サレン
国の…女王?
俺の名前は土間天誠。
SNSばかりやってる普通の男子高校生…
だったはずだが、電車に轢かれ
サレン・ルビアートとして転生してしまった!
サレン
えっと……
サレン
クリスティーナ様?
クリスティーナ
うふふ
俺は敬意を持って名前を呼ぶと
クリスティーナは面白い動画を見たかのように笑い出した
サレン
なっ、なんで笑うんっすか!
クリスティーナ
ごめんなさい…w貴方からクリスティーナ様って、
クリスティーナ
ちょっと面白くって…
サレン
は、はぁ…
クリスティーナ
2人きりのときは、ミリーでも良いですよ
クリスティーナ
後、敬語も必要ありません
クリスティーナ
昔のようにお話ししましょう!
サレン
昔のように…?
この身体の持ち主であるサレンと
クリスティーナは昔の友人か何かだったのか?
サレン
…………わかった。
中途半端な転生をしたせいで状況がわからない
クリスティーナ
これからよろしくお願いしますね!
サレン
あぁ、よろしく。ミリー
だが、これからこの世界で生きていく以上
クリスティーナ…いやミリーとの関係性は重要になるだろう
クリスティーナ
そういえば、“俺”って言ってましたけど
クリスティーナ
どうかしたんですか?
サレン
あっ、いや。気にすんな
忘れていたが、この体は女の体だ
普段の一人称だと違和感があるのだろう
サレン
私、ミリーの騎士になれて舞い上がってるみたいだ
クリスティーナ
ふふ、そうなのね
クリスティーナ
本当にサレンは面白いです。
クリスティーナは美しい笑顔で微笑んだ
サレン
そういや、騎士って具体的に何をすれば良いんだ?
何も知らないまま転生した俺は
騎士についてもよく知らない
クリスティーナ
簡単に言えば、私を守ってくだされば良いのです
クリスティーナ
一応、国の女王なので敵などに狙われてしまいますし
サレン
そうか、わかった。
サレン
(と、言っても剣術とかは学んでないんだが…)
コンコン
クリスティーナ
あら、どなたでしょう
ミール
ミールです。入ってもよろしいでしょうか。
クリスティーナ
えぇ、良いですよ
サレン
(ミール?…一体誰なんだ?)
ガチャ
ミール
失礼いたします。ミリオ様
クリスティーナ
どうかされたんですか?
ミール
新しくミリオ様の騎士になられた方に挨拶をと思いまして
サレン
あ、お…私のことか?
ミール
えぇ、サレン・ルビアート。
ミール
私は女王の専属メイド。ミール・アイリスです
サレン
あぁ、よろしく。
高くも低くもない美しい中低音の声
白髪でオッドアイ。まさに異世界だ
サレン
(専属メイド……ってことはミールとは関わりが深くなりそうだ)
クリスティーナ
サレンとミールは私のメイドと騎士ですし…
クリスティーナ
仲良くしてくださいね!
サレン
あぁ、わかった。
ミール
…。貴方、ミリオ様に対して口の利き方がなってませんよ。
ミール
新人とはいえ、ミリオ様に仕える騎士なら
ミール
しっかりやってください。
サレン
ご、ごめん
見た目の通り厳しい口調で話すミールに
俺は少しおされた
クリスティーナ
気にしないでください。
クリスティーナ
かつての友人なのです。なれませんよ。
サレン
あ、あっはは!💦
サレン
すみません、やっぱり慣れなくて…
ミール
まぁ、それもそうですね。
サレン
なるべく気をつけるよ。
ミール
はい。しっかりやってくださいね
サレン
あぁ。
クリスティーナ
うふふ
さて、クリスティーナの騎士として
これからやることが多そうだ