鳥の声が聴こえる…… もうそんな時間?
Broooock
まだ眠い瞼をどうにか開ける。 あれ、なんか、動きにくい……
圧迫感を感じるお腹の方へ視線を向けると、見慣れた人が僕のことを抱き締めたまま寝てる。
昨日、後ろから抱きつくみたいにして僕は寝た覚えがあるけど、いつの間にか抱きつかれる側になってたみたい?
シャークん
Broooock
僕を見上げる顔と目が合う。 まだ随分眠そうな顔と。
寝起きの、いつもより低い声とは対照的に、僕を呼ぶ顔は猫みたいな緩い笑顔を浮かべている。 あーかわいい……
可愛さにリラックスしちゃったせいか、瞼がだんだん眠気に抗えず下がっていく。
全然二度寝したいわ今。 めちゃくちゃねむい。
Broooock
シャークん
Broooock
シャークん
シャークん
段々と遠のいていく意識と抗えない睡眠欲。 三大欲求だもん、仕方ないよね。
しかたない……
しかし突然、そんな眠気に対抗戦力が現れる。
現れたヤツの名は…… そう、「食欲」。
目には目を、歯には歯を。 三大欲求は三大欲求を、ってこと。
そうと決まればやることは、先ずこの最高な状態から起き上がることだ。
勢いをつけてガバッと一気に起き上がると、隣で諦めモードに入ってたシャークんの肩が跳ねた。
Broooock
シャークん
シャークん
Broooock
Broooock
愛おしいベッドに別れを告げて立ち上がり、クローゼットからぱっと着やすそうな服を選んで……
シャークん
そうだった、着替え無いんだ。
……合法的に彼シャツ出来るってこと?!
Broooock
シャークん
僕とシャークんの身長差だから正直何着せてもぶかぶかになっちゃう。 でもシャークんってそういうオーバーサイズ?好きっぽいし、いいのかも?
Broooock
シャークん
多分ワイシャツとかよりも着やすい方がいいんだろうから、Tシャツとスラックスとを取り出して聞いてみたけど、反応良さそう、よかった〜。
Broooock
服を手渡して、各々着替える。 着替えてるシャークんが視界に入るけど、お互い着替えなんて全然見てるからなんとも思わない。温泉とかも行くし。
改めて、意識するってだけで全然違うんだなって実感する。夜は今よりも全然、なんなら隣に居るだけで恥ずかしかったし、ドキドキしたなぁ。
シャークん
僕の服に着替えたシャークんが裾の余り様に驚いて、ちょっと笑いながら呟いた。
想像通りって言ったら想像通りなんだけど、袖は余りまくって、何もしてなくても勝手に萌え袖になってる。 いちいち袖を上げなきゃいけないのは不便そう。 申し訳ないことに凄い可愛いけど。
シャークん
Broooock
きりやんには前の旅行の時叩き起されたし(正確には叩かれる寸前だけど)。
僕らの中で大体、寝起きが良いのは前述した通りのきりやんとかきんときで、まぁ次点でマシなのがスマイル。 で、終わってる愚かなのが僕とシャークんとNakamu。
だから、まぁ起きてるとしたらきりやんかきんときかな〜。
Broooock
きんとき
Broooock
きんとき
Broooock
シャークん
きんとき
きんときの苦手な食べ物が卵だってのは周知の事実だし、それを僕たちがネタにしてるのも本人は分かってる。ニコニコ笑顔で首傾げてる本人の目笑ってないけど。 あ〜拳まで作っちゃって怖い怖いw
Broooock
きんとき
寝てる人を起こすなら…… まぁ欲しいよね、これ。
Broooock
きんとき
取り出したペットボトルを手渡して、グータッチを決める。 その様子はまるで、戦場へ向かう友人の健闘を祈るよう。
離れていくその背中をちょっとだけ見守って、僕は料理という名の戦場へ向き直る。
仕切り直して、何作ろう? 朝…?からガッツリ肉は(僕は全然いけるけど)、まぁキツイだろうし……
でも食べたいな〜肉、想像しなきゃ良かったかもしれない。
メニューを考えながら台所へ移動する。冷蔵庫何入ってたっけ? そんな時、棚に放置された食パンがふと目に入った。
あ……サンドイッチとか? それなら肉入れても食べやすいし。
本日のメニューをサンドイッチに決定して、食パンを取り出し切り分けていると、後ろからペットボトルのポコッという気の抜けた音と、ぎゃあっと本当によく耳にする悲鳴が聞こえた。
あ、2発目入れたな。
きりやん
Broooock
きりやん
Broooock
もしやまだ俺夢の中?なんて、失礼なことをまだ眠そうな声できりやんは呟いた。
きりやん
シャークん
きりやんは僕と違って寝起きがいいから、二度寝なんてせずちゃんと起きようとしてる。単に3発目入れられるのが嫌だからかもしれないけど。
きりやん
Broooock
きりやん
Broooock
きりやん
そんな何気ない会話をしてる間にスマイルが文句言ってる声が聞こえてきた。多分きんときの暴行の犠牲になったんだろう。
あと起きてないのはNakamuだけかな。 なお寝起きの悪さは僕と互角。
きりやん
Broooock
きりやん
Broooock
こうしてワイテルズ中一番料理する組が揃った。
それが何を意味するって?つまり最強ってこと。
僕ときりやんにかかれば、もうサンドイッチなんて朝飯前よ! まぁ、ブランチなんだけどw
きんとき
Nakamu
きんとき
Nakamu
きんとき
優しい、声。俺の大好きな声。
Nakamu
目を開けると、まるで愛おしい恋人を見るような目で、 見つめてくる彼がいる。
きんとき
Nakamu
あんな笑顔を惚れてる相手から向けられたのに、平然と話せてるの偉くない?
内心めちゃくちゃ動揺してるんだけど。 ほんとに褒めて欲しい。
Nakamu
きんとき
Nakamu
きんとき
きんとき
Nakamu
あー、恥っず。
絶対勘違いなんだから 言わなきゃ良かっ
きんとき
Nakamu
コメント
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新シリーズ楽しみですよね〜!気長に続き待ってます!!