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ヘレナ

カナタ、早いのね。
もう少しで、ハチミツのパイが……

ヘレナ

……あら。この方は?

カイル

カイル・ハイトランド、冒険家だ

ヘレナ

私はヘレナ。
すぐそこの酒場で働いています

カイル

酒場……それなら話が早い!

カイル

飛行島、もしくは古代人のウワサを
聞いたことはないか?

ヘレナ

ひこうじま……こだいじん?

カイル

約束されし〈最果ての地〉へと
人々を導く、天空の船──

ヘレナ

長い間この島に住んでいるけれど、
聞いたことも……

ヘレナ

……そうだ。バロンさんなら、
何か知っているかもしれません

カイル

その方はどちらに?

ヘレナ

村の北の工房です。
カナタ、案内してさしあげたら?

カナタ

いいよ。今は暇だし

カイル

悪いな。
それじゃすぐに向かおうか

ヘレナ

……あの、カイルさん

カイル

ヘレナ

……カナタのこと、
よろしくお願いしますね

ヘレナ

あの子、昔からずっと冒険家に
なるんだって聞かなくて

ヘレナ

きっと、本当の冒険家さんに出会えて
とても嬉しいんだと思います

カイル

了解だ、任せてくれ

カイル

ん?

カイル

これは……間違いない、古代種だ!
こんな一面に自生しているなんて

カナタ

古代種?この草がか?

カイル

この種はルーンの影響を色濃く
受けていて、潤沢な
ソウルがないと育たないんだ

カナタ

……なんだそれ?
聞いたことがない言葉ばっかりだな

カイル

……〈ルーン〉も〈ソウル〉も
知らないのか?

カイル

よし。それじゃお前に
ルーンの使い方を教えてやるよ

ウェルバから歩くこと数刻、 やがて煙を上げる小さな工房が 見えてくる──

バロン

誰かと思えばカナタか。
それに……

カイル

冒険家のカイルだ

カイル

あなたが島で一番の
物知りだと聞いてきた

バロン

ほう、ほう、ほう。
いいだろう、何が聞きたい?

カイルは自分が島へ来た目的を話し 飛行島と古代人について聞く

バロン

……ふむ……飛行島、か。
残念だが、教えられるようなことは
何もないな

カイル

(教えられるようなこと……?)

カイル

その金槌に刻まれているのは
ひょっとして古代文字か?

バロン

……読めるのか?

カイル

その形からすると、おそらく
旧王朝時代の遺物だな

カイル

マーケットへ出せば
ガレオン一隻を買える
値段がつくんじゃないか?

バロン

……お前さん、ただの冒険家では
ないようだな

カイル

あなたこそ、
ただの鍛冶屋じゃなさそうだ

バロン

……島の北端に小さな遺跡がある。
お察しの通り、旧王朝時代のものだ

バロン

道中、凶暴な魔物の住む
深い森を越えねばならんから、
村の者はほとんど近づかんがね

カイル

冒険に危険はつきものさ。
ありがとう、行ってみるよ

カナタ

それじゃあ俺も……

バロン

待て、カナタ。
お前も一緒に行くつもりか?

カナタ

え……!

カナタ

い、いや、俺は森に近い所まで
案内するつもりで……

バロン

まったく、嘘が下手なやつだ。
ついて来い。気は乗らんが、
剣を打ち直してやろう

カナタ

え、いいのか!?

バロン

お前にもしものことがあっては、
ヘレナが可哀想だからな

白猫プロジェクト メインストーリー 【大いなるルーン編】

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