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……ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ
拓海
俺はいつからか、月を見ると泣いてしまうようになった。
泣くだけならまだいいんだ。 でも…
拓海
月は俺を呼んでいる。 何故だろうか。 こんなの誰も信じられないだろう、 信じられるわけが無い。
拓海
ｶﾞﾁｬ
拓海
こんなこと有り得るのか？ いやでも実際に起こって起こっているわけだし…
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
～数日後～
拓海
拓海
拓海
拓海
呼んでる
見ろと訴えながら呼んでる。
拓海
拓海
ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ
拓海
拓海
拓海
拓海
いつもと違う 涙が止まらない
胸が苦しくて なんでこんなに悲しいんだ
辛い 止めてくれ
？
？
拓海
？
？
俺はわけも分からず 顔をあげた。
拓海
綺麗だった。 言葉では表せないほど。 それくらい今まで見たどの月よりも綺麗だった。
ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ
その月はより一層、 俺を悲しくさせ、泣かせた。
拓海
拓海
拓海
？
拓海
？
？
？
拓海
？
？
拓海
拓海
ﾊﾟﾁｯ
拓海
拓海
拓海
拓海
夢だったのだろうか
これ以来、泣くことも呼ばれることも無くなった。
拓海
拓海
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
拓海
月は相変わらず綺麗だ。
まるで俺を見据えるように見てる。
拓海
これはなんだったのか、 今でも分からない。
でもこれだけは分かる気がする
月は俺らを見守ってるんだ。 きっと。 そうだ。 なあ、そうだろ？
