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ふうはやー!おはよー!
朝、教室に入った瞬間、聞き慣れた声がした
振り替えると、そこには水色の髪を揺らしながら手を振るりもこんがいた
ふうはやは、パッと笑顔になる
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこんは慌てて顔をそらす
ふうはやは気づいていない
自分が笑うだけで、りもこんがどれだけ嬉しそうな顔をするのか
そしてりもこんの何気ない言葉ひとつで、自分の心がどれだけ温かくなるのかも
まだ気づいていなかった
昼休み
ふうはやとりもこんは、いつものように一緒にお昼ご飯を食べていた
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
そう言いながらも、ふうはやは自分のおかずを少し分けてあげた
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはやは顔が熱くなるのを感じて、慌ててお茶を飲んだ
りもこんは、そんなふうはやを見て小さく笑った
--こういう時間が、ずっと続けばいいのに…
放課後
みんなで話ながら帰る途中、ふうはやのスマホが揺れた
画面を見る
そこには表示されたメッセージを見た瞬間、ふうはやの笑顔がほんの少しだけ消えた
だけど、すぐに画面を閉じた
りもこん
ふうはや
りもこん
ふうはや
いつもの笑顔
いつもの声
いつもどうりのふうはや
りもこん
本当は、気になった
一瞬だけ見えた、ふうはやの悲しそうな顔
何かを我慢するように、ぎゅっと握られたスマホ
でも、みんながいる前で聞くのは違う気がした
だから、俺はそれ以上何も聞かなかった
ふうはや
りもこん
二人は並んで歩き出した
肩が触れそうなくらい近い距離
ふうはやは、隣にいるりもこんをちらりと見た
--言えるわけないよ
心の中で、そっとつぶやく
--こんなことに心配かけたくない
ふうはやは、もう一度笑った
いつもどうりに
何も無かったように
けれど、その日の夜
ふうはやは、誰にも見られない部屋の中で、スマホの画面を見つめていた
そこには、昼間に届いたメッセージが残っていた…
ふうはやは唇を噛みしめる
ふうはや
ぽつりとこぼれた声は、誰にも届かなかった
目の奥が痛くなる
泣きたくない
明日も、いつもどうりに笑わなきゃ
りもこんに心配かけたくない
そう思って、ふうはやは何度も涙を拭いた
それでも
一度こぼれた涙は、止まってくれなかった
ふうはや
ふうはやは布団に顔をうずめた
声が漏れないように、必死に口を押さえた
明日になれば、また笑える
いつもどうりの自分に戻れる
そう言い聞かせながら、ふうはやは一人で泣き続けた
--その時はまだしらなかった
--その時は、まだ知らなかった
自分の小さな変化に、誰よりも早く気づいている人がいることを
そして、その人がいつか、自分の涙を受け止めてくれることを
コメント
1件
読み終わりました……。ふうはやの「いつも通り」に隠した弱さと、りもこんが感じ取った違和感、この静かなすれ違いがすごく切ないですね。スマホのメッセージの内容がまだ明かされてないのも気になる。「泣きたくないのに涙が止まらなかった」夜の描写が痛くて、でもその涙を受け止める人がいるという最後の一文にほっとしました。続き、待ってます!