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沖田

姉御、そんな短刀じゃさすがにリーチが短くて不利ですぜ、

沖田

なんなら刀くらい貸してあげまさァ

いつの間にか戦闘が激しくなり私たちは屯所の屋根の上にいた。

ヒイラギ燐

総悟相手ならこれで充分だよ...

沖田

言ってくれますねィ

すると下から声がした。

土方

おい、てめぇら喧嘩なら他でやりやがれ。襖壊してんじゃねーよ

下を見ると土方がかなり怒っていた。 きっと、総悟との喧嘩で屯所を荒したからだ。

沖田

よそ見は厳禁でさァ

ヒイラギ燐

!!

シュッ────

僕は総悟からのひと振りをギリギリで避けると、 屋根の足場が無いことに気付いたが、 既に急な攻撃でバランスを崩していた体は戻ることが出来ず、下に落下した。

ヒイラギ燐

ヤバイ..タヒぬ..‼︎

しかし、下にいた土方が僕をキャッチする。

ヒイラギ燐

た、助かったよ...ありがとう...(微笑

土方

お前らいい加減にしとけよ

沖田

よっ...と、姉御もまだまだですねィ

近藤

お前らは仲良いのか悪いのか分からねぇな

同じほっぺたに大きな湿布を付けた総悟と私を見て、 近藤さんがガハハと大きな声で笑う。

沖田

俺と姉御は仲良しでさァ

ヒイラギ燐

この怪我の量見て仲が良いって言える?

ヒイラギ燐

と言うか...総悟は僕をからかうのが好きなだけでしょ...(ムッ

近藤

しかし、燐ちゃん総悟と同等にやりあえるなんて、

近藤

やっぱり剣の腕落ちてなかったんだなぁ。

沖田

まぁ、燐、俺に負けやしたけどね。

ヒイラギ燐

負けてないし、あれは土方が邪魔してきただけ..

近藤

この前のテロリストの事件もあったし、

近藤

燐ちゃんの真選組で働くって話、保留になってただろ?
あれを正式に認めようと思ってな

ヒイラギ燐

え、本当⁉︎

近藤

燐ちゃんの剣の腕は是非真選組に欲しい。

近藤

この前松平のとっつぁんに話したら意外とすぐ了承してくれてな。

近藤

今日から燐ちゃんを真選組に迎えたい

ヒイラギ燐

ありがとう近藤さん!!僕頑張るよ!!

近藤

これが燐ちゃんの制服だ。どの隊に入れるか迷ったんだが、

近藤

燐ちゃんはどこでも役に立つピンチヒッターみたいな存在になって欲しいから、
どこの隊にも所属しない事にしたんだ。

貰った制服をウキウキしながら広げてみる。 すると、上は普通に近藤さんや土方と同じ制服だが、 下はズボンではなくミニスカートになっていた。

ヒイラギ燐

近藤さん、これはどういうこと....?

スカートを見ながら、俯き気味でプルプル震える燐。

近藤

いやぁ、燐ちゃん女の子だしスカートで特注で作って貰ったんだけどどう?

近藤

気に入った?

沖田

うわー、俺が女装してそれ着たほうが似合いそうだー

ヒイラギ燐

ならこれとその制服交換してもいいよ?

沖田

それは遠慮しておきますぜ

結局、僕はあの制服を着ておいでと近藤さんに言われ、 別部屋で着替えていた。

ヒイラギ燐

うーん...こんなミニスカート履いた無いよ、

ヒイラギ燐

追加で編み上げブーツとニーハイも渡されていたので、 フルセット着替えると、近藤さんところに戻った。

ヒイラギ燐

着たよ...

近藤

燐ちゃん似合うじゃん!!やっぱりスカートで正解だったなぁ

沖田

思ったより着こなしてるじゃありやせんか、姉御の癖に

ヒイラギ燐

僕の癖にってどういうこと?。

ヒイラギ燐

でもさ、これ動き回ったらスカートの中すぐ見えちゃうよね..?

近藤

敵にパンツ見せてその隙にっていうのができるじゃん

ドォォン...

ヒイラギ燐

...56すよ..?

近藤

スミマセン

僕はふざけた事を言う近藤さんの後ろの壁に拳をぶつける。 スカートの下には適当に短パンを履く事にした。 刀ももう短刀ではなく、普通の日本刀を支給され、腰にかけた。

そして僕の真選組での初仕事は地味に町の見回りだった。

僕は1人で歌舞伎町の見回りをしていた。 本当は総悟がついてくる予定だったが、 急に腹が痛くなったとかで、結局1人でいくはめに。

ヒイラギ燐

見回りって言っても散歩みたい...

ガサッとなにかが落ちる音に僕は振り返る。 すると後には長髪の男と、得体の知れないアヒルのような着ぐるみがいた。

...なんて、美しいんだ

ヒイラギ燐

え...

長髪の男はそう呟くと僕の方に近づいてきて、両手をがっしり掴む。

是非俺の奥さんになってくれ

ヒイラギ燐

っ?!ふざけてるでしょ!!

男から手を振りほどいて後ずさりする。 僕は男から好意を抱かれた事は人生で1度もない。 あまりに急な出来事に頭の中は混乱していた。

すまない、あまりに美しかったものだから、無礼だったな。

彼は僕を改めて下から上へと眺めると、ある事に気がついたらしい。

お主...まさか真選組か?

ヒイラギ燐

あぁ、僕は真選組だ(フフンッ

なんてこの世は残酷なんだ...

何故か男は頭を抱えて崩れ落ちた。

これは試練か、試練なのか。
ならば超えて見せよう!!俺と共に来る気はないか?

ヒイラギ燐

いや、ないです...。てか君...

僕は隣の壁に貼り付けられた指名手配の犯人の顔を見る。 それは今ここで僕と会話しているそれだった。

ヒイラギ燐

君、指名手配犯じゃん!!ヤバイ、手錠持ってきて無いよ!!

手錠など必要ない!何故ならもう既に俺はお主の瞳にロックオ───...

ドガシャアアアン...

銀時

あれ、ヅラじゃねーか。

急にスクーターで現れた銀時は目の前の男に思いっ切りぶつかった。

ヅラじゃない、桂だ!!

頭から血を流しながら男は答える。

銀時

あれ、お前この前の。

銀時

てかその服、とうとうあの黒の組織真選組になっちまったのかよ。

ヒイラギ燐

黒の組織って、まぁ間違いではないけど。

銀時

てか、それならお前ら鉢合わせしちゃダメだろ

何を言ってるんだ銀時、燐殿は俺が娶ったのちに一緒にこの世を救う旅に出るんだ!

ヒイラギ燐

勝手に決めないでよ...

銀時

昔からヅラは色々好みがおかしいとは思ってたけど、まさか女の趣味までとはな...

ヒイラギ燐

どういう意味..?

僕は少し怒り気味に銀時を睨む。

銀時には分からんのか燐殿に秘められた美しさが、

凛とした顔立ち、スラリと細い手足、絹糸のように艶のある灰色の髪。

それに何故か、初めてあったのにまるで前から知っているような気持ちに狩り立たれる...

ヒイラギ蓮斗

当たり前でしょ〜。燐と俺は兄妹だからね〜

いつの間にか僕達の後ろには蓮兄、真選組の隊士達と土方が集まっていた。

ど、どういう事だ...燐殿が2人?!

ヒイラギ蓮斗

いやなんで俺の方が記憶から消されてる訳?

土方

そんな事はどうでもいい、今日こそてめぇを牢にぶち込んでやる

ヒイラギ蓮斗

そんな事がどうでも良いって酷いなぁ...

少々タイミングが悪かったようだな、燐殿、また会おう!

逃げ出す桂を土方の指示で真選組達が追う。

土方

チッ...逃げ足の早ぇ奴だ。

タバコに火を付ける土方。

銀時

土方君心配になって来ちゃったんですか。意外と心配性なんですか?プププ

銀時が土方を煽る。

土方

ちっげぇし蓮斗から通報があったから来たんだわボケ

ヒイラギ蓮斗

俺が通報しました❤️

土方

そう言えばてめぇ、桂と話してただろ。そのまましょっぴいてやってもいいんだぞ

銀時

おー、怖ぇ怖ぇ。

ヒイラギ蓮斗

それじゃ〜ね〜❤️

そういうと銀時はスクーターに乗り、どこかに帰っていき、 蓮兄は消えた

土方

お前あいつが指名手配の桂小太郎って事知らなかったのか。

ヒイラギ燐

御免、まだ勉強不足で...

沖田

姉御くどかれてやしたよねィ、爆笑なんですけど

パトカーから顔だした総悟が言う。

ヒイラギ燐

爆笑じゃ無いでしょ!!指名手配犯に口説かれるとか笑え無いし...

土方

でもこれは使えるかもしれねぇな

土方が呟く。

ヒイラギ燐

使える?

土方

お前をおとりに桂捕まえられるかもしれねぇ

ヒイラギ燐

えぇ!!嫌だよそんな汚れ役!!

土方

真選組なんて汚れ仕事ばっかだ。できねぇってんならてめぇは真選組クビだな

ヒイラギ燐

はぁ...最悪だなぁ...

 

  

 

そして、その数日後、僕は土方の命令で桂小太郎を捕まえるために、町中を探し回っていた。周りの目を考えて、今日は隊服ではなく近藤さんから用意された女性用の着物をきていた。

土方

おい、聞こえてるか

内線から土方の声がした。

ヒイラギ燐

聞こえてるよ、にしても..見つからないんだけど...

ヒイラギ燐

沖田

こっちもパトカーで探し回ってやすが見つかりやせん

今度は総悟の声も聞こえてきた。

作戦は僕と桂を会わせ、油断したところを一気に囲みこんで捕まえるらしい。

ヒイラギ燐

もう今日は外出してないんでしょ...

ん?もしや燐殿ではないか?

後から声をかけられ、振り返ると、 現在捜索中の桂小太郎がタイミングよく現れたのだ。

ヒイラギ燐

うっ...この間ぶりだね。安心して、今日の僕はオフの日だから。

ヒイラギ燐

君を捕まえる事は無いよ

そうだったのか。それにしてもオフの日姿の燐殿はまるで一輪の花のように美しい

ヒイラギ燐

や、やめて...!!///褒められる事になれてない...から...

何故世の男達は燐殿をほっておいているんだ。こんなに美しいのに

そして、ズイっと顔を近づける桂。

ヒイラギ燐

そ、それ以上近づかないで..,。蓮兄が飛んでくる...

フッ、燐殿の冗談は可愛らしいなぁ!

高笑いする桂。

ヒイラギ燐

いや冗談じゃ無いよ。まぁそんなことより、今時間空いてる?

ん?燐殿のお誘いであればどんな予定が入っていてもキャンセルするぞ

ヒイラギ燐

ならよかった、立ち話もなんだし店にでもよりません..?

モブ女

あ、お二人さん。よかったらこれどうぞ。
ちょうど今の時間だけお安くなっているんです、ちょっとした休憩にどうですか??

道でティッシュ配りをしていた女の人に話しかけられた。

ふむ。それは何処の店なのだ?

モブ女

ちょうど、裏にあるこのお店です

女の人が指を指したお店は明らかにいかがわしい休憩所だった。

貴様、俺がこんな昼間からいかがわしい事を行うスケベ男に見えるのか

ヒイラギ燐

(はぁ、よかった。桂はアホとは聞いてたけどさすがにここで何をするところなのか理解をしてちゃんと断ってる、よかった。)

しかし、俺も燐殿もこんな立場ゆえ、
あまり多くの人目に付く場所で会うことは避けるべきだろう。という事で参ろう。

ヒイラギ燐

いや参ろうじゃないよ!!何考えてんの!!///

入るか入らないかで揉めていると、 内線で全ての会話を聞いていた土方たちが、 パトカーのサイレンを鳴らしながらすごい勢いで走ってきた。

近藤

桂てめぇ、うちの燐ちゃんに何しようとしてんだあ!!!

パトカーの窓から顔をだした近藤さんが大声で叫ぶ。

ヒイラギ燐

近藤さん?!まだ突入の指示は出てないじゃん...!

フッ、引っかかったな...

隣で桂がニヤリと笑いながら呟いた。 どうやら、近藤さんは僕を桂から守るために予定していたよりも早く駆けつけてきたのだ。

桂はその間に用意していたのか、上空のヘリから降りてきたハシゴにつかまると、空高く上がって行った。

土方

くそ、逃げられるぞ!総悟!

沖田

分かってやすよ

近藤さんの指示に総悟がバズーカをヘリに向ける。 しかし、桂が投げた煙玉のせいで彼の姿がみえない。 霧が消えた頃には桂の姿はなかった。

土方

チッ、近藤さんの心配性のせいで台無しじゃねぇか。
燐は自分の身くらい守れるに決まってんだろ

パトカーから降りてきてタバコをふかしながら土方が言う。

近藤

でも男にラブホにつれていかれそうになってたんだぞ!!しかもあの桂に!!

ヒイラギ燐

いやあの人分かっててああしたんだよ、
近藤さんたちがそうすれば焦って作戦通りにいかないって初めから分かってたと思う

沖田

やられやしたね...でも姉御のことはまだ諦めてねぇみたいですぜ

総悟にそういわれて?になっていると、頭を指さされる。 触ってみると、髪をくくっているところに何が指に触れ、取ってみる。

それは一輪の椿だった。

ヒイラギ燐

キザな人だなぁ。

僕はいつもの町の見回りついでに、団子屋で休憩していた。 結構甘党な僕は、みたらし団子を幸せそうに頬張っていた。

銀時

あれ、昼間っからサボりか、税金泥棒

話しかけられ顔を上げると、銀時が立っていた。

ヒイラギ燐

サボりじゃないよ、休憩だよ...てか、勝手に僕の団子食べないでよ!!

銀時は隣に座るなり勝手に私のみたらし団子を食べていた。

銀時

いいだろー1個くらい。そんなケチケチしてたらモテねーぞ

ヒイラギ燐

モテなくて結構です。てか君こそ仕事無いの?

銀時

俺だって仕事してるし、こうやって自分の住んでる町の見回りして今日も町民が安心して暮らせるように銀さんがんばってんだよ

ヒイラギ燐

それは僕らの仕事だよ...そんなに暇なら仕事あげるよ

その言葉に銀時が食いつく。

銀時

え?!まじで?

ヒイラギ燐

僕の暇潰し、1時間100円ね(クスッ

銀時

安、銀さんレンタルするなら1時間3000円はいるな

ヒイラギ燐

なんでこんな老ぼれに1時間3000円もいるの!?

銀時

まだまだ銀さんは若いですー!!お肌もピチピチツルツルだしぃーー!!!

しかし、何だかんだ銀さんも暇していたのか、僕の巡察に同行してくれることに。 2人で並んで歩いていると、前に明らかに怪しい男達が数人で周りを気にしながら話していた。

ヒイラギ燐

あの人達は...たしか土方が言ってた攘夷浪士グループじゃ...

彼らは僕に気がつくと、すぐに逃げ出した。

ヒイラギ燐

銀時、追うの手伝って!

銀時

えー、ほっときゃいいだろー。

ヒイラギ燐

ダメに決まってるでしょ!!これで捕まえれれば僕は皆から褒めてもらえるの!

僕は建物の裏に逃げ込んだ攘夷浪士達を追った。 結構な時間追いかけ回していると、入り組んだ路地裏入っていった攘夷浪士たちは、行き止まりになり、僕達に追い詰められる。

ヒイラギ燐

もう行き止まりだよ、観念して署まで同行してもらうよ。

僕がジリジリと歩み寄る。すると、地面に違和感を感じたその瞬間。 地面が崩れて僕と銀時は地面の下に落ちていく。 どうやら落とし穴のようだ。

銀時

ってぇ...

上を見上げると、思ってたより穴は深かったらしい。 穴の外からは攘夷浪士たちがケラケラ笑いながらこちらを見下ろしていた。

ヒイラギ燐

君達こんなことしてタダで済むと思わないでよ!!

モブ男

まぁそれはここから出てこれたらの話だろ?

すると攘夷浪士たちは穴に蓋をした。

ヒイラギ燐

ちょ!!ねぇ!!君達!!

僕が何か言い終わる前に落とし穴の蓋が閉じられてしまった。 真っ暗だが、蓋の隙間から少し漏れる光で、うっすら銀時の顔が見える。

銀時

おい、重たいんだけど

ヒイラギ燐

ご、御免っ///

僕はとりあえず立ち上がろうとしたが、何故か足に力が入らなかった。 見ると足首のところに大きな青アザができており、 どうやら挫いてしまったらしい。

銀時

無理して立たなくてもいーよ、このまんまでも。つーかどうやって出るんだよこれ

ヒイラギ燐

結構な高さだなぁ...

その穴は極端に狭く、高さは5mはあったのだ。 登るには難しい土の壁で、下手に動いても崩れてきそうな感じだった。

ヒイラギ燐

あまり下手に動かない方がいいのかも。今からスマホで助けを呼ぶから待ってて

銀時

あぁ、そうしてくれ。

ヒイラギ燐

け...圏外...

銀時

はあああ?!どうすんだよ!!俺ら骨になるまでこのままなのかよ!!

ヒイラギ燐

お、落ち着いて!まだなんとかなるはずだから!!とにかく助けを呼ぼ!!

銀時

そんなこと言ったってどう考えても一通りのない場所だっただろーが!!

そんな言い合いをしていたら、ただでさえ酸素がすくない穴の中にいた僕たちは息苦しいくなった。 僕は酸欠で目眩を感じ、フラっと銀時にもたれかかる。

銀時

おい、大丈夫か?

ヒイラギ燐

息が...苦しい...

銀時

くそ...待ってろ

銀さんはそういうと、自分の木刀を穴の上に向かって投げた。 すると、その勢いで木刀にぶつかった蓋が開いたのだ。

銀時

ほら、これで息できるだろ。しっかりしろ

しかし僕はぐったりしたままだった。 それから数時間経っても誰かが穴の周辺を通る気配はない。 日もくれた頃に不運な僕たちに追い打ちをかけるように雨も降り出した。

銀時

おい、お前まさか...

虚ろな目でぐったりしている僕のおでこに手を当てた銀時。

銀時

熱があんじゃねぇか。

長い間穴の中にいた疲労に加えて、雨に濡れたせいで僕は熱があったのだ。

ヒイラギ燐

寒い...

銀時

もしかしたら、お前の土方達か、神楽たちが既に俺られの事探してるかもしれねぇ、もう少しの辛抱だ。

そういうと銀時は僕をあっためるようにギュッと抱きしめる。 いつもなら急な出来事で殴ってしまう所だが、今の僕にそんな体力はない。

それから数分後、穴の近くで車の音がした。 銀時が大声で助けを求めると、誰かが穴を覗く。

沖田

こんなところにいたんですかィ。近藤さん、土方さんいやしたぜ

やっと穴から出してもらえた僕たち。 ほとんど意識のない僕は銀時に抱き抱えられていた。

近藤

何があったんだ、燐ちゃんは大丈夫なのか?!

近藤さんが僕たちに駆け寄る。

銀時

こいつが追った攘夷浪士達のイタズラで落とし穴にひっかかったんだよ。
こいつ熱があるみてぇだから早く屯所に連れて帰ってやれ

土方

迷惑かけたな万事屋

珍しく土方が銀時にお礼をいうと、 銀時から僕を受け取り、パトカーに乗せた。 そして、帰りのパトカーで僕は意識を失った。

副長達の幼馴染は少女なのにイケメンな件について

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