/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
柚鈴(ゆず)
……。
？
決断はお決まりになさったのでしょうか。
柚鈴(ゆず)
はい…。
？
ご機嫌が悪いようですか？
柚鈴(ゆず)
だって、当然でしょ…？
柚鈴(ゆず)
羅宇に会えなくなるんだよ？嫌じゃんっ！
？
ですが、羅宇さんにはまた会える機会があるかもしれないですよ。
柚鈴(ゆず)
そんなの…。
？
羅宇さんはいつでも貴方を思っています。
？
忘れることなどありません。信じてください。
柚鈴(ゆず)
うん…、そうだよね。
？
あちらの世界へ戻ってもここにいた記憶は残っています。
？
記憶は消したりなど一切しないと約束しますので。
柚鈴(ゆず)
ほんと…？
？
はい。
柚鈴(ゆず)
なら、全然いいよ。
？
構わないんですね。
柚鈴(ゆず)
うん！
柚鈴(ゆず)
羅宇のこと、忘れないんでしょ？いいじゃん。
？
まぁ、現実での貴方の記憶があるか知らないですが…。
柚鈴(ゆず)
どういうこと？
？
現実で、貴方は車に轢かれましたね？
柚鈴(ゆず)
あっ…！
？
ですので、助からないかと思ってましたが…。
？
まだ意識はあるのです…。
？
でも、そろそろと…。
柚鈴(ゆず)
そんなっ…！
？
失礼ですが、決断しないといけません。
柚鈴(ゆず)
…っ！
？
大丈夫です。
？
いつでも羅宇さんのことを思っていれば、きっと…。
？
きっといつか…また巡り合えるでしょう。
柚鈴(ゆず)
…仕方ないんですよね。そういう人生だったから…。
？
はい…。
柚鈴(ゆず)
分かった。
柚鈴(ゆず)
僕、現実に戻るよ。
？
お決まりになりましたね。
？
では。
？
目を瞑ってください。
？
目が覚めると現実に戻っていますよ。
柚鈴(ゆず)
(u_u)
綺羅(きら)
ﾊﾟﾁ…
看護師
先生！綺羅さんの意識が戻りました！
医師
綺羅さん、聞こえますか？
綺羅(きら)
きこ、え、ます…。
医師
良かったですね。危ないところだったんですよ！
綺羅(きら)
車に…轢かれて…。
医師
覚えていたんですね…。
医師
記憶はなくなっていないようですね。
綺羅(きら)
あの…。ありがとう、…ございます。
医師
綺羅さん。明後日には退院できそうですよ。
綺羅(きら)
本当ですか。
医師
良かったですね。
医師
綺羅さんは三ヶ月眠っていたんです。
医師
もう…助からないと思われていたのですが…。
医師
意識が戻ったんです。
綺羅(きら)
そうだったんですか…。
医師
頑張りましたね。
綺羅(きら)
ありがとうございます。
医師
では、またなにかありましたら声をかけてくださいね。
綺羅(きら)
はい…。
綺羅(きら)
(痛いのが分かる…。現実に戻って来ちゃったんだ…。)
綺羅(きら)
(あーぁ、もう終わっちゃったんだ…。)
綺羅(きら)
(楽しかったなぁ。)
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
