚かしてきた彼女は茶色のロングヘアに何かの宝石のイヤリングを付けて白衣を着ている。宝石について詳しくはないけどお高いやつだろう。
慌てていた彼は、金髪のウルフカット…両手に黒い手袋を付けていて、白衣を着ている。優しそうな雰囲気の男性だ。
???
篠 皐月
「沙叶先輩」と呼ばれた彼女は再会を喜ぶように微笑んだ。この人が例の…
???
篠 皐月
女性達は昔話に花を咲かせていたが、男性達…金髪の男性と僕は完全に置いてけぼりにされてしまっていた。
???
帝 七無
黒酔 奏音
帝 七無
彼はそう言ってにこっと笑った。この人は確実に異性にも同性にも好かれるタイプだ。僕には分かる。「聖人君子」という言葉が似合う系の人だ…と。
???
篠 皐月
女性達の話は終わったようだ。彼女にも挨拶をしておかないと…
黒酔 奏音
そう言いかけた時、彼女は僕の口を人差し指で塞ぎ、微笑んだ。
沙叶 美都
黒酔 奏音
思わずぶわっと顔が赤くなる。何だこの人…そういう系か?そういう仕事の人なのか…?お金は入れませんよ!?
帝 七無
そう思っていると七無先輩が美都先輩を叱ってくれた。…あまり迫力がない。怖さより面白さの方が勝つ。
沙叶 美都
帝 七無
篠 皐月
沙叶 美都
彼女はそう言うと皐月さんと僕の手をガシッと掴む。この人力強いな。それとも単純に僕に力が無いのか…
帝 七無
沙叶 美都
彼女の力には勝てず、僕達は半ば強制的に研究長室に連れて行かれた。
コメント
6件
なんか人多すぎて覚えれんくなってきた、、
世界観好きだぁぁぁぁ…!!!! 皐月さんだけ人のアイコン…?なのなんかありそうだな…()
今さらですけどアイコンメーカーを使っていないのは結構それなりにヤバいからですね☆はい☆ヤバさを出せるように頑張ります(?)