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ごめん毎回うるさいけど... 続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き
兄妹愛それに説くお母さん…良いなぁnqrseちゃんイケメン過ぎてやばい←
兄妹愛と説くお母さん…( ´ ▽ ` )
天宮先生
先生の話が全く分からない
成瀬 楓
ちょっと叩きすぎたかな。
私はため息混じりのあくびをし、 授業を諦めることにした
・
・
・
「〜〜!」
誰かが呼んでる気がした
「成瀬さん!成瀬さん!」
もうちょっと寝かせてよ
グダグダ思いながら、 私は顔を上げる
成瀬 楓
クラス全員の注目は私に 向けられていた
成瀬 楓
なんで、こんな注目されてんの?
天宮先生
天宮先生の優しい声が 私に問いかけた
成瀬 楓
私は少しよろめきながら 立ち上がる
天宮先生
先生はチョークで コツコツ,...と 黒板を軽く叩いた
分かるわけねぇだろ
こちとらずっと寝てましたよ?
天宮先生
成瀬 楓
先生の問いかけに即答で答えた
天宮先生
クスクスッ....
クラス全員から笑われ、 私は顔が燃えそうだった
成瀬 楓
私はどすんと椅子に座り、 また机にうつ伏せになった
はい、おやすみ
キーンコーンカーンコーン
成瀬 楓
私はチャイムの音で飛び起きた
成瀬 楓
急いで時計を見ると
成瀬 楓
針は4時を指していた
天宮先生
ガラッ.... と扉を開け、天宮先生が 入ってくる
天宮先生
私の席の前でしゃがんだ
成瀬 楓
私が分からないと表情をすると
天宮先生
天宮先生はノートを取りだした
成瀬 楓
私も急いでノートと教科書を 机に出した
天宮先生
カーテンが風に揺られた
・
・
・
成瀬 楓
私がグイッ...と背伸びをすると
天宮先生
と 天宮先生は不思議そうに 首を傾げノートを閉じる
成瀬 楓
成瀬 楓
私もノートをしまいながら、 聞いてみた
天宮先生
天宮先生
先生は首を傾げたまま そう答えた
成瀬 楓
審査してたくらいだから 1年はいっぱい居るんだろうな
天宮先生
成瀬 楓
天宮先生
成瀬 楓
私、マネージャー志望かと 思われたんだ
んで、審査がどーのこーのって
そういうことかぁ!
天宮先生
天宮先生
先生は目を輝かせ、 入部届けを出し始めた
成瀬 楓
成瀬 楓
先生が私の名前を書く前に 入部届けを奪った
ビリッ....!
端っこが破れたが、 私はそのまま廊下に出た
成瀬 楓
天宮先生
先生とぶんぶん手を振り 今日もホール3へ走った
成瀬 楓
私の教室からホール3って 遠いな
でも、入れると分かっていれば 足が軽くなった気がした
待ってろ、私の青春!
ドカッ!!
成瀬 楓
誰かとぶつかり 勢いよく廊下に倒れ込んだ
???
その「誰か」は 私とは違って、肩を痛そうに さすっていた
???
私に手を差し伸べた誰かは 謝りながら私を立たせる
???
廊下の向こうで声がした
???
「うらさん」と呼ばれた彼は 返事をしたあと、いそいで 廊下を風のように走り去った
廊下は走っちゃいけません!
(↑走ってた人)
成瀬 楓
私は腰をさすりながら 1歩ずつホール3へ向かった
坂田
浦田
奥で待っていた坂田に 謝りながら、廊下を歩いた
坂田
坂田は心配そうに俺の顔を 覗き込む
浦田
俺は軽く笑いながら さっきのことを思い出す
そういや、ぶつかった子って 昨日ホール3に来てた子だよな
めっちゃキラキラした目 してたから覚えてるわ
坂田
坂田がぽつりと呟いた
坂田
浦田
適当に返事を返しながら 靴を履き替える
どうせマネージャー志望だろう
女子だから
浦田
坂田
俺は不意にポケットを触った
浦田
坂田
坂田が間抜けな声を上げる
浦田
そう言ってさっき履き替えた ばっかりの靴をもう一度
履き替えて、廊下を走る
どうせ、ホール3だろう。
ガラッ..!
勢いよく扉を開けた俺は 真っ先に教卓を見る
浦田
教卓の上にちょこんと置かれている 俺の財布。
浦田
中身も無事だ。
俺が感動に浸っていると、
カ ラ ンッ....
と 何かが落ちた音がする
浦田
俺が振り向くと、
ドラムの下にスティックが 転がっていた
浦田
俺はスティックをひょいと 拾い上げる
スティックには使い込まれた後が あり、傷だらけだった
浦田
誰の?
今、我らが軽音楽部には ドラム担当がいない
てことは天宮先生か?
浦田
推理に入り浸り、時間を忘れていた
スティックを自分のカバンに 入れ、ホール3を後にした
成瀬 楓
成瀬 翔
バンッ! と音を立て、 扉を開けた
兄は変わらずコーヒーを 飲んでいた
成瀬 翔
ズズッ...とコーヒーを すすりながら、兄が聞いてくる
成瀬 楓
成瀬 楓
嫌味なやつ〜と目を細める
成瀬 翔
成瀬 楓
兄の一言がズバッと刺さる
成瀬 楓
いや、でも なんて 反論しながらリュックを片付ける
成瀬 楓
いつもは絶対、落ちるはずの スティックが
今日は落ちてこない
成瀬 楓
おかしいな。と思いながら リュックをあさる
成瀬 楓
教科書、ノート、 スマホにイヤホン。
それだけ
成瀬 楓
成瀬 翔
コーヒーを少しこぼして 兄が目を丸くする
成瀬 楓
成瀬 翔
成瀬 楓
成瀬 翔
兄の声色が一瞬で変わる
成瀬 翔
成瀬 楓
聞き返す兄に大声で答える
成瀬 翔
成瀬 楓
私はもう一度、リュックを見るが やっぱり中にはなかった
成瀬 翔
兄も立ち上がり 一緒に探してくれる
成瀬 翔
成瀬 楓
私は俯き、服の裾を掴んだ
成瀬 翔
兄は靴を履き替え始める
成瀬 楓
私も急いで玄関に向かった
パタン........
静かに扉を閉める
こんな状況だからだろうか、 やけに扉の音が寂しそうだ
お母さん
晩御飯を用意していた母の 手が止まる
成瀬 楓
そんなにドヨンとしてる?
お母さん
お母さん
成瀬 楓
コトッ.... と机にご飯を置く
私達は重たい足取りで 洗面所へ向かう
ジャー.....
成瀬 楓
成瀬 翔
兄は帰ってきてから 一言も喋っていない
怒ってるかな
成瀬 楓
恐る恐る兄の顔を除く
成瀬 楓
成瀬 翔
私の言葉を遮り、兄は大声を出した
成瀬 翔
成瀬 翔
兄はまだ少し濡れた手を 私の頭に乗せる
成瀬 翔
兄の優しい声。 ぼしゃぼしゃと頭を撫でた
成瀬 楓
成瀬 楓
そんな兄の優しさに 何故か涙がとまらなかった
成瀬 翔
成瀬 翔
兄は自分の服の袖で 私の涙で濡れた頬を拭く
成瀬 楓
兄に応えるように私は笑う
成瀬 翔
成瀬 楓
成瀬 翔
そうやって貶しながら まだ、頭を撫でている兄が
少し、かっこいいと思えた
成瀬 楓
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お父さん
お父さん
お母さん
お母さん
お父さん