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# . 天 使
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玉葱三太郎
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人@羊依存症@イラコン開催中
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コメント
1件
うわっ…第2話、読んでいて心臓が止まるかと思いました。皐月とのほっこりした日常のやり取りや、ラジオ投稿で見せる乙女な一面から一転、満員電車での痴漢。結莉さんの恐怖がひしひしと伝わってきて、読んでるこちらも息が詰まりました。助けに入った羽矢斗さん、この人がどんな人物なのか…続きが気になります。沙華やや子さん、日常の温かさと心の闇を描くバランスが絶妙ですね。
ジャンくんのお便り以外の部分でも、SNSの書き込みは凄く盛り上がっている。ロリポップさんが発言した『結婚を1回失敗してるから~』に対し、リスナーみんなが賑やかに突っ込みまくりだ。
DJロリポップ
笑いながら楽しそうにロリポップさん。
それからいつも通り、夜10時まで『ハートのたまご』はワイワイと盛り上がり、ごきげんな曲も沢山流れた。
皐月
結莉
と言ったところで皐月に言葉をさえぎられる結莉。
皐月
まるで皐月のほうが母親であるかのような包容力ある物言いだ。
結莉
皐月
結莉
母子は互いに光のように微笑み「おやすみ」を交わした。
結莉は自分の部屋にこもり、来週ぶんの『ハートのたまご』へのメールを書き始めた。
結莉
DJロリポップが決めたテーマだが、余りにもリスナーがロリポップの『結婚失敗談』で盛り上がっていたので、シンプルにそんなテーマとなったのだ。
結莉
結莉
そこで結莉は、今感じる理想の恋なんぞしたためてみるか、と思いついた。
結莉
結莉
結莉
結莉
楽しくてニッコニコでメールを作成するつむじこと結莉。
結莉
ラジオネームつむじのお便りは八割方紹介される。感受性豊かなつむじ、つまり結莉はちょっと変わっていて、文章がみんなにウケるらしい。
結莉
翌日日曜日の結莉は、家事もそこそこに、娘の皐月と近所の大きな公園を少し散歩し、帰りにスーパーに買い物へ行くなどし、のんびりと過ごした。
皐月
結莉
皐月
皐月はしっかり者。ママである結莉は、というと……どちらかというとどんくさい。それは心の病にかかる前からの性格だ。だが、愛嬌があるので周りがなにかとフォローをしてくれる。昔からそうだった。
だのに、受け続けたDVについては誰にも相談出来なかった。
周囲の人間は結莉のことを『友』と思っていたかもしれないが、結莉は『自分には友達が居ない』と感じていた。殻にこもっていた。
今でもそう。インターネット上でのやり取りは気楽で良い。
結莉は彼らを友と呼んで良いかどうかわからないが、毎週土曜日のラジオの時間には仲間の気分を味わう。
皐月
結莉
その日の夕方、親子は和気あいあいとカレーをこしらえた。 出来栄えは120点満点。それ以上! 母も子も甘口派だ。
この家にはテレビがある。しかし出番はほとんどない。
母・結莉はラジオばかり聴いている。お便りを送るのは『ハートのたまご』だけだが、けっこうなボリュームで家中にラジオが流れている家庭だ。選局するはもちろん結莉で、音楽メインの番組だ。
一方娘の皐月は、ラジオが爆音なのでイヤホンをして、自分用PCに向かいネットゲームに夢中。そのゲームはネットでリアルの人と対戦できたりしちゃうので
結莉
と口を酸っぱくして諭す結莉なのである。
結莉
母は気が気じゃないのだ。
皐月
結莉
それを聴き安堵する結莉。
お食事の時は、否が応でも皐月はラジオを聴かされる。皐月も母親・結莉同様テレビに興味がないらしいし、物心ついた時からずっとラジオなのでそんなに気にしていない。
皐月
結莉
皐月
結莉
皐月
結莉
皐月
結莉
皐月
皐月は既に鍋の蓋を開け、お玉を嬉しそうに持っていた。そう、ライスはとっくによそっていた訳だ。
結莉
皐月
結莉
***
――――翌朝。
爽やかなピーンと張りつめた冬の空気におひさまの光がコロコロ零れている。
皐月は雨でなければ自転車通学。雨だとバスを使う。今日は自転車。 結莉と皐月、一緒に出発時刻を迎え同時にマンションを出た。
自転車置き場にて、制服姿でボブヘアーがこけしみたいに可愛い皐月が
皐月
と自転車にまたがった。
結莉
皐月
元気いっぱい、チラとだけ振り返り、皐月が風のように通学路を自転車で行った。
結莉は最寄り駅まで約15分歩く。2月の空を見上げる。
結莉
白い息を吐きつつロングブーツの歩を進める結莉。もちろんいつもの赤い手袋も忘れずに。今日のファッションは黒いフリルのミニスカ。ブーツの中は靴下なので生足が覗いている。白いモコモコニットを着、上着はピンクのダッフルコートだ。
――――午前8時。出勤時間で込み合う駅。 いつものことだ。
結莉が通っているクリニックは人気の病院であるがゆえ、待ち時間がかなり長い。だから結莉はなるべく早くクリニックへ到着するようにしている。
降りる駅は3つ目。電車に乗っている時間は20分もかからない。
ホームにやって来た電車へとみな、押しくらまんじゅう状態で入って行く。窓ガラスが真っ白に曇っている。
結莉に異変が起きたのは、乗車し3分もしないうちから。
痴漢だ!
後ろから伸びて来る悪魔の手。ミニスカートに手を入れおしりを触られている!
怖くて、怖くて、青ざめつつ冷や汗をかくばかりの結莉。 その手が下着をまさぐった時、こらえきれず黙ったまま結莉は泣いた。
その時だ!
羽矢斗