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鳥の声が聴こえる…… もうそんな時間?

Broooock

ふぁ……

まだ眠い瞼をどうにか開ける。 あれ、なんか、動きにくい……

圧迫感を感じるお腹の方へ視線を向けると、見慣れた人が僕のことを抱き締めたまま寝てる。

昨日、後ろから抱きつくみたいにして僕は寝た覚えがあるけど、いつの間にか抱きつかれる側になってたみたい?

シャークん

ぁ?、ぶるーく……はよ、

Broooock

おはよ……

僕を見上げる顔と目が合う。 まだ随分眠そうな顔と。

寝起きの、いつもより低い声とは対照的に、僕を呼ぶ顔は猫みたいな緩い笑顔を浮かべている。 あーかわいい……

可愛さにリラックスしちゃったせいか、瞼がだんだん眠気に抗えず下がっていく。

全然二度寝したいわ今。 めちゃくちゃねむい。

Broooock

ねぇ、ぼくにどねしてもいい? いいよね、?

シャークん

ん?

Broooock

うん、、おやすみ、、、

シャークん

え、ぶるーく? 起きて?

シャークん

ぶるーく〜?

段々と遠のいていく意識と抗えない睡眠欲。 三大欲求だもん、仕方ないよね。

しかたない……

しかし突然、そんな眠気に対抗戦力が現れる。

現れたヤツの名は…… そう、「食欲」。

目には目を、歯には歯を。 三大欲求は三大欲求を、ってこと。

そうと決まればやることは、先ずこの最高な状態から起き上がることだ。

勢いをつけてガバッと一気に起き上がると、隣で諦めモードに入ってたシャークんの肩が跳ねた。

Broooock

シャークんはお腹すいた?

シャークん

うわっ、びっくりした〜

シャークん

いや空いてるけど……そんな急に起きることある?

Broooock

んー、普通はしない

Broooock

僕作ろっかな〜と思って、朝ごはん、というか……ブランチ?

愛おしいベッドに別れを告げて立ち上がり、クローゼットからぱっと着やすそうな服を選んで……

シャークん

あ、Broooock、服貸してくんね?

そうだった、着替え無いんだ。

……合法的に彼シャツ出来るってこと?!

Broooock

え、何がいい? パーカー?

シャークん

別に、なんでも、貸していいやつ

僕とシャークんの身長差だから正直何着せてもぶかぶかになっちゃう。 でもシャークんってそういうオーバーサイズ?好きっぽいし、いいのかも?

Broooock

これとかどう?

シャークん

いいじゃん、だいぶでかそうだけど

多分ワイシャツとかよりも着やすい方がいいんだろうから、Tシャツとスラックスとを取り出して聞いてみたけど、反応良さそう、よかった〜。

Broooock

それはね〜そう、仕方ない

服を手渡して、各々着替える。 着替えてるシャークんが視界に入るけど、お互い着替えなんて全然見てるからなんとも思わない。温泉とかも行くし。

改めて、意識するってだけで全然違うんだなって実感する。夜は今よりも全然、なんなら隣に居るだけで恥ずかしかったし、ドキドキしたなぁ。

シャークん

分かってたけどでかくねBroooock、

僕の服に着替えたシャークんが裾の余り様に驚いて、ちょっと笑いながら呟いた。

想像通りって言ったら想像通りなんだけど、袖は余りまくって、何もしてなくても勝手に萌え袖になってる。 いちいち袖を上げなきゃいけないのは不便そう。 申し訳ないことに凄い可愛いけど。

シャークん

飯作るならあいつら起こす?

Broooock

もう1人くらい誰か起きてて、他の人の事起こしてんじゃない? きりやんとか

きりやんには前の旅行の時叩き起されたし(正確には叩かれる寸前だけど)。

僕らの中で大体、寝起きが良いのは前述した通りのきりやんとかきんときで、まぁ次点でマシなのがスマイル。 で、終わってる愚かなのが僕とシャークんとNakamu。

だから、まぁ起きてるとしたらきりやんかきんときかな〜。

Broooock

おはよーございま〜〜す

きんとき

はーい、おはようございまーす……って、早いじゃん2人とも、なんかあった?

Broooock

お腹空いたからさぁ、きんときも食べる?

きんとき

何作るんですか?

Broooock

え〜、目玉焼きとスクランブルエッグとオムレツかなw

シャークん

w

きんとき

おっとぉ?

きんときの苦手な食べ物が卵だってのは周知の事実だし、それを僕たちがネタにしてるのも本人は分かってる。ニコニコ笑顔で首傾げてる本人の目笑ってないけど。 あ〜拳まで作っちゃって怖い怖いw

Broooock

www、冗談だって〜、怒んないでよきんとき〜w

きんとき

はいはい、じゃあ俺はまだ寝てる奴ら起こしてくるよ

寝てる人を起こすなら…… まぁ欲しいよね、これ。

Broooock

きんとき、これいる?w

きんとき

ふふっ、もらいまーすw

取り出したペットボトルを手渡して、グータッチを決める。 その様子はまるで、戦場へ向かう友人の健闘を祈るよう。

離れていくその背中をちょっとだけ見守って、僕は料理という名の戦場へ向き直る。

仕切り直して、何作ろう? 朝…?からガッツリ肉は(僕は全然いけるけど)、まぁキツイだろうし……

でも食べたいな〜肉、想像しなきゃ良かったかもしれない。

メニューを考えながら台所へ移動する。冷蔵庫何入ってたっけ? そんな時、棚に放置された食パンがふと目に入った。

あ……サンドイッチとか? それなら肉入れても食べやすいし。

本日のメニューをサンドイッチに決定して、食パンを取り出し切り分けていると、後ろからペットボトルのポコッという気の抜けた音と、ぎゃあっと本当によく耳にする悲鳴が聞こえた。

あ、2発目入れたな。

きりやん

ねぇ痛い、もう起きたから!

Broooock

きりやんおはよぉ〜

きりやん

ん?ぶるーく? ぶるーく起きてんの?

Broooock

起きてる〜

もしやまだ俺夢の中?なんて、失礼なことをまだ眠そうな声できりやんは呟いた。

きりやん

えっ、てかシャークんも起きてるじゃん

シャークん

おきてまーす

きりやんは僕と違って寝起きがいいから、二度寝なんてせずちゃんと起きようとしてる。単に3発目入れられるのが嫌だからかもしれないけど。

きりやん

もしかしてだけど今日槍降る?

Broooock

ひどくないそれ〜?
僕だって別に早く起きる日が無いわけでも無く無いんですよ?

きりやん

それは……無いじゃん

Broooock

まぁあったりもする

きりやん

そっか……

そんな何気ない会話をしてる間にスマイルが文句言ってる声が聞こえてきた。多分きんときの暴行の犠牲になったんだろう。

あと起きてないのはNakamuだけかな。 なお寝起きの悪さは僕と互角。

きりやん

てか何作ってんの?飯?

Broooock

ん〜? みんなのブランチにサンドイッチを少々〜

きりやん

手伝おうか?俺

Broooock

たすかる〜

こうしてワイテルズ中一番料理する組が揃った。

それが何を意味するって?つまり最強ってこと。

僕ときりやんにかかれば、もうサンドイッチなんて朝飯前よ! まぁ、ブランチなんだけどw

きんとき

……Nakamu〜、起きろー

Nakamu

ん"ー? 何時いま、、

きんとき

9時くらい?

Nakamu

……

きんとき

こーら、二度寝しようとしないの

優しい、声。俺の大好きな声。

Nakamu

あはは、じょーだんだって、
おはよきんとき

目を開けると、まるで愛おしい恋人を見るような目で、 見つめてくる彼がいる。

きんとき

おはよう、Broooockがブランチ作ってくれるってさ

Nakamu

うわ、おいしいの確定じゃん

あんな笑顔を惚れてる相手から向けられたのに、平然と話せてるの偉くない?

内心めちゃくちゃ動揺してるんだけど。 ほんとに褒めて欲しい。

Nakamu

あ、ね、きんとき、
ちょっとききたいんだけどさ……

きんとき

ん?

Nakamu

起こす前、なんかした?

きんとき

……

きんとき

何を?

Nakamu

ん、いや……なら勘違いだわ多分

あー、恥っず。

絶対勘違いなんだから 言わなきゃ良かっ

きんとき

その勘違いって、
こういうことだったりする?

Nakamu

っえ、

【brshk】怖がり同士の攻城戦

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